セリエA 32節 vsカリアリ『偉大な2人』 (rossonero)

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セリエA 32節 vsカリアリ
『偉大な2人』

ミランに足りなかったものは、やっぱり「カカ」と「インザーギ」だったということになるんだろうか。
まあ、そういうことになるんだろうね。
この2人がどれだけ貴重で、どれだけ類まれなるタレント性を持っているか、よくよくわかっていたつもりだが、こんなにもチームが変わるとは。
勝たなければいけないチーム、流れの悪いチームにとって、1つのゴールがどれだけ大切で、どれほど難しいかを、今まで痛感させられ続けてきたが、2人のカンピオーネは易々とやってのけてくれた。
あらためてすごい能力を持っていると思う。タレント性が飛びぬけていると思う。
偉大のひと言だ。


自らで復帰を祝うカカの代名詞のようなゴールでゲームが始まった。
8分の先制ゴールは、サンシーロに漂う不穏な空気を一変させ、選手たちに勇気を与える大きな一撃だった。
この日はミランの選手たちはすごい気持ちが入っていた。
いつもの「悪い前半」を繰り返さないように、という気持ちはとても伝わってきた。
その気持ちをゴールに変えてくれたカカ。
今さらながら、ミランはカカのチームなんだと痛感した。


その後、ミランは躍動する。
ピルロ、アンブロジーニ、ガットゥーゾの3人が機能してポゼッションを高め、セードルフの黒子振りが光った。
31分、ピルロの蹴ったCKがインザーギの頭にジャストフィット。追加点を奪った。
インザーギの能力はもちろんだが、流れなんだろう。
いい流れでゲームを進めているときに、セットプレーから点が入るのは、サッカーの掟みたいなものだ。
降格を争うカリアリに対してではなんの自慢にもならないが、ミランは久しぶりにゲームを支配し、点差をつけて前半を終えた。
優越感に浸りながら落ち着いてハーフタイムを過ごせるなんて、いつ以来だろう?


後半、オレのよく知っている昔のカラッチが、そこにいた。
そんなヤツはもういなくなったと信頼していたのに、ゲームの緊張感が欠けてくると、コイツは信じられないプレーをしやがる。
カラッチの明らかなミスで50分に1点差につめられてしまう。
このゴールは、当然ながらカリアリに勇気を与え、カリアリがゲームを掌握する。
後半から出場したジェッタがリズムをつくり、フォッジャが能力を披露し始めた。
前半と比べて、ここまで変わるか、と言いたくなる展開。
ファバッリとガットゥーゾがケガでピッチから退くアクシデントもあり、嫌な空気になってきた。


だが、ピッポだ。
「インザーギは欠かせない選手なんだ。こういった選手が戻ってくれば、状況は否が応でも変わるんだよ」(アンチェロッティ)。
ブロッキのスルーパスへの抜け出し方。もつれながらも最後はゴールを奪う、執念、決定力。
とてもピッポらしいゴールが飛び出して、カリアリの息の根を完全に止めた。
ピッポの偉大さ。 今さらながらだが、恐れ入ったよ。
このゴールがなければ(いずれはカカかピッポが奪っていたと思うが)、ゲームはどうなっていたかわからなかった。
悪い面より良い面がたくさんあったカリアリ戦。久しぶりに好ゲームを堪能できた。


ゴールが持つ影響力を思い知らされたゲームだった。
この日入ったゴールすべてが、ただスコアボードに刻まれるだけでなく、チームメイトに勇気を与え、その後の流れをガラッと変えてしまった。
そこには1点以上の重みが確かに存在していた。
そして、ゴールを奪うプレーヤーによって与える影響力がぜんぜん違うことも、またしかりだ。
カカが、ピッポが、得点を奪ったことでどれだけチームの勢いが増したことか。
オレの好きな言葉なんだが、タレント性なんだと思う。
チームを勝たせることが出来る選手は、ミランにとってカカであり、やっぱりピッポなんだ。
歴史はもちろん、この日の2人のプレーと得点、そしてミランの勝利が雄弁に物語っていた。


さて、これでミランはいい状態でユーヴェ戦を臨むことができるようになった。
「今日の勝利は、精神的にも僕らをとりまくムードにおいてもとても大きなものだ」(セードルフ)
オレの気分的にもとても大きい。
ネスタの不在やガットゥーゾがどうなるかなど、残念な出来事はあるが、とにかくユーヴェ戦が非常に楽しみになった。
「守備で大事な選手を欠くことになるかもしれないけど、トリノに勝ちに行くよ」(インザーギ)
ピッポもこう言ってるし、オレも勝利だけを信じている。


話は変わるが、ロナウジーニョのこと。
基本的にミランに必要な選手だとは、オレは思っていない。
ロナウジーニョは、峠を越し下り坂を歩み始めているのは紛れもない事実だ。カカとロナウジーニョの相性も代表を見る限りあまりよくないのではないだろうか。
ただ、ロナウジーニョの持っているタレント性は、文句のつけようがない。惹かれる部分ではある。
ロナウドとダブるわけだが、ロナウドはもし怪我がなければ、活躍していたと思う。
ロナウジーニョの身体がどこまで蝕まれているのかはわからないが、ロナウドほどではないはず、まだ活躍してくれる余地はあるのではないか。そう思うと、少し賛成したくもなる。
だが、オレはシェバの復帰がもっとも望ましい。
ミランにおけるタレント性ならば、彼が一番。これまでの歴史をオレはとても大事にすべきだと思う。
ロナウジーニョがしてきたことも確かに素晴らしいけど、「ミランでの」というのをオレは大事にしてもらいたい。
アンチェロッティが言うように、パトとプレースタイルが重なるとはオレは思えない。むしろロナウジーニョの方が重なると思う。
様々なニュースが流れているが、オレはとにかくシェバ派だ。
まあ補強に関しては、MF(セードルフの変わり)、DF(とくにSB)、そしてGK、をとにかく最優先すべきでしょ。
あと監督、まずここでしょ。監督は変えようよ~、ガリアーニさん。

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