rossonero: 2007年12月 アーカイブ

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2007年12月 アーカイブ

2007年12月02日

セリエA 14節 vsユヴェントス
『勝てない』

これで、サンシーロでは7ゲーム未勝利となった。
確かにアンチェロッティや選手たちが話すように悪いゲームではなかったと、オレも思う。
ユーヴェもいいゲームをした。クリエイティブさには欠けていると思うが、実直な強いチームだ。
そして、ブッフォンはやはり素晴らしいGKだった。
だが、結果がほしかった。ユーヴェに勝ちたかった。
CLの影響があったミランとなかったユーヴェの差は、少なからずあったと思う。
だが勝っていれば。少しの運が転がり込んでくれば。
大きな転機となっていただろうに。悔いが残る。


ユーヴェとのゲーム。
2年ぶりとなったが、やはり気合が入る。ゲーム前からこれほどワクワクさせられるゲームもめったにあるもんじゃない。
白と黒の縦じま。デルピエロ、ネドヴェド、ブッフォン。
これぞセリエAだと、バシバシ感じさせてくれる。この緊張感はたまらない。
セリエAに対してマイナスイメージがどんどん膨らんでいく近頃だが、このゲームはどこに出しても、世界トップだろう。自信を持って言える。
サンシーロの観客は、素晴らしかったよ。
こんな素晴らしいものを汚すヤツ。おとしめるヤツががいることが許せない。


さて、ゲーム。
イアキンタとトレセゲの2トップを選択するラニエリは、なんとも結果主義というか、浪漫を捨てている。
確かにあのパワーは相手を疲弊させ、気を抜くことをいっさい許してくれない。
だが、カモラネージをも欠いたユーヴェは、まったく華がなかった。面白味のない非常にセリエAらしい攻撃を仕掛けてきた。
この選択をオレは支持しようとは思わない。ただ脅威であったことは認めよう。
ネスタとカラーゼは本当によく戦ってくれた。


一方ミランの攻撃はといえば、ユーヴェがペースダウンしてくるまで何もさせてもらえなかった。
スペースを探し続けるカカとプレッシャーに苦しむピルロ。
ここ数でゲーム感じることだが、ハイプレッシャーを仕掛けられるとミランは本当にできることが少なくなる。
この日は裏を狙うことしかできなかった。非常に苦しかった。
オレは、FWどうこうよりも、サイドのクオリティの低さこそが問題だと思う。
比較的圧力の少ないサイドが主導権を奪えれば、中が、カカとピルロが少し自由になる。
オッドはモリナーロに負けていた。話にならない。セルジーニョもSBではない。
ここの人材の補強こそが、FWよりも必要だと思う。


中盤は、悪くはない。
だが、3ボランチ2シャドーは昨季ほど機能しているとはいえない。
昨季はもっと流動性があった。ピルロが高いポジションを取ったり、アンブロジーニがゴール前に突っ込んだり、といった動きがあった。
だが、今季は流動性がなく、セカンドボールを制することができないでいる。
「ユナイテッド戦のチームが見たい」と戦前アンチェロッティが話していたが、中盤の機能性こそがあのチームの最大のキモだった。
もう一度あの時は何ができていて、今は何ができていないのか、確認する必要がある。


ジーダはブッフォンにも劣らない素晴らしいセーブを見せ、ネスタとカラーゼは高いパフォーマンスを発揮して、なんとか崩壊しないように支えてくれている。
ゼロで抑えることができ、負けなかったことはとても大きい。感謝感謝だ。
だからその反面、ジラやカカ、ピッポが訪れていたチャンスを決め切れていればだ。
幸運を運んでくれる選手がほしい。
そういった面では、やはりロナウドということになる。
だがまたケガだ。いまさらながら、FWの補強の必要性を言っている。あほだ。


ジラへのPK。オフサイド。オレはミラニスタだ、あれはいっさい納得できない。
だがなぜなんだろう。サンシーロは認めてくれない。
サンシーロで勝つという壁は、どんどん高くなっている気がする。
ユーヴェとの一戦。0-0では消化不良もいいところだ。
いいゲームだった、が地団太を踏まざるえない。なんとも今シーズンらしいゲームだった。
せっかくのこの一大イベントでも、どうもこう、ぱぁ~とうまい酒が飲めない。。。


負けなかったと取るゲームではなく、勝てなかったというゲームだったとは思う。
だが、この重い雰囲気をなかなか脱出することはできない。
迫ってきたクラブW杯が、1つのきっかけになってくれればいいと思う。
おそらくカカのバロンドールは発表される。それもいい空気を運んでくれるだろう。
クラブW杯は重要なゲームだ。楽しみ半面、少し怖くもあるけど。
意気込みの凄さを感じるので、その分、歓喜と落胆は大きくなるだろう。
目も前で勝ってくれりゃ、オレはもう言うことはない。目の前で負ける姿なんて、本当に見たくないよ。
カップを掲げてくれよ。頼むよ。
どんな角度から、どんなところで、どんな味であろうとも、うまい酒を飲ましてください。お願いしますよ。

2007年12月07日

クラブW杯
『最高だ』

最高だ。ほんとこんな表現しかできない自分が情けなくなるが、この言葉しか思いつかない。
ミランは、世界一になった。これ以上ない最高の気分だ。
このトロフィーの意味は、本当に大きい。
オレにとって、この上なく大きい。
なんてたって、オレの目の前でマルディーニがカップを掲げてくれたんだから。オレがあの瞬間に立ち会えたんだから。
記念になった、思い出になった、そんなレベルじゃない。
強烈だった。あの瞬間の気持ちは、またまた情けないが、言いあらわしようがない。
ミランは、オレに素晴らしい夜を届けてくれた。なんてうまい酒を飲ましてくれるんだろう。
オレはミランが好きでよかったと思う。ミラン、本当にありがとう。


この大会を今季の第一目標に挙げていたミランは、コンディション、モチベーションを、その言葉通りきっちりと仕上げてきた。
ガリアーニやアンチェロッティの言葉ではなく、選手たちの目がそれを物語っていた。
カカの真剣なまなざし。マルディーニのガッツポーズ。インザーギの、ネスタの、ゴール後のパフォーマンス。
真剣に勝負にかけていた男のものだった。
このトロフィーは、絶対ミラネッロへ持ち帰らないといけない。
並々ならぬ決意を感じた。


準決勝浦和戦。
ジラを1トップに置き、左サイドバックにはヤンクロフスキが入った。
まったく隙のない、いいミランだった。
確かに浦和の守備には手を焼いた。ワシントンにも何度か脅かされた。
しかしミランは、浦和より間違いなくすべてにおいて上回っていた。ボールを動かして浦和のバランスが崩れるのを狙い、穴が生まれると見逃さなかった。
セードルフのポジショニングは、本当に絶妙で、いつもスペースを探して動いていた。
まあ、セードルフがさっさと決めていたら、もっとお祭りゲームになっていたと思うが、そこは千両役者のミラン。浦和のメンツを考えドラマチックにしてくれた。
1-0ではあった。だがその1ゴールの差は、そんなに簡単に埋まるものではなかった。


カカの一瞬でゲームを決めてしまう強さと、ネスタの自信に満ち溢れているディフェンスは、オレがはじめて経験する、ぞくぞくするような緊張感を味あわせてくれた。かもしだしているオーラが違った。
ガットゥーゾの表情と、アンブロジーニのキャプテンシーも見えたし、ジラの必死さも見れた。
そして、浦和に勝つ。オレにとってこれは、ひとしおの喜びがある。
オレの某紫のチームは、書くのも嫌だが云年間も浦和に勝っていない。
だが、ミランが仇をとってくれた。オレは、本当にミランが好きでよかったよ。
さまざまな意味で、このゲームは忘れられないだろう。オレにしっかりと刻まれた。


決勝、ボカ戦。
リベンジという意味合いも含まれたボカを相手に、この日のミランもまた素晴らしかった。
そして横国には、浦和戦以上のイタリア人ミラニスタがやってきていた。
彼らの歌を生で聴けて、震えた、しびれた、ほんとこの経験は忘れようがない。
インザーギを1トップに、マルディーニもピッチに。
オレは、こういうやらなければいけないことをわかっいるアンチェロッティが好きだ。
おそらく、ヤンクロフスキを起用したほうが、攻撃の脅威は増していただろうと思う。
だが、そんなことよりマルディーニが見たかった。マルディーニで勝つことに意味があった。
マルディーニの勇姿も、しっかりと目に焼き付けることができたよ。


そして、ピッポ。この大一番での集中力とツキは、本当にすごいものがある。改めて感心した。
先制ゴールは、まさにピッポそのもの。代名詞のようなゴールだった。
それを演出したカカは、今年取れるだけの全賞を総なめにしたが、それだけの価値がある選手だと思った。
カカは、相手が隙を少しでも与えたら、ゴールを演出してしまう。相手にとって、これ以上怖い選手はいないだろう。とにかくゴールへ向かって進んでいく。自分のテクニックとスピードをフル活用し、ゴール一直線に進んでいく。
テクニックとスピードは一級品。守備をしなければいけない時間帯では、献身的に守備にも走る。
これほどチームに貢献できる選手はいない。
カカがいて、良きパートナーのセードルフがいて、ゴールハンターのピッポがいる。そして、ボールを届けるピルロがいて、ボールを奪うガットゥーゾがいる。これほど役割が明確なチームは、そうないと思う。
個人個人が固い絆で結ばれ、自信をもって自分のプレーをしている。
アンチェロッティは、本当に素晴らしいグループを作っている。


今回2ゲームミランをじっくり見れたことで、強い理由を垣間見ることができた。
それぞれがプライドをもって自分の個性を生かして仕事をまっとうしていること。そして、周りを絶対的に信頼していることだ。。
世界でも有数の選手が集まって、それぞれが最大限力を惜しみなく出せるなんて、こんな難しいことはない。
しかし、アンチェロッティはそれをやっている。すごい能力だと思う。
マルディーニという存在がいることも、それを可能にしている1つの理由だと思う。
そして、時間帯によってやらなければいけないことを、みんなが惜しまずに同じ方向を向きやっていた。
経験からくるものだろう。勝つためにはしなければいけないことを、誰が声をかけるでもなく、みんながわかっていた。
1発勝負に強い理由も、1つの勝利のために、まとまることができるからだと思う。
それがとんでもない力となり、相手を圧倒するのだ。この日のミランはまさにその状態だった。
ミランは世界王者になるために、最大限力を注ぎ込んだ。
その注ぎ方を、現地で見ることができたからだろう、よくわかった。
それが、うれしかった。


生でミランを見て、カップを掲げるマルディーニを見て、カカ、ピッポのゴールを目の当たりにして、こいつらをいつまでも見ていたいと思った。オレは、ミラニスタとして生きることの決心をさらに強くした。
カカは、ずっとミランにいてくれると言う。
カカをオレのものとして応援できるオレは、本当に幸せ者だ。
これからも、数え切れない喜びを届けてくれるはずだ。
願わくば、また来年もこの舞台でミランを見たい。

2007年12月25日

セリエA 17節 ミラノダービー
『これが現実』

また負けた。この敗戦でダービー3連敗となり、インテルとの勝ち点差は25となった。
25の差。オレには経験のない数字だ。
せめてダービーに勝って優越感に浸りたかったが、それは叶わなかった。
まいった。これが現実なんだろう。やりきれない。


クラブW杯を制し世界王者となったミランをインテルの面々が迎えるにくい演出で幕があいた今回のミラノダービー。
どんな付加価値さえも必要のないダービーに、セリエA王者であり現首位独走中のインテル対、世界王者となったミランという図式は、よりいっそうこの一戦の重みを高めてくれた。
インテルにとっては、セリエA王者となってもライバルミランに負けての栄冠では価値が薄れる。
ミランにとっては、世界王者といえど日々の生活の場で、その力を見せ付けなければならない。カンピオナートに僅かでも希望を抱くためにも、巻き返しのきっかけにするためにも、インテルに勝つことの意味はとてつもなく大きいものだった。


ミランはベストメンバー。
マルディーニとピッポを選択したアンチェロッティには、クラブW杯の勢いを大事にしようという意図が見て取れた。
インテルはベストとはいえない布陣。ケガ人が少なからずいる。
だが、見劣りするようなメンバーではなく、チームの屋台骨となっているズラタン、カンビアッソ、サネッティ、コルドバは充実している。
マンチーニは自信をもってこの日の11人を送り出しただろう。


試合が始まった。
ミランはインテルの強い圧力に根負けして、ポゼッションを上げられず、インテルに押し込まれてしまう。
しかし、これはアンチェロッティには計算の範囲内だっただろう。
守る時間は多くなりながらも、カカという武器と、ピッポの一発で攻撃の活路を見出そうとしていたはずだ。
インテルも予想通りの展開に持ち込めただろう。
選手のテンションは勝手に上がるし、マンチーニはこのゲームに向けて準備は難しくなかったはず。
なかなかゴールを割らせてはくれないだろうが、我慢して戦いしっかりとカウンターには対処するプランは、誰もが共有していた。
慎重に負けることを嫌う、ダービーらしい妥当な立ち上がりだった。


均衡は、今季珍しく少なくないミランのセットプレーが破った。
ピッポがコルドバから奪ったゴール正面のFKを、ピルロが突き刺した。
最初の我慢比べにインテルが負け、ミランにとって絵に描いたようなゲーム展開になる。
これでカウンターもより威力を発揮する。アンチェロティをはじめミラン全員がクラブの勢いと今巡ってきている運を感じただろう。
だが、今のインテルには自信がみなぎっている。
さらに圧力を強めてミランをいたぶり続けた。36分、ズラタンにネスタとカラーゼが引き付けられ、クルスに左足を振り抜かれてしまう。
僅かな隙間だった。だが、これが首位の勢いでもあるのだろう、ジーダの手をかすめネットに突き刺さった。
ミランは18分間しかリードを守れなかった。


アンチェロッティは後半頭からジラとエメルソンを投入する。
オレはこの采配は間違っていたと思う。
ジラは、身体が動けていた。ピッポではなくジラをスタメンで起用すべきだっただろう。
ポゼッションを少しでも上げるためピルロの負担を減らしたかったのだろうが、エメルソンはまったく存在感がなかった。
今季の補強は、パトを見てから判断を下せと言われるだろうが、エメルソンを見ていると、失敗だったというしかない。
後半もインテルのハイプレッシャーはとどまることなく、ピルロはダーティーに、厳しくチェックを受け続け、時間をまったく与えられなかった。
アンチェロッティは、セルジーニョを投入して、攻撃はカウンター1本に望みを託す。


だが、勝ち越しゴールはインテルに訪れた。
ジーダのミスであることは否定できない。あれは止められる。
だが、中盤でピルロがファウルまがいでボールを奪われ、そのまま決められた。
一度跳ね返したが、セルジーニョのチェックが甘く、カンビアッソに思いっきりシュートを打たせたのだからチームとして入れられた点という印象の方が大きい。
アンチェロッティの采配は悪い方向に出て、チームとしての勢いももろに出たカンビアッソの得点だった。
チーム力をまざまざと痛感させられた。


ゲームは、リードしたインテルが守る位置を下げたことでミランが攻撃する時間が多くなり、ようやくミランらしいサッカーになる。
だが、インテルの壁は厚かった。相手の手の上で転がされている気持ちにさせられた。
タイムアップ。ミランはインテルとの圧倒的な力の差を見せ付けられて、敗北した。
ミランは、3ゲーム消化が少ないといえ、12位にまで落ちてしまった。
インテルは、2位のローマに勝ち点7の差をつけて、快調に首位で2007年を終えた。
CLとクラブW杯の2つの輝かしいタイトルを取ったという実績は、「どんな敗北であっても、この幸せと笑みを消し去ることはできない」とアンチェロッティは言う。
幸福は増幅しなかったが、失われることがないのは確かだ。
だが、よわっちいボカをやっつけたところで、本物の強さを持つインテルには完膚なきまでにやられた。
このゲームで受けた衝撃は、夢から強制的に覚めさされるびんたをくらったようなものだ。


今季前半戦本格的な総括は次回に譲るとして、少しだけ。
チームには、大きな刺激が必要だろう。
「目標はリーグ戦再開から2月20日まで、できる限りの勝ち点を稼ぐこと」(アンチェロッティ)は、とっても重要で、簡単なことではない。
ロナウドは、オレの予想通りまったく仕事をしなかった。今までも期待していなかったが、この先も期待することはない。
パトには期待したい。だが、パトに望みを託せというのは無理な話だ。
「刺激=補強」アンチェロティを首にしないなら、必ず必要だろう。
ガリアーニは夏に手を抜いたせいで、また忙しい冬がやってきた。いまさらながら、あまり賢くないヤツだ。
誰でもいいとは言わないが、誰かは絶対連れて来い。


2007年もこれで終わり。この一年は不思議な年だった。
ロナウド到来に心を躍らされ、スーパーなゲームを繰り広げビックイヤーまで手にした。
スーパーカップでセビージャを下し、クラブW杯も掲げ、カカもバロンドールを受賞した。
こんなにトロフィーがミランにやってくるのも珍しい。
だが、ぜんぜん腑に落ちない。夢と現実のギャップがあまりにも大きい一年だった。
ジェットコースターに乗らされて、キャーキャー言わされ続けたような気がする。
嫌いじゃないけど、たまにだから面白い。

About 2007年12月

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日程・結果

6節 vsカリアリ(A) 0-0


7節 10/19 vsサンプドリア(H)

8節 10/26 vsアタランタ(A)

9節 10/29 vsシエナ(H)

10節 11/2 vsナポリ(H)

11節 11/9 vsレッチェ(A)