セリエA 18節 vsナポリ『パトすげぇ~』 (rossonero)

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セリエA 18節 vsナポリ
『パトすげぇ~』

パトが、なんとも驚きのデビューを飾った。
この衝撃は今後ずっと語られていくことになるだろう、カカのデビューと共に。
まさに、カカへの衝撃となんら変わらない。いや、オレは周囲のアンチェロッティらが言うのとは違って、疑いの目をもっていた。
ワクワクしたし、期待していたけど、疑っていた。だから驚きうん倍だ。
パトは、素晴らしい選手だ。
1ゲーム見ただけでも、これは断言できよう。


カカのデビュー戦となにが似ていたかというと、あのひたむきさだ。
カカにはもうなき、あのひたむきさが、なんと言ってもまず好印象をオレに与えてくれた。
ボールを追う。あの姿勢、ういういしさ、必死さ、がオレの心を捉えた。
そして技術。まだ多少荒削りではある。メッシやC・ロナウドほどの異様なうまさではない。
だが、しっかりしているし、何よりパトには、華がある。
シュートを何本はなっただろう。パトは、持っている技術をゴールに結びつける術を知っているかのようだ。
オレにとって、ロッソネロの7番は偉大な番号。
その7番を背負う資格が、パトにはある。


このナポリ戦は、解説の川勝さん実況の八塚さんが絶賛していたように、オレも大変楽しめたゲームだった。
その要因の1つとして、やっぽりロナウドには触れないわけにはいくまい。
何も期待はしていない。出てきたからといって、ワクワクもしなかった。うれしくなんて全然ない。ジラが見たかった。
だが、ロナウドのプレーは、本当に素晴らしかった。すごかった。これは認める。
2つのゴールは圧巻だ。どちらともロナウドらしく、彼にとってはなんら特別なことでもないかのようだった。
まさにゴールを奪うことにかけては、特許を持っているといっていい。
存在感も申し分ない。この日の攻撃は、カカではなくロナウドが中心となっていた。


ベルルスコーニとアンチェロッティが、自信をもって送り出した前線のブラジル人トライアングルは、とても機能していた。
5ゴールを奪った結果よりも攻撃の中身が美しかった。それがオレはうれしい。
前線の3人に、セードルフとピルロが絡み、さまざまなアイデアが飛び出していた。
このゲームでは、5ゴールのうち、バロンドールにか輝いたカカは自身で奪った1ゴールしか得点に絡んでいない。
このことが、ミランの攻撃の変化を如実に語っている。
カカを抑えればいいミラン、ではなくなった。
ロナウドとパトがボールを受けると、相手は注意を払わなければならい。
今まではカカだけを見ていればよかった相手は、カカばかりに集中しているわけには行かなくなったのだ。


そして、その脇で結果を出すのが大得意な男セードルフが、よりフリーになり、アイデアを出せる。
ピルロには多くの選択肢が与えられ、彼のファンタジーを感じてくれる受け手がいる。
ロナウドとパトが前線に入ると、ミランの攻撃は見違えるように生まれ変わった。
この日はサイドバックを絡めた攻撃が少なかったが、その必要性もなかったということ。
これからサイドバックも攻撃に絡んでいけば、より魅惑的になっていくだろう。
そして、カカはカカだ。オレらにはカカがいる。


だが、その反面のリスクもしっかりと現れてしまった。
カウンターからの2失点は、オレとしてはラベッシを褒めるしかないかなと思う。噂通りのいい選手であった。
でも、そうは言ってられない。
このゲームでは、すべての攻撃でゴールを奪おうと急ぎすぎていたし、ボールを奪われた時のバランスが悪かった。
ガットゥーゾが入れば改善されるだろうが、もう少しセードルフがバランスを考える必要があるし、ピルロは今までのように、ちんたらと攻撃を組み立てる時間も必要だろう。
イケイケの前半の方が、エンターテイメント性はあり面白かったが、後半の方が現実的に勝ち点を稼げる戦い方だ。
後半の戦い方をベースにしながら、時間を考え行く時は行く、という選手間の意思統一をもう少しはかりたい。


今書いたとおり、課題はあった。完璧なゲームではなかった。
だが、「そんなものはなんだ」と言いたくなるくらい、楽しいゲームだった。
08年初戦としては申し分ないスタートだ。
パトはすげぇ~。これが分かっただけでも素晴らしい夜なのに、ロナウドが良かった。カカも、セードルフも、ピルロも、楽しそうだった。
サンシーロで勝利できたし、追撃体勢は整った。
これからを考え、ワクワクさせてくれる。期待を大きく大きく膨らませてくれた。
あとはヤンクロフスキの復活と、右サイドバックをどうにかすることだ。


ただ、1つ腑に落ちないことがある。
ジラだ。居場所がなくなった。オレにとってこれは辛い。
ただ、ロナウドはおそらくパートタイムでしか働けない。ジラにも存分に出番はあるだろう。
ジラには、腐らず自分を失わず、シーズンを過ごしてほしい。
絶対必要な選手だ。ミランに幸福をもたらしてくれる選手だと思う。
自分を信じろ。オレは、ジラを持っているし、ジラのゴールで勝ちたい。


さあ、「大事な月を最高の形で始めることができた」(アンチェロティ)
1月は、ミランにとってとても大事な月だ。
クラブW杯での延期分のゲームも組まれ、ゲーム数は多いが、そのすべてで勝ち点3を奪わなければならない。
すべてのゲームで、がノルマに近い状態だ。
4位を目指すのは容易ではない。だが、カカが語るように「残りのシーズンを上手くやる準備ができている」ことを示してくれたゲームだった。
期待は膨らんだ。あとは、結果を積み上げて証明するだけだ。


鍵は、やっぱりロナウドだろう。そして、パトがどれだけ継続性を出せるかだ。
カカの素晴らしさは継続性にもあった。前7番、オレのアイドルシェバもそうだ。
このナポリ戦は、これだけできるんだ、という実力を提示してくれた。
それは、みんなが見た。オレは見た。
だから、今後もこれがボーダーラインになる。相手に左右されることは分かっているが、1つの基準になる。
さあ、続けようじゃないか。今のミランに足りないものは、続けることだ。


パト、すげぇ~ことはわかった。だが、ほんとにすげぇ~ヤツは、いつもこれをやるんだ。期待している。

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