クラブW杯『最高だ』 (rossonero)

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クラブW杯
『最高だ』

最高だ。ほんとこんな表現しかできない自分が情けなくなるが、この言葉しか思いつかない。
ミランは、世界一になった。これ以上ない最高の気分だ。
このトロフィーの意味は、本当に大きい。
オレにとって、この上なく大きい。
なんてたって、オレの目の前でマルディーニがカップを掲げてくれたんだから。オレがあの瞬間に立ち会えたんだから。
記念になった、思い出になった、そんなレベルじゃない。
強烈だった。あの瞬間の気持ちは、またまた情けないが、言いあらわしようがない。
ミランは、オレに素晴らしい夜を届けてくれた。なんてうまい酒を飲ましてくれるんだろう。
オレはミランが好きでよかったと思う。ミラン、本当にありがとう。


この大会を今季の第一目標に挙げていたミランは、コンディション、モチベーションを、その言葉通りきっちりと仕上げてきた。
ガリアーニやアンチェロッティの言葉ではなく、選手たちの目がそれを物語っていた。
カカの真剣なまなざし。マルディーニのガッツポーズ。インザーギの、ネスタの、ゴール後のパフォーマンス。
真剣に勝負にかけていた男のものだった。
このトロフィーは、絶対ミラネッロへ持ち帰らないといけない。
並々ならぬ決意を感じた。


準決勝浦和戦。
ジラを1トップに置き、左サイドバックにはヤンクロフスキが入った。
まったく隙のない、いいミランだった。
確かに浦和の守備には手を焼いた。ワシントンにも何度か脅かされた。
しかしミランは、浦和より間違いなくすべてにおいて上回っていた。ボールを動かして浦和のバランスが崩れるのを狙い、穴が生まれると見逃さなかった。
セードルフのポジショニングは、本当に絶妙で、いつもスペースを探して動いていた。
まあ、セードルフがさっさと決めていたら、もっとお祭りゲームになっていたと思うが、そこは千両役者のミラン。浦和のメンツを考えドラマチックにしてくれた。
1-0ではあった。だがその1ゴールの差は、そんなに簡単に埋まるものではなかった。


カカの一瞬でゲームを決めてしまう強さと、ネスタの自信に満ち溢れているディフェンスは、オレがはじめて経験する、ぞくぞくするような緊張感を味あわせてくれた。かもしだしているオーラが違った。
ガットゥーゾの表情と、アンブロジーニのキャプテンシーも見えたし、ジラの必死さも見れた。
そして、浦和に勝つ。オレにとってこれは、ひとしおの喜びがある。
オレの某紫のチームは、書くのも嫌だが云年間も浦和に勝っていない。
だが、ミランが仇をとってくれた。オレは、本当にミランが好きでよかったよ。
さまざまな意味で、このゲームは忘れられないだろう。オレにしっかりと刻まれた。


決勝、ボカ戦。
リベンジという意味合いも含まれたボカを相手に、この日のミランもまた素晴らしかった。
そして横国には、浦和戦以上のイタリア人ミラニスタがやってきていた。
彼らの歌を生で聴けて、震えた、しびれた、ほんとこの経験は忘れようがない。
インザーギを1トップに、マルディーニもピッチに。
オレは、こういうやらなければいけないことをわかっいるアンチェロッティが好きだ。
おそらく、ヤンクロフスキを起用したほうが、攻撃の脅威は増していただろうと思う。
だが、そんなことよりマルディーニが見たかった。マルディーニで勝つことに意味があった。
マルディーニの勇姿も、しっかりと目に焼き付けることができたよ。


そして、ピッポ。この大一番での集中力とツキは、本当にすごいものがある。改めて感心した。
先制ゴールは、まさにピッポそのもの。代名詞のようなゴールだった。
それを演出したカカは、今年取れるだけの全賞を総なめにしたが、それだけの価値がある選手だと思った。
カカは、相手が隙を少しでも与えたら、ゴールを演出してしまう。相手にとって、これ以上怖い選手はいないだろう。とにかくゴールへ向かって進んでいく。自分のテクニックとスピードをフル活用し、ゴール一直線に進んでいく。
テクニックとスピードは一級品。守備をしなければいけない時間帯では、献身的に守備にも走る。
これほどチームに貢献できる選手はいない。
カカがいて、良きパートナーのセードルフがいて、ゴールハンターのピッポがいる。そして、ボールを届けるピルロがいて、ボールを奪うガットゥーゾがいる。これほど役割が明確なチームは、そうないと思う。
個人個人が固い絆で結ばれ、自信をもって自分のプレーをしている。
アンチェロッティは、本当に素晴らしいグループを作っている。


今回2ゲームミランをじっくり見れたことで、強い理由を垣間見ることができた。
それぞれがプライドをもって自分の個性を生かして仕事をまっとうしていること。そして、周りを絶対的に信頼していることだ。。
世界でも有数の選手が集まって、それぞれが最大限力を惜しみなく出せるなんて、こんな難しいことはない。
しかし、アンチェロッティはそれをやっている。すごい能力だと思う。
マルディーニという存在がいることも、それを可能にしている1つの理由だと思う。
そして、時間帯によってやらなければいけないことを、みんなが惜しまずに同じ方向を向きやっていた。
経験からくるものだろう。勝つためにはしなければいけないことを、誰が声をかけるでもなく、みんながわかっていた。
1発勝負に強い理由も、1つの勝利のために、まとまることができるからだと思う。
それがとんでもない力となり、相手を圧倒するのだ。この日のミランはまさにその状態だった。
ミランは世界王者になるために、最大限力を注ぎ込んだ。
その注ぎ方を、現地で見ることができたからだろう、よくわかった。
それが、うれしかった。


生でミランを見て、カップを掲げるマルディーニを見て、カカ、ピッポのゴールを目の当たりにして、こいつらをいつまでも見ていたいと思った。オレは、ミラニスタとして生きることの決心をさらに強くした。
カカは、ずっとミランにいてくれると言う。
カカをオレのものとして応援できるオレは、本当に幸せ者だ。
これからも、数え切れない喜びを届けてくれるはずだ。
願わくば、また来年もこの舞台でミランを見たい。

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