さあ、いよいよダービーだ。
モラッティがこんなことを言っている。
「この試合は両チームがそれぞれの目標を達成するために極めて重要な一戦であり、ある意味ではCLのファイナルよりも価値のある試合だ。ダービーは全てが偉大な試合であり、前回のリベンジという要素やファンの関心が高いのでそれぞれに重要だが、今回のダービーは特に重要な意味を持っており、これまでの歴史においても同じような一戦を見つけることは困難だ」
コイツと意見が合うとは心外だが、オレもまったくそのとおりだと思う。
まずインテルの話をしよう。
インテルが負けて失うものは、少ない。
勝てばスクデットが決まるが、負けてもおそらく残り2ゲームで決めてしまうだろう。
ただ、マンチーニはシエナ戦でもパルマ戦でもいいと言っているが、ミランの前で決めたいと思っているのは当然だろう。
とくにティフォージは、ミランの前で盛大に馬鹿騒ぎがしたいはずだ。
ミランに敗北した後の優勝では、後味も悪くなる。
インテルは、勝ちたいゲームであり、負けたくないゲームになる。
だがミランは違う。勝たなければいけないゲームだ。
絶対に、勝たなければいけない。
まず4位争い。
負ければ終わりだ。ダービーを含めて残り3ゲームで勝ち点9を取ることがCLへの唯一の道になる。達成できれば、目標地点に到達できると、オレは思っている。
そして、今ダービーで3連敗している。最後に勝ったのは2006年4月14日までさかのぼらなければならない。
いいかげん、もう勝たなければならない。
今季の順位とパフォーマンスも、インテルにかなりの差をつけられている。
このスペシャルな一戦で、ミラニスタの傷を埋める必要もある。
ミランは、敗北を喫すると大きなダメージを食らう。
今の両チームの調子は、ミランに分があると思う。
インテルはズラタンを失って、明らかにトーンダウンした。
一方ミランは、マルディーニが出場できないのは残念だが、ピッポが戻ってきて今季最高の状態にある。
欧州王者となったあの時のミランが完全復活したと言っていい。
インテルであれ、ユナイテッドやチェルシーであれ、今のミランに勝てない相手など存在しない。
キーマンを1人ずつ挙げよう。
ミランは、ピッポだ。
ピッポがゴールを奪うことができるかどうかで、このダービーの勝敗は決すると思う。
神様が降りてきて確変に突入している今のピッポが、もしゴールを奪えないとなると、ミランの勝利はかなり厳しい。
だが、そんな心配を抱く必要はないだろう。
ピッポは、必ずゴールを奪ってくれる。
インテルは、カンビアッソだと思う。
若いバロテッリや屈強なクルスも要警戒だが、今季の第1戦でもやられたように、後ろから飛び出してくるカンビアッソの存在はとても怖い。
中盤での争いでもカンビアッソの働きが鍵になる。ヤツに自由を与えるようだとかなり厳しい展開になるはずだ。
セードルフがどこまでカンビアッソを守備に走らせることができるかは、とても重要だ。
ただ、カカがこのゲームの主役であることは間違いない。
カカをどれだけ抑えこむか。カカがどれだけプレーできるか。
ここが最大の焦点になる。
それは両チームの監督選手もよくわかっているだろう。
あとは、おそらくベンチスタートになるだろうが、パトだね。
セリエAのデビュー戦やブラジル代表でのデビュー戦でもゴールを奪っているパトは、ダービーのデビュー戦でも、大仕事をやってくれそうな予感はある。
そういう星の下に生まれてきている男だ。パトには大きな期待を寄せたい。
いよいよだ。
90分後には、天と地ほどの明暗がくっきり分かれる。
ミランにとって、ドローはもちろん地獄だ。
もしそんなことになれば、今季は数々の敗戦を目の当たりにしたが、そんなものとは比べ物にならない。
今は、結果が正直恐ろしい。失うものが多すぎるため、本当に怖い。
いや大丈夫だ。
ミランは勝つさ。
どうやって勝つのか、誰が勝利に導いてくれるか、オレはそれだけをしっかり見ていればいい。
信じてる。オレは、絶対勝つと信じてる。