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2008年03月 アーカイブ

2008年03月05日

CL ベスト16 2nd.leg
vsアーセナル
『完全燃焼』

「ミランはすべてを出し切った。これ以上はできなかっただろう」
スタンドで見るはめになったセードルフは、こう語った。
オレもまったく同じ意見だ。
「偉大なチームに負けた」(カラーゼ)ただそのひと言だ。アーセナルは、強かった。
ただ、ただだ。それを承知の上で、敗れるとは予想もしていなかったし、覚悟もしていなかった。
これは、きついわ。


舞台はサンシーロ。ミラノの町が、ミラニスタが、この一戦を待ち焦がれていた。
明らかにスタンドはいつもと違う雰囲気をかもし出し、ピッチに現れた選手たちは、誰もが「闘う男」の顔をしていた。
セードルフを負傷で欠いたミラン。ただ、アーセナルにもロシツキがおらず、トゥレもいない。
ミランにはロナウドもいないが互角といっていいだろう。
ここにきての選手の離脱は、敗北の言い訳にはまったくならない。
数々の名勝負名ドラマを演じてきた舞台に立った22人は、それに恥じることのない最高のゲームを見せてくれた。
また1つ、歴史に残る死闘をオレの頭に刻み込んでくれた。


試合序盤は、サンシーロの後押しを受けて、エンジン全開のミランが押し込んだ。
セットプレーできわどいシーンをつくると、18分にはパトが決定機を迎える。
この18才の若者ぬきに今のミランは語れない。パトはこの大舞台にも臆することなく戦っていた。
間違いなく本物だと、オレはこの日さらに確信した。
21分にはカカが左足を振り抜く。そう、カカが前を向いて仕掛ける時間をミランはつくれていた。
だが、アーセナルが徐々にゲームを支配していく。
33分のセスクのシュートはバーに弾かれて難を逃れたが、アデバイヨールのキープ力と個人技は、ネスタでさえも抑え込むことはできない。
カカはフラミニのプレスにつかまってしまい、インザーギとパトにまでボールが渡らなくなってしまった。


アーセナルの素晴らしさとは、シュートパスをつなぎながらどんどん後ろから人が沸きあがってくる攻撃だが、そのリスクを補うだけの運動量とはやい攻守の切り替えこそが、アーセナルの素晴らしさの本質だろう。
ミランはボールを奪ってもすぐに奪い返された。
アーセナルのハイプレスがゲームのテンポをはやめ、ミランの選手たちは息をつくひまもない。
しっかりつなぎながらラインを押し上げて攻めたくても、どうしてもロングボールが多くなってしまい、跳ね返されては守備に走らされた。
だが、ミランの中央は固い。前半は大きな支障をきたすことなく、ミランらしくゲームを進めたともいえる展開だった。


後半に入ると、アーセナルの攻勢はより勢いを増した。
センデロスの近距離シュートはカラッチの正面に飛び、ピルロが信じられないパスミスをおかし、エヴエにフリーでシュートを許した。
アーセナルに主導権を握られたまま、ミランはどうにか最終ラインで耐え続けるしかなかった。
耐えて、一発を待つしかミランに手はなかった。
だが、パトはまったく存在感を消してしまい、カカは常に2、3人に周囲を囲まれて活路は閉ざされている。
ピッポは後半見せ場をつくれないまま、69分にジラルディーノと交代した。
そして74分には、交代で入ったウォルコットにビックチャンスをつくられた。カラッチの好判断で一命はとりとめたが、もう限界が近づいていた。


しかし、アーセナルも徐々に疲れが見えはじめる。
中盤のプレスが甘くなると78分にはパトがシュート。カカも高い位置で前を向いてプレーするスペースを見つけはじめた。
だが、とうぜん疲労がたまっていたのはアーセナルだけではなかった。
83分、セスクはピッチ中央でボールを持つと、ガットゥーゾを簡単に交わしてミドルシュートを放つ。
これが、なんとカラッチの手の届かないコースへ飛び、ゴールネットが揺れた。
セスクがシュートを打った瞬間、まさか入るとは思わなかったけど・・・、入った。
ネスタとカラーゼを何とか突破しようと攻撃を仕掛けていたアーセナルだが、その2人に挑む前にセスクはシュートを放った。
「力が弱まったなかでのシュートからだった」とアンチェロッティは言う。
オレも、アーセナルは、セスクは、疲れていたからあそこからシュートを放ったんだと思う。
だが、あのシュートをこの時間帯に打ったセスク。彼を素晴らしいと言うしかない。事実上、このゴールでゲームは終わった。
カラッチはけっして責められない。1stレグを考えても、彼がいなかったら、もっととんでもないことになっていたのだから。


ガットゥーゾが振り切られたのは痛恨だった。あの闘犬が何もできず(ファウルさえも!)、追いすがっただけだった。
だが、誰がガットゥーゾを責めることができよう。
信じられないスピードで負傷から復帰してきてくれた。ベストには程遠い状態だとは思うが、ガットゥーゾがいなくては、ミランはミランではないのだ。
コンディションが敗戦の言い訳にならない。
だが、12月に日本にやってきて、1月にハイペースで飛ばしすぎたツケは、大きかったといわざるえない。
カカもネスタも満身創痍。カラーゼ、アンブロジーニは、08年なってからすでに何ゲームを戦った?
みんなできるかぎりのことはしたのだ。精一杯やっていた。
本当にそう思った。だからだと思う。
この敗戦にショックを受け口がとうぶん開いたままだったけど、怒りはまったく沸いてこなかった。
オレらのためにも、素直にアーセナルにはファイナルに行ってほしい。
敵ながらも賞賛したくなる美しいサッカーだし、ミランを倒したのだから。


選手や監督に怒りが沸いてこないから、なんだか自分を責めたくなる。
某むらさきのチームの取材で忙しく、1stレグからゲームは見ていたが、生で見ていなかった。
このコラムもサボった。オレのミランへの情熱が少し薄れていたから負けたのか―。
決して薄れてはいないし、そんなことはいっさい関係ないのはわかっているが、そんなことを思いたくなる。
それにしても、ベスト16での敗戦はさみしすぎる。
何にも変えることのできない、このゲームのこの緊張感を、あと一年間味わえないとなると、禁断症状が出てきそうだ。
だが、今季はセリエA12ゲーム、これでシーズンが終わる。
また来年この舞台に立つために、頑張るしかない。頑張っていこうな、カカ、ミラン。
残り12ゲームは、オレはCLファイナルのつもりで臨むことを誓うよ。

2008年03月10日

セリエA 27節 vsエンポリ
『始まり』

まだショックだし、悲しいさびしいよ。心に穴が開いたままだよ。
でも、オレはもう切り替えたね。
CLの敗退により、ミランは再建を叫ばれている。
モウリーニョやリッピの就任の噂が出たり、ドログバが来るだとか、シェバが戻ってくるだとか、いろいろな話題が沸き出ている。
そのことに関して、オレはアンチェロッティを擁護しようと思うわないし、ドログバが来るなら、シェバが戻ってくるなら、大歓迎だ。 ベルルスコーニの言う「アンチェロッティ続投」は、絶対に本心ではないと信じている。
だが、「一時代の終わり」という言われ方をするのは、腹立たしい気持ちになる。
まあ、そこも否定しないし、オレも感じるところではあるけど、ミランは終わらないし、セードルフも言っているように、この時代に何を成し遂げてきたかを、もっと大事にしたい。
また始まればいいわけだし、終わりは始まりなんだから。


新たな一歩となったエンポリ戦、オレはとても重要なゲームだと感じていた。
今から新しいミランをつくっていかないといけない。来季が来る前にしなければいけないことがたくさんあるんだ。
どんなことがあろうと4位だけは確保しなければ、新しいミランも、何もかも、すべてがまったくの再スタートとなってしまう。
どういう生まれ変わり方をするか、それが希望のあるものか、闇か、それがこれからの12ゲームで決まってしまう。
エンポリに敗れれば、そのまま転げ落ちることもある。とても大事な一戦だった。


「私はややナーバスだった」とガリアーニはこのゲームを振り返っている。
コイツは結構正直者だから、なんとなくどんなゲームだったかは想像できる。
グルキュフに期待しているらしいアンチェロッティの気持ちはわからないでもないが、オレはもう期待してはいないし。
とっても重たいミランだったんだろう。間違いないと思う。
ただ、パトが先制点を奪い、追いつかれたが、アンブロジーニが、そしてカカがゴールを奪って勝利を収めた。
まあ、内容はどうでもいいんだ。
「勝つことが重要だったからね」(カラーゼ)。その結果を手に入れてくれたことで、ひとまずホッとしたよ。


それにしてもだ。
愚痴になるから書かないでおこうとも思ったんだが、やっとカカが08年初ゴールを決めたよ。
アンブロジーニも、貴重な勝ち越し点を決めてくれたよ。
はあ~ おせぇーよ  あと1ゲームはやく決めてくれれば。。。 みんな言ってると思うよ。
君たちは、何度もミランを救ってくれたじゃん。
今節も大事なゲームだったし、ミランを救ってくれたことは間違いないよ、確かに。
ただ、君たちがこの危機にミランを落としたと言えるわけ。
その代償がこれで終わるとは思うなよ。まだまだ返してもらうよ。
はあ~ 冒頭に「切り替えた」とか書いておきながら、まだ病んでるね、オレは。。。


いかん、発想を変えよう。
カカが、ミランの新しい第一歩を踏んでくれたんだ。
「追走が始まったんだ」(カカ)から、祝おうじゃないか。
カカが走り出したら、ミランは止まらないし、どんなヤツでもなぎ倒していける。
始まりなんだから、とてもいいスタートになったと思う。
パトもコンスタントにゴールを積み上げているし、ミランの将来は明るいんだ。
フィオレンティーナも負けてくれたし、ようやくミランに追い風が吹き始めたんだろう。
「僕らには12試合の決勝戦が待ち受けていた。これで、あとはもう11試合だ」(カカ)。
その心意気だ。すべてに勝ちなさい。


残り11ゲームだけど、とても大切なカードがひしめいている。
ダービー、ユーヴェ戦。そして次節のローマ戦だ。
ローマにはここ3戦勝利していない。これはミランの威厳にかかわる大問題だ。
トッティを負かしてやれば、オリンピコで勝てば、かなり傷は癒され、気分も晴れるだろう。
ローマは、レアルに勝ち、インテルとも6ポイント差となかなかいいシーズンを送っている、気分がよろしくない。
ローマに勝てばインテルに援助することになってしまうが、ヤツらがこければいいだけだ。
ローマ戦は、ほんとビックゲームだと思っている。
アンブロジーニ、ガットゥーゾ、そしてカカ。 ジラ!!!(お前来季は、とっても危ないよ)
ローマを倒して、新しい船出を華々しく飾ろうではないか。オレはこのエンポリ戦を見れてないんだよ、オレの前でちゃんと船出を飾ってくれ。
ローマ戦のミランに、とても期待している。

2008年03月18日

セリエA 28節 vsローマ
『つらい』

前回、「始まり」とか題しておいて大変申し訳ないが、ミランは終わった。
いや、それほど落ち込んでんだよ。
「ローマに来て0ポイントで帰るのは本当につらい」(マルディーニ)
オレは行ったわけじゃないよ。ただ、ローマに負けるのは、このゲーム内容は、マジつらいよ。


「今夜、僕らは素晴らしいミランを見ることができた。今シーズンの試合で一番美しかったと思う」(カカ)
「パトが警告を受けるまで、今季最高のミランだったということは言っておかなければならない」(ガリアーニ)
「プレー面に関しては言うことがない。ローマが同点弾を決めるまで、我々は試合の主導権を握った。我々は非常に優秀だった。試合をコントロールしたんだ」(アンチェロッティ)
オレは、なぜここまでみんながゲーム内容を評価しているのかわからない。
はっきり言って、ミランが素晴らしかったのではなく、ローマがへぼかった。
確かにローマの攻撃をよく防いでいたが、ミランがなにをした?


セードルフは素晴らしいパフォーマンスを見せていた。彼はあらためて重要な存在だと証明してくれた。
ただ、カカはコンディションが全快ではないのは明らか。パトは及第点といったところ。
まあ3人が揃ったからなんとか攻撃になったが、この3人に頼りきり、3人のクオリティの高さによる一発しかなかった。
まったく他選手が絡めず、残る選手は専守防衛。この状態で「今季一番」と言うのはあまりにも悲しい。
ゴールは、唯一といってオッドの攻め上がりが生んだ。
なぜ、あの攻撃を勇気をもって繰り返せなかったんだろうか。


中盤の3人。ピルロ、ガットゥーゾ、アンブロジーニのデキがあまりにも酷かった。
よく守ってはいたが、守るだけなら、あのくらいのローマなら、褒められるわけがない。
ガットゥーゾは、いったいどうしてしまったんだろう。
闘犬だった彼は、どこかへ行ったようだ。
ピルロも見るべきは得点シーンだけ。最後のFKは怒りで奮えそうになった。
目が寝ている。あの状態ならピルロの起用はマイナスになるのではないだろうか。
で、アンブロジーニだ。
コイツも闘志が売りなはずだし、攻撃参加が特徴だ。
それなのに、ゴール前に入らない、ボールは奪わない、存在自体があまりにも希薄だった。


マルディーニはよくやっていたと思う。
オッドも、オレはあれ以上は望めないのはわかっているから、良しとできる。ファバッリも同様。
カラーゼも頑張っていた。
中盤の3人が頑張ってたからDF陣が踏ん張れた?
それは違う。何度も書くが、ローマは低調だった。
決して中盤が良かったからではない。
昨季の「完全試合」ユナイテッド戦第2戦は、彼らが完璧に機能していた。
ヒーローはカカだが、彼ら3人が勝利の立役者だった。
彼ら3人がこのデキだから、冒頭にミランは終わった、と書いた。


アンチェロッティは、なにをしたいのか。
「同じクオリティーと、今日の意欲があれば、我々は目標を達成できるはずだ」
とほざいているが、オレにはそうは思えない。どこを目指そうとしているのか、さっぱり見えてこない。
アンチェロッティの限界は、今のメンバーにしがみつくことだろう。
そんなヤツに、残りの大切な10ゲームを任していいのだろうか?
4位は絶対成し遂げなければならないのだが、不安というか、カカも負傷したし、絶望感さえ感じる。


水曜日にすぐゲームがある。サンシーロにサンプドリアを迎える。
フィオレンティーナはアウェイでナポリと対戦。難しい場所、手強い相手だ。落とす可能性がある。
絶対勝ってくれ。
今回は、愚痴ばかり、かなり絶望的なことを書いた。
オレが間違っていると証明してくれ。
勝ってくれれば、何度でも謝るから。

2008年03月20日

セリエA 29節 vsサンプドリア
『ひでぇ』

「ひどい夜だ」(アンチェロッティ)。
なんだ、あの前半は。 正直、怒りをとおり越してあきれた。笑ってしまった。
「物事は良くなっていると私は考えていたが、実際にはホームゲームで下がるところまで下がってしまった。前半、我々はうわべだけの思い上がった姿勢でこの勝負に臨んでしまった。我々は大きなチャンスを失ったんだ」(アンチェロッティ)
この指揮官は、なにを考えてあんなチームをサンシーロに送り出したんだろう。


前半10分、カカが前節に痛めた背中を悪化させてピッチを退くと、すぐさま先制される。
そして、25分にはあっという間に2点目も奪われた。
失点シーンは不運も重なっていたと思うが、ヤンクロフスキの超緩慢なプレーが大きく響いた。
その後も、点差を広げられなかったのが救いだったという展開。ほんと、ひどい45分だった。


前半のミランは、今季最悪のデキではないだろうか。
ガットゥーゾ、ピルロ、アンブロジーニは、相手に完全に翻弄されていた。
前節で書いたこの中盤の3人の不甲斐なさは、どこまでも下降していく。
いったいどうしたというのだ。なんでこんなことになるんだ?
カラッチいわく、「適切なメンタリティーでピッチに向かわなかった」らしい。
なめんなと言いたい。
ハーフタイムに起こった大ブーイングは、至極当然の出来事だった。


後半、ジラルディーノを投入したアンチェロッティ。
選手にもかなりカミナリを落としたんだろう、ミランは反撃を試み始めた。
両サイドバックは必死に高い位置を取り、ジラに向かって蹴っていた。
しかし、オッドのキックの精度は、ロッソネロにまったくふさわしくないもの。ため息しか出てこない。
ヤンクロフスキは見切りをつけられ、ファバッリが出てきた。
そう、2点差を返すための最後のカードがファバッリだった。
サンプドリアの選手、関係者、サポーター、みんな胸をなでおろしただろう。


このゲーム、頑張っていたのは、闘っていたのは、パロスキとパトだった。
18才の2人がミランを引っ張っていたんだ。
ようやくネットを揺らしたのもパロスキ、そのクロスを送ったのはパトだ。
その他の高額所得者たちは、彼らの爪の垢を煎じて飲む必要がある。
パロスキが得点したから、パトがアシストしたから、言っているのではない。
戦って、どうにか勝とうとしていたのが、この2人だったんだ。


パロスキとパトは、本当に素晴らしかった。
あきらめずボールに食らいつき、がむしゃらにゴールに突き進んでいた。
プレーよりも、この姿勢をオレは素晴らしかったと言っている。
パロスキは、とにかく闘志が素晴らしい。そしてシュートも冷静に打てる。
パトの素晴らしさは今さらだが、この日のパトには、これからミランを背負っていく価値のある選手だと思わせるものがあった。
パロスキとパトはミランの希望だ。
敗れたとはいえ、この敗戦をオレは忘れないと思う。
パロスキとパトの放った光は、それだけ強烈だった。


この負けは大きい。チームには大改革が必要だ。
まずアンチェロッティを首にしないといけない。
こんなぬるいプレーを選手たちがしているということは、指揮官の責任が大きい。
アーセナルに負け、ミランは初めてサンシーロでプレーした。週末にはローマにも負けていた。
CLにベスト16で負け、4位はどんどん遠のいていっている。
ミラニスタにしては信じられない屈辱だ。
ここまでの危機的な状況で、あのぬるさはひでぇ。あまりにひでぇ。


体力的に限界にきているんだと思う。それはわかる。
だが、口ばっかりの「すべてがファイナル」は。よけいに腹が立つだけだ。
アーセナル戦、負けはしたけど気持ちが入っていた。
だから、あの敗戦は仕方がないと、オレは割り切れた。
ただ、このサンプドリア戦は、その気持ちがまったく見えなかった。
怒りしか沸いてこねぇ。
もう絶対だ。シーズン終了後、大改革を行わないといけない。


やっぱり、フィオレンティーナはナポリに負けた。
勝てば1に縮まっていたというのに。
まあ、勝てる要素はほぼなかったから、ポイントが4つのまま広がらなかったのが、唯一の救いだ。
残り9ゲーム、追い越せない差ではないが、「4位に入るためにはすべての勝ち点が重要となってくる。僕らはもうミスを犯してはいけない」(カラーゼ)
もう勝つしかないわけだ。
次節は、とにかく勝ってほしい。
ただオレは、勝敗よりも、まず闘っている闘志溢れたミランが見たい。

2008年03月23日

セリエA 30節 vsトリノ
『次だ、次』

よく勝ったよ。
トリノ相手にほぼ互角のゲームだったが、ミランの選手たちはサンプドリア戦より、二割増の気持ちを入れて戦っていた。
勝利ももちろんだが、その闘志にオレは納得がいった。
とくにガットゥーゾ。久しぶりに相手に噛み付き審判に異議を唱えるガットゥーゾを見たような気がする。
やっぱりマルディーニがキャプテンマークを巻くと、チームの雰囲気が違う。
唯一納得がいかなかったのは、パトのゴールになったこと。
あの勝ち越し点は、ジラのゴールにしてやりたかった。
そこは非常に悔いが残る。


トリノは非常に充実したアタッカーを揃えている。
なんでこの順位に沈んでいるのか、ミランよりも前線の選手層では上回っているだろう。
レジスタにはコリーがいるし、ロジーナ、ディ・ミケーレはオレの好きなタイプの選手、レコバもお気に入りだ。
シーズン序盤はひそかに応援していたが、やっぱりノベリーノはチームをつくるのに多くの時間がかかってしまった。今節もなんだかチームの歯車がうまくかみ合っていない。豊富な前線のタレントたちは、チームとして線になっていなかった。
ミランのデキもよくはない。凡戦の部類に入る一戦だった。


パトはこれで7ゴール目を奪った。
本当にまさかここまで活躍してくれると思ってなかったよ。物事を疑ってかかるのはやめようと、反省している。
今、日に日にパトの存在感は高まっているし、成長してもいる。
ゴール前の落ち着きや周囲を使うプレーなどは、今後改善が必要だが、まだまだ若い。
これからどんな成長を見せていってくれるのか、とても楽しみだ。
長い間ロッソネロを着てプレーしもらいたいし、その成長を眺めていたい。
おそらくカカよりゴールに近いポジションが最適だろうが、1stストライカーではない。どんな選手になるんだろう。
将来のバロンドール候補の1人であることは間違いないと思う。
ルーニー、C・ロナウド、メッシらをバタバタと倒してトップに君臨し、ミランに栄光をもたらしてほしい。


トリノ戦、ゲーム内容は低調だったが、ミランが闘っていたから満足感を得ることはできた。
インテルがイタリアダービーに敗戦したため、その満足感は倍増してもいる。
パロスキを見たかったけど、ジラも頑張っていたし、オレ的には悪くないゲームだった。
だが、どうも熱くなれない。
ジラ(パトになったが)のゴールはうれしかったし、ガッツポーズも決めた。
でもたまっている鬱憤がすべて晴れてはくれないんだ。
それは、トリノに勝ったからといって、というのもある。
「我々は最高のプレーをしたわけではない」と話すアンチェロッティに、あの時間に逃げ切るためエメルソンを投入する弱気なアンチェロッティに、イラついているというのもある。
今季はもう8ゲームしか残されておらず、このまま消化不良で終わってしまうのか、という怖さもある。
その中でも、「1ゲームだけではダメ、続けろ」という思いが一番強い。


次だ、次。
次節は、アタランタ、カリアリと、たいしたことない相手をサンシーロに迎える。
ここできっちり勝って6ポイントを取り、カカの復帰を待ってユーヴェをやっつける。
これぐらいのシナリオを、内容も伴って好演してほしい。
それぐらい求めてもいいだろ?
できなければ、おそらく4位は厳しいと思うし、できれば手に入れることはできるだろう。
まあ、とにかくホームゲームの2ゲームだ。
勝ちは最低限。オレはゴールショーが見たい。
そろそろ、いい加減に、スカッと爽快なホームゲームをして、ミラニスタに充足感を与えてよ。

2008年03月31日

セリエA 31節 vsアタランタ
『なにこれ』

あまりにも悪すぎる前半。ハーフタイムのブーイング。意地を見せる後半。ミランの敗北。
もうこれらはサンシーロの風物詩となってしまったようだ。
いまや、サンシーロで誰でも勝てる。威厳もクソも、へったくれもなくなってしまった。
エンポリに負け、ローマに負け、サンプドリアに負けて、アタランタにも負けた。
ほんとに、いったいなんなんだよ、なんでなんだよ。
4位に近づくどころか、6位に後退してしまった。
信じられん。


A級戦犯を挙げようと思えば、1つの手では足りない。
まずはオッドだ。
「もっと責任感を持たないと。僕たちはひどいプレーをしてその結果負けた。僕らの動きはひどかった。闘志を欠いていたし勝利への執念も薄かった」
「たち」も、「ら」もいらねぇ。悪いのはお前だ。
あんなディフェンスをする奴が、セリエAのピッチに立っている男だとは思えない。
ましてやロッソネロを着ているなんて、ミランの恥だ。


ブーイングに包まれたセードルフも、何がしたいのかさっぱりだ。
カカがいないと何もできないのか。カカの荷を背負う器じゃないことがよくわかった。
そして、ピルロ。
ピルロがいる意味を感じない。
受け手の不在が問題なんかじゃない。ピルロには十分過保護な待遇を与えている。
それであのパフォーマンスでは、いない方がいいのではないかと、オレは真剣に思おう。


確かに、審判のジャッジはひどかった。
すべてのジャッジがミランよりに吹かれていたら、4-1、5-1で勝っていたかもしれない。
だが、そんなことはたいした問題じゃない。
ゲームの結果を左右したほどの醜さではなかった。
ジャッジも、ミランの前半のデキよりはひどくなかったんだから。


「前半のことを説明するのは難しい」(アンチェロッティ)
まあ、アンチェロッティに説明できるわけがないよな。
オレが説明しようか、アンチェロッティが指揮をとっていることが原因なんだよ。
選手にも責任はおおいにある。だが、その選手を奮い立たせるのが指揮官の仕事だろう。
その能力をもっていないから、同じことの繰り返しになるんだよ。
アンブロジーニが、マルディーニがいない時は腕章を巻く男がこんなことを言っている。
「全員が一丸となって立ち向かうべきメンタル面の問題だ」
正直、腹が立つ以上に、しらける。


もう言い逃れは出来ない。このチームは完全に崩壊に向かっている。
指揮官を変えるのは当然だ。選手の入れ替え、補強も当たり前だ。
ただ、それも来シーズンの話になる。
残り7ゲームはこのまま戦うしかないし、何にしがみついてでも結果を残さなければ。
そうしなければ、補強もままならない。誰も来てくれない。
どうすれば4位になれるのか、その希望を探すのは困難を極めるが、フィオレンティーナがこけてくれている。
この慈悲は本当にありがたい。まだ希望を持たせてくれるだけでありがたい。


次節のカリアリ戦は、またサンシーロだ。
恐ろしいね。
さすがにこの日と同じミランが登場するようなことはないとは思うが、それももう本当にわからない。
「今の我々が優先させるべきことは、ディフェンスに関してもっと集中力を身につけることだ」(アンチェロッティ)
オレは攻撃、点が取れないことが一番の問題だと思うが、アンチェロッティがそういうならピルロは外すべきだろう。
まあ、パロスキは頭から使ってもらいたい。
カリアリ戦の勝利は、4位のための最低条件になると思う。もうフィオも付き合ってくれないだろう。
勝てるかどうか、この一戦はミランの将来を決め兼ねない。

About 2008年03月

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日程・結果

6節 vsカリアリ(A) 0-0


7節 10/19 vsサンプドリア(H)

8節 10/26 vsアタランタ(A)

9節 10/29 vsシエナ(H)

10節 11/2 vsナポリ(H)

11節 11/9 vsレッチェ(A)