セリエA 11節 vsトリノ
『情けない』
あ~~・・・ はぁ~~・・・
ため息の理由?そんなもん聞くなよ。
オレは、もう腹立ちを通りこし、情けないよ。本当に情けない。
なぜ点が取れない。もう、これは技術の話じゃないよ。戦術なんて関係ないよ。
あそこまでチャンスをつくり、あとはシュートをGKに触られないように枠の中に蹴るだけなんだ。
なんで、こんな簡単なことができないんだろう。
イライラする。落胆する。またかと思う。
もうこんなゲームは見たくないよ。本当に面白くない。
アンチェロッティとガリアーニは、審判の判定を嘆く。
ミランがだよ。審判の判定なんていう些細なものに、勝敗をゆだねなければならない事態が、もう恥なんだよ。
オレもPKだと思うよ。あのプレーに笛がなり、カカが流し込んでゴールネットが一度揺れれば、3-0、4-0なんてゲームになっていた可能性もあったと思う。
ただ、それ以前に、決めないといけないシュートがたくさんあった。
ジラは確実に調子を上げてきている。ピッポも危険な彼らしい動きをしていると思う。
なのに、なぜネットが揺れないんだろう。
いまさらながら、シェバの偉大さを思い知るよ。
ミランのFWはゴールするチャンスは多い。質の高い選手がそろいゲームを優位に進めることができるから、よほどの相手でない限り、相手ゴール前へボールが運ばれる回数は多い。
それを決めるのがミランのFWの仕事になる。
ミランのFWにもっとも求められる能力は、足の速さでもなければ、ヘディングの強さでもなく、決定力なんだ。
プレッシャーは大きい。今回のように決められなければ、戦犯として徹底的に叩かれる。
だが、もちろん決めれば祭り上げられる。
プレッシャーをはねのけ、ゴールを積み重ねる心臓の強さが必要だ。
シェバのすごいところは、この心臓の強さを持っていたことだと思う。心臓の強さこそが、シェバの一番の武器だった。
ビックゲームで幾度ゴールを決めたことだろう。そして、どれだけ安定してゴールを決めたことだろう。
安定性と勝負強さを兼ね備えた、なんとも頼りになる男だった。
ジラは、この心臓の強さが決定的に欠けている。
技術などは、シェバにまったく引けをとらないと思う。PA内でのうまさはジラに軍配が上がるはずだ。
ただ、プレッシャーを跳ね返せない。縮こまり、固くなり、シュートが入らない。
いくら技術があろうと、ゲームで発揮できないと意味がない。技術と心が一体となって高いレベルにないといけない。
心は、ある程度鍛えられるものだと思うが、持って生まれたものだとも思う。
ジラは、ミランのFWに必要な心を、持っていないのかもしれない。
平常心を保ち、冷静にゴールに流し込む。
単純なようでこれほど難しいことはないのかもしれない。
ただ、それができたシェバとできないジラの差が、ミランの勝敗を決めてしまう。
ジラが、できるようになるのかどうかだが、オレはジラを信じてここまできた。
だが、ある程度は経験が埋めてくれるものだと思うが、さっき書いたように持って生まれたものもある。
ジラは、持っては生まれてないのだろう。
ミランの今後はなかなか光が差さない。
ジラがゴールを奪いこれからだという時に、また同じ過ちを繰り返してしまう。
もう勝ち点差がいくつか、といった問題ではなくなってきた。
1つの光は、やはりロナウドということになるのだろう。
ミランに必要な心をヤツは間違いなく持っている。持って生まれている。
今のサッカー界を見渡しても、ロナウドに匹敵する存在は、探すのが困難だ。
もうそろそろ復帰ができるようだし、ロナウドに期待するしかない。
すがるべきものは、もうロナウドしかなくなった。
オレは、本当にジラに期待していた。信じていた。
ただ、このゲームを見た後では、もうジラの見方を変えないといけない。
ショックだ。
オレの見方を覆してくれることを、望んでいる。