06/07を振り返る セリエA前半戦の驚き『素晴らしき裏切り』 (rossonero)

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06/07を振り返る セリエA前半戦の驚き
『素晴らしき裏切り』

セリエAの後半戦を振り返ってみようと思う。
前回の前半戦を振り返る、と違って、今回はとてもいい思い出がつまっているので楽しい作業だ。
ただ、今回はセリエAに絞ろうと思う。
ビックイヤーの話は次回にしようと思ってるんでね。
セリエA後半戦で俺が驚いたことを、ミランを中心に書いていこう。


まずなんと言っても、驚いたと言うかなんと言うか、冬のメルカートでロナウドがミランにやってきた。
ミランのハッピーエンド物語は、これが始まりであったような気もする。
オレは「いらないいらない」と言い続けていたが、いざ来てみると、オレの予想をはるかに超える活躍を魅せてくれた。
得点力不足がロナウド加入で一気に解消し、カカが喜びを持ってプレーし始めたんだ。
今だから言うが、ロナウド以上の補強はなかっただろう。
ガリアーニは最高の仕事をした。コイツは一大ギャンブルに勝利したんだ。
ロナウドが万馬券だと、誰の頭にもなかっただろう。見事な眼を持っていたと素直に認めたい。
ガリアーニは、あとオッドとストラーリも連れてきた。
夏の失態の補てんを行ったわけだが、冬だけ見れば100満点だ。
そして、ロナウドがダービーでゴールを奪った。オレはこういう因縁が大好物だから、うまかった。


次のサプライズだが、ラツィオとエンポリの躍進だ。
この快進撃によりCL圏内争いは熱を帯び、ミランにとっては迷惑な話でしかなかった訳だが、シーズンの興味を駆り立ててくれた。
いい意味の驚きといえると思う。。
ミランのCL圏内も、もしパレルモが急降下しなければ。アマウーリがケガしていなければ。どうなっていたかわからない。
1チームを除いて力の差がほとんどなかった今シーズンだが、特にラツィオは素晴らしい結果を残した。
ビックネームはおらず、冬にキャプテンのオッドをさらわれながら(これはよかったのかもしれない)
ロッキ監督はみんなで戦うチームを作り上げ、おどろきのCL圏内という結果でフィニッシュした。
ローマに上をいかれたとはいえ、ラツィアーレは久しぶりにハッピーなシーズンを送れたはずだ。


次は、トッティのことに触れたいと思う。
スパレッティサッカーの1トップに君臨するトッティは、得点王を獲得した。オレにとっては十分驚きに値する。
トッティは素晴らしいシーズンを、素晴らしい仲間たちと共に送ったと思う。キャリア最高だったと思う。
トッティは、自分が最もいきるポジションを見つけた。
ヨーロッパ得点王の称号さえ手にすることができるかもしれないんだ。
(もしニステルに抜かれたら、PK失敗が悔やまれまくるな~)
トッティが皮肉ったぷりに語るように、プレーの面で見れば、バロンドールは彼に与えられてもいいのかもしれない。


まあ、ざっとインテルのことにも触れとこう。
確かに驚いたと言うか、あきれるほどの連勝記録を作ってくれた。
彼らは勝者だと思う。
しかし、これはもちろん悔しいから言うのだが、来シーズンこそが真価を問われることになるだろう。
まあ、楽しみにしている。
そして、勝者、という面で見れば、レッジーナも勝者だと思う。
マイナスポイントをひっくり返し残留にこぎつけたんだ。
これはレッジーナの会長でさえ、監督でさえ、本心では驚いているだろう。


最後に、オレにとっての今シーズンの最大の驚きはこれ。
アンチェロッティが素晴らしいサッカーを見つけ出し、アンチェロッティが勝者になったことだ。
よくわからない監督である。カペッロやファーガソンやモウリーニョやリッピのように、強烈な存在感がアンチェロッティにはない。
ただ、ベテラン選手がトップレベルで活躍し続け、ロナウドが復活したのもアンチェロッティによるところが大きいだろうとは思う。
オレは、冬にはリッピ就任を願ってもいた。
アンチェロッティに限界を感じていたし、頑固で変化のない彼のサッカーに、飽き飽きしていた。


しかし、この頑固さは選手たちへの信頼のあらわれであり、安心感を与え、モチベーションをあげるのだろう。
2月から採用したワントップは信じられないほど機能し、オレはアンチェロッティがミランを率いてから、過去最強のチームになったと思っている。
まったくあの狸には、もちろんいい意味でなのだが、裏切られた。
予想するほうが無理であり、カカやネスタがいてこそだとは思うが、彼らに指示しているのがアンチェロッティだというのは事実なのだから、う~ん、素晴らしい監督なのだろう。
選手交代で劇的にゲームを変えることはないし、オレをいつも苛立たせてくれる。
彼の個性を挙げるなら頑固さしか思い浮かばない。失礼だが華がない。


そんなアンチェロッティを、ガリアーニは浮かれまくって「アンチェロッティはミランのファーガソンになる」とかほざいてた。
勘弁してほしいと思う。
あと20年もアンチェロッティがベンチに座り続け、その間ミランがグランデであり続けるには、ガリアーニは相当がんばらないといけない。
若手を育てられる監督ではない。(グルキュフの今後で、オレはその答えを出そうと思ってる)
カカのようなクリティカルヒットを引き続け、ロナウドのような万馬券を当て続けないといけない。
それはたぶん無理だ。
だが、そんなオレの気持ちを、今シーズンのようにアンチェロティやガリアーニが裏切ってくれるのは全然かまわない。
願わくば、サッキのように勇退して、代表監督へと退いてもらえればいい。来シーズン後ぐらいに。


では、次回はビックイヤー獲得への道をたどってみようと思う。
ミランが今シーズンCLで歩いた道は、どれほど素晴らしく、ラッキーであったかを。

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