serieA 10節 vsナポリ運を引き寄せ、首位に (rossonero)

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serieA 10節 vsナポリ
運を引き寄せ、首位に

「確かに幸運だったよ」とザンブロッタが言うように、また「ポイントを持って帰ることができたはずだ。僕たちは運がなかった」とラベッシが悔やむように、ミランが幸運によって勝ち点3を手にした部分は否めない。
だが、幸運が首位に立った理由なのかといえば、決してそうではない。
幸運は実力で引き寄せるものだからだ。


前半での退場。ハムシクの負傷。オウンゴールによる決勝点献上。
こうやって並べても、ナポリが不運だったことは明確だ。
逆に、これだけの要素が揃いながらよく0‐1でサンシーロを後にできたものだと思う。
ただ、退場は当然のジャッジだったし、負傷を嘆くならミランの最終ラインの方がもっと酷いと言えよう。決勝点も、あれは不運ではなくロナウジーニョが素晴らしかった。
ミランが勝者にふさわしかったと思うし、ナポリが勝つべく試合ではなかった。


両チームともに、キックオフの前に勝てば首位に立つ資格が与えられていた。
その有権者にふさわしいハイレベルな攻防を、両チームは繰り広げてくれたと思う。
ミランは、ボッリを頂点にカカとロナウジーニョが並び、レジスタを務めるセードルフの脇にガットゥーゾとアンブロジーニを配した。ダービーに勝利した5人の中盤をアンチェロッティは選択したわけだ。
現状のアンチェロッティのファーストチョイスと考えていいのだろう。
対するナポリは、カンナバーロを中心に屈強な3バックを敷き、中盤にはブラージ、ハムシク、ガルガノの好選手が陣取り、サイドはマッジョとマンニーニ。前線はアルゼンチンコンビのラベッシとデニス。本当に素晴らしいメンバーを並べてきた。


前半はともに互角の展開だった。ナポリの攻撃を一手に引き受けるラベッシは、素晴らしい個人技でミランDF陣を手玉にとり、アズーリにも選出されたサンタクローチェは1対1に無類の強さを見せ、ミランに相対する。カカとロナウジーニョにハイプレシャーをかけるナポリの守備組織は機能していた。
中盤のつぶしあい。ゴール前での個人技。どちらも一歩も引けをとっていなかった。


だが、ミランの左サイド、ナポリの右サイドの局地戦が、大きく試合を動かした。
ミランはストロングポイントである左サイドを、選手を入れ替えて何度も突破を試みた。そして、よく守っていたマッジョから27分に1枚目の警告を奪う。さすがにマッジョ1人でサイドを守るのは不可能だった。その結果、マッジョは前半終了間際にヤンクロフスキに完全に裏を取られてファウル。2枚目の警告が出されて、ナポリは数的不利となった。
11人対11人のハイレベルな攻防の末に勝敗を決してほしかった気持ちもあるが、この退場はミランが奪い取った退場だ。
幸運でも不運でもなく、得点と同等の価値があるのではないかと思う。


後半、数的有利のミランが当然のように圧倒的にナポリを押し込んだ。ナポリは4バックに変えて守りを固め、攻撃は2トップにすべてを託す。
しかし、ミランはカカとロナウジーニョを分断され、GKイエッゾが当たったナポリの最終ラインは非常に堅固な壁となって立ちはだかった。時折ラベッシが襲いかかってくるナポリは、1人少ない中でいい戦いをしていた。


いつかゴールが奪えると思っていたが、なかなか開かない扉をこじ開けるため、アンチェロッティはパトを60分に投入する強硬手段に出る。
しかし、(パトはよくやったと思うが)中盤の右にカカ、左にロナウジーニョを配したミランのシステムは、うまくいかなかった。
そして、ミランの選手が放つシュートは、枠を外れ、GKに当たり、ポストに当たり、どんどん焦りがつのりはじめた。


ボッリに変えてピッポをピッチに送るも状況は好転せず、神が与えてくれたPKもカカは決められなかった。
ミランは完全にはまってしまい、もう命運尽きたかと思った。
だが87分、ダービーを勝利に導いた一発男が、またネットを揺らした。(こいつは本当に持っている)
ロナウジーニョが蹴ったFKはデニスの頭に当たり、ミランは勝ち点3と首位を、なんとか奪い取った。


運は実力で引き寄せるもの、と最初に書いたが、まさにそのとおりだと思う。
オレは運と不運は平等に訪れるものだと思うし、どちらが訪れる時も原因が存在していると思う。
運とは説明できないものであり、引き寄せられず勝ち点を失う日もある。
だが、それでは首位に立つことはできない。
運を引き寄せ勝ち首位に立てたということは、そういう原因がミランに存在していたからだろう。


カンピオナートをリードするほどの素晴らしいパフォーマンスを、ミランが見せているとは思わない。首位に立ったとはいえ、だんごの上にいるだけだ。
だが、歩みは間違っていないということだろう。
ミランは勝つために全力を尽くしていた。今できることは、アンチェロッティも選手も惜しみなくすべて注ぎこんでいた。この姿勢が運を引き寄せたのではないか。
神様が「その姿勢でいいのだ」と教えてくれたような気がする。

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