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2007年06月 アーカイブ

2007年06月02日

06/07後半戦 通信簿
『大変よくできました』

後半戦の通信簿をミランの選手たちに渡そうと思ってる。
それにしても、こんなに気分いい作業になるとはね、少し信じられない。
激甘評価になると思うが、そうなって当然だろう。
この機会を使って、選手個人にあてて、感謝の言葉を贈らせていただきたいと思う。


三賞をいつもながら作らせてもらってます。
MVP その名のとおり、最高の活躍を見せた選手に贈ります。
がんばりま賞 今後期待している選手に贈ります。
裏切ったで賞 期待を裏切られた選手に叩きつけます。
評価は5段階で、
5-素晴らしい
4-良い
3-まあまあ
2-ダメ
1-最悪
では、はじめたいと思います。


ジーダ 4
 ファイナル、ジェラードのシュートを止めたビックセーブには、感動させてもらった。
 やはりジーダの存在は欠かせない。ジーダのビックゲームの強さは、ミランにふさわしい。
カラッチ 3
 セルティック戦を無難に乗り切ってくれた。そこは評価したい。
 来シーズン、彼の出番が少ないことを祈る。
ストラーリ 2
 冬のメルカートでやってきたが失点が続いた。
 あの時期のDFラインの不安定さではどうしようもなかったが。
 来シーズンは、ポテンシャルを発揮してほしい。持ってる力は確かなはず。


カフー 3
 オッドに完全にポジションを奪われたが、カフーの存在は武器にはなる。
 来シーズンもいるようだ。高いモチベーションをキープし、ミランの高齢化説を吹っ飛ばしてくれ。
オッド 3
 冬のメルカート第一号としてやってきて、アンチェロッティの信頼を得てレギュラーを獲得。
 だが、俺は彼の右足に多くを求めすぎなんだろうか、戦力アップになったとは思えない。
シミッチ 2
 来シーズンもいるのだろうか?どっちでもいいが。
 シミッチに限界を感じるのはオレだけか。
ネスタ 5
 復帰してきた瞬間から、ネスタはやはり偉大なネスタだった。
 世界最高のCBだと、オレは思う。彼なしでも、何もありえなかっただろう。
ボネーラ 3
 後半戦はネスタの復帰により出場機会は激減したが、とてもいい経験を彼はこの一年間で積んだだろう。
 もっと自信を持ち、もっともっとたくさんのことを学びなさい。


マルディーニ 4
 存在感はやはり大きいよ。いてくれるだけでチームの空気が変わる。オレの背筋も伸びるし。
 ビックイヤーを掲げる最高のフィナーレを飾り、来シーズンもプレーしてくれることになった。
 パオロが日本で見られることは、本当にうれしい。
コスタクルタ 5
 さようなら、ありがとう。
 現役生活にとうとう幕が下りた。今まで素晴らしい日々を送らせていただいて、本当に感謝だ。
 来シーズンからは、スーツ姿のコスタクルタが見られるようだ。今後も素晴らしい日々をよろしく頼む。
カラーゼ 2
 けが、という問題を最後まで抱え、ついにはアンチェロッティの信頼を勝ち取れなかった。
 来季も残留が濃厚なようだから、安定して一年間戦ってほしい。
 そうすれば必ず素晴らしいパフォーマンスを見せる事ができるはずだ
ヤンクロフスキ 4
 前半戦ほどの勢いは消えたが、後半戦もしっかりミランの武器になってくれた。
 守備も改善の兆しが見えてきているし、来シーズンも左サイドはヤンクロフスキがいるので安泰だ。
セルジーニョ 2
 アンチェロッティの信頼の厚さはうかがわせるが、来季がラストシーズンになるのかなぁ。
 もう一度、彼のクロスからピッポのヘディング、という必殺技を見たいけどね。
ファバッリ 4
 まったく期待はしていなかった分、後半戦のファバッリの活躍はポジティブな驚きだった。
 2つもゴールを奪うなんて。またCBもこなすのでベンチ要因として使える。


ガットゥーゾ 5
 魂だ。ビックイヤーも何もかも、コイツなしではありえなかっただろうと思う。
 もしかしたら、マルディーニよりも、カカよりも、ミランにとって一番必要な選手なのかもしれない。
ピルロ 4
 ビックイヤーに大きく貢献してくれた。シーズンを通してのパフォーマンスにはまったく納得いかないが、
 1トップシステムが機能し始め、輝きを取り戻してくれた。
ブロッキ 3
 まあ、彼らしくがんばっていたと思う。
 だが、ミランにとって必要な選手だとは思えない。彼のためにも移籍したほうがいいだろう。


アンブロジーニ 5
 アンブロジーニの復帰が、アテネへたどり着く1つのキーだったと思う。
 ようやく能力を発揮しふさわしい場所に戻ってきてくれた。
 彼に求めたいのは、安定感、だけだ。
セードルフ 5
 驚くほど、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたよ。
 さすが10番だ。まだまだ終わっていないことを、しっかり証明してくれた。頼りになるやつだ。
グルキュフ 3
 まあ、グルキュフを語るのは来シーズンに持ち越しとしよう。
 ポテンシャルの高さは証明してくれた。あとは、何ができ、どうやって貢献してくれるかだ。


インザーギ 5
 ピッポに、誰か何か文句のある人がいるのだろうか?
 スーペルだよ。ミランに7度目の欧州一をもたらしたのは、ピッポの能力だった。
 あまりにも稀有で貴重な戦力だ。オレはピッポをはこれからも愛していきたい。
オリヴェイラ 1
 7番を返せ。オレが言うまでもなくそうなることは確実だろう。
 彼にロッソネロは重すぎた。身の丈にあったクラブを探した方がいい。
ボリエッロ 2
 ドーピングで蚊帳の外に。好きな選手ではあるんだけどね。
 プロビンチアに活躍の場を求める方が彼のためだろう。
ロナウド 5
 ロナウドがやってくるなんて。それよりも驚くのがオレが5の評価を彼に与えていること。
 でも、それにふさわしい活躍だったよ。オレの目が間違っていた。ガリアーニが正しかった。
 来シーズンがとても楽しみだ。オレはこいつを信じてみようと思ってる。


アンチェロッティ 5
 とって~も苦労したシーズンだったが、最後には信じられない結果を残してくれた。
 監督は結果で語られる職業。最大級の賛辞を、オレはアンチェロッティに贈りたいと思う。
 2月から彼が採用した1トップフォーメーションを引いたチームが、
 アンチェロッティがミランを率いてからのベストチームだと思っている。よく見つけ出した。
 来シーズン、戦力は増幅されるはずだ。カンピオナートでの傷を癒しにいこうぜ。


では、三賞の発表といこう。
がんばりま賞 ジラルディーノ
 後半戦は、前半戦よりがんばったと思う。ユナイテッド戦はゴールも決めた。
 だが、カンピオナートはロナウドに。CLはピッポに。ポジションをとられてしまった。
 もっともっとできるストライカーだと思っている。オレはただジラが好きなだけかもしれないが。
 来季はポジション争いがさらに激化しそうな予感が漂うが、それに打ち勝ってもらいたい。
 コイツは、必ずミランのエースになれる。その器はあると思う。
 オレは、来シーズンもコイツを信じ続けていくつもりだ。


MVP カカ
 言うまでもないね。楽しくも面白くもないが、それは仕方ないでしょう。
 カカにはこんなしょぼい賞じゃなく、バロンドールをはじめたくさんの賞が贈られることになるだろう。
 カカにとって、素晴らしい一年になった。相手にとって、とても怖い選手へと変貌したね。
 チームの顔としての責任感も芽生え、まさに世界最高プレーヤーへの階段を上ったシーズンだ。
 来シーズンもミランにいてくれることを信じている。
 カカにとっても、絶対ミランから離れないほうがいいはずだ。
 ミランにいてくれ、そしてこれから、数々の伝説を築き上げていってくれ。


裏切ったで賞は該当者なしです。
すべてのノルマを達成し、最高のフィナーレを迎えた今シーズン。
この結果を得られたということは、誰1人裏切ったヤツなどいなかったという事だ。
チームが1つになり、堅実であり面白くもあるサッカーを展開し、ミランは欧州一になった。
いろいろな問題もあった。真っ暗な谷底に落ちた時期もあった。
しかし、そこからよじ登ったミランは、たくましく、強かった。
それは、選手と監督が必死にがんばり、まとまり、それぞれが最高の仕事をした結果だ。
とにかく、素晴らしいシーズンをありがとう、と言いたい。
忘れられないシーズンを、ありがとう。オレは絶対、06/07を忘れることはない。


最後にベルルスコーニ、ガリアーニにも触れておこう。
夏の沈黙を破り、冬に積極的に動いたことは評価したい。
オッド、そしてロナウドの獲得はとても効果的だった。
だが、彼らはこれからが仕事をする時間だ。
今の現状では、シーズンの安定性をチームに求めることは難しい。
補強は必要だ。まずカカを残留させることが何よりだが。
いろいろ暗躍しているようだ。期待してビックニュースが届くのを待っている。
選手監督がガッツリ儲けたんだ。しっかりと確実に、胸躍らせる仕事をしろよ。

2007年06月08日

06/07を振り返る セリエA前半戦の出来事
『ぼた餅インテルの独走』

セリエAの一年を振り返る、という作業をしようと思うが、あまり気が進まない。
わざわざ時計の針を戻し、ミランがあまりにも苦しんだ前半戦を振り返るなんてマゾ的行為、無理にしなくてもいいのではないかとも思う。
だがあそこまで苦しんだからこそ、後のビックイヤー獲得につながったのだと思うし、うれしさが数倍にも膨らんだのだとも思う。
だから、極力愚痴を少なくしていこう、明るくポジティブに振り返ってみようと思う。


でも、これがまた大変難しい。
カルチョスキャンダルによるユーヴェのセリエA降格。マイナスポイントを受けてミランも含め数チームがシーズンをスタートするという、一大事件に見舞われた06年の夏。
思い返せば、ミランがセリエAでプレーできること、そしてCL予備予選出場が許可されたことを、あの頃は非常に喜んでいた。
そして、メルカートでも事件が起きた。僕にとってはこっちの方が大きな喪失感を味あわされたのだが、シェバがミランを去った。
まったくいい事がなかった夏。カカ残留だけが朗報だったわけだ。
まあこれが一番大事なことだったわけだけど。


結局、カンピオナートだけを見れば、もう夏で勝敗は決まっていたということだろう。
インテルはスキャンダルに影響されえることもなく、ましてやプラスの影響さえ受けた。
ズラタンとヴィエラをユーヴェからかすめとり、マイコンというスペシャルカードを引き当てた。
ローマは資金で、ミランはスキャンダルで遅れをとり、ユーヴェはいなくなった。
スクデットの行方はもう決まっていたということだろう。


シーズン序盤、実はミランは好スタートを切ったんだ。
思い返せば、ピッポが何かに取り付かれたようにゴールを奪い続け、3連勝スタート。
あの時期は、オレも浮かれていたよ。ほんと僅かの間だったけどね。
ジラルディーノがゴール欠乏症に陥り、それがチーム全体に蔓延した。
そして、ケガ人が相次ぎはじめ、アンチェロッティの限界を、オレは叫ぶしかなかった。
あっという間のだったからね。


そして、9節ダービー。
前半ぼこぼこに殴られ、後半に火がついて反撃に転じたが届かず、敗戦を味あわされた。
かなり屈辱だったよ。いいゲームではあったんだけど、忘れられないゲームだよ。
そして、10節ではローマにも破れ3連敗。
サンシーロで19年ぶりにローマに勝利を持ち帰られてしまった。
ほんと、この時期は真っ暗だったね。前が見えなかった。
このダービーがカンピオナートの転機だったと思う。
負けた方の監督がチームを去る。なんて言われていて、勝ったマンチーニはその後破竹の17連勝を飾った。


まあ、本当にインテルは強かったよ。
セリエA自体の地盤沈下も感じたが、インテルの個の強さを全面に生かしたサッカーは、スペクタクルではなかったと思うが、相手をねじ伏せる強さはあった。
ズラタン、スタンコビッチ、マテラッツィらのパフォーマンスも、他のチームの選手を凌駕していた。
マンチーニのチームは、勝つことを最優先に一致団結し、結果を残すことでチームへとなっていった。
現実主義すぎてオレは楽しめなかったが、あそこまで勝ち続ければ賞賛するしかないよ。


ただ、ゲームの内容で競うなら断トツでローマだ。
スパレッティのトッティ1トップシステムは円熟味を増しに増し、どんどん選手が沸いて出てくる攻撃は、まさにスペクタクルそのもの。
ローマのサッカーには魅了されたし、ヨーロッパの中でも屈指の面白いゲームを展開してくれていた。
トッティが輝きを取り戻した、というか、最高の輝きを見せてくれていたから。
オレもセリエAファンとしてうれしかったし、久しぶりに勝敗を度外視して、ミラン以外のチームのゲームを見たいと思ったよ。


そして、前半戦台風の目となってくれたのがパレルモだった。
アマウーリがけがで離脱するまで、力強く殴り勝てるチームだった。
ミランも負けたし・・・ほんといいサッカーしてたよ。
あと、カターニャやエンポリなどの奮闘も目立ったね。
ミランが暗い暗い谷底に落ちていた間、セリエA自体はインテルの独壇場となり興味が薄れていったけど、いいチームが今シーズンは多かったと思う。
フィオレンティーナやレッジーナなどのマイナスポイント組も、それを補う勝ち点を積み重ねていった。
少し見方の変わった異例なセリエAになったが、チームの戦力が拮抗し、面白い中位から下位争いになったと思う。


さて、ミランの話に戻るが、前半戦の混迷の原因を挙げるなら、まずコンディションの問題が挙げられる。
W杯後、バカンスもほとんどなくCL予備予選を戦う羽目になったことが響いた。
ネスタの離脱とピルロの冬眠はかなりダメージを与えてくれたよ。
ガットゥーゾもおとなしかったからね。
そして、シェバの穴。
インザーギはなぜかゴールに嫌われてしまうし、オリヴェイラはまったく使い物にならないし、ジラルディーノは病にかかりなかなか立ち直れなかった。
結局、冬のメルカ-トでロナウドがやってきて一気にチームが好転し始めたように、ストライカーの不調は度を越していたよ。
カカにすべての負担がかかっていたし、その負担をカカは背負いきれていなかった。


クリスマス休暇が訪れた時、何が何でも補強は必要であり、アンチェロッティのラストシーズンになることは間違いないだろうと、誰もが思ったはずだ。
ミランの1つのサイクルの終焉を、感じずにはいられなかったんだ。
そう、あの頃は夢を見させてさえくれなかったミランが、終わってみれば欧州一だ。
12月までのミランの順位をつけるなら、間違いなく20位以下だろう。
一体何が変わり好転し始めたのか、次回書こうと思う。
次回は楽しくなりそうだ。歓喜への道のりだからね。
それにしても、その道のりは険しいものだったね~

2007年06月15日

06/07を振り返る セリエA前半戦の驚き
『素晴らしき裏切り』

セリエAの後半戦を振り返ってみようと思う。
前回の前半戦を振り返る、と違って、今回はとてもいい思い出がつまっているので楽しい作業だ。
ただ、今回はセリエAに絞ろうと思う。
ビックイヤーの話は次回にしようと思ってるんでね。
セリエA後半戦で俺が驚いたことを、ミランを中心に書いていこう。


まずなんと言っても、驚いたと言うかなんと言うか、冬のメルカートでロナウドがミランにやってきた。
ミランのハッピーエンド物語は、これが始まりであったような気もする。
オレは「いらないいらない」と言い続けていたが、いざ来てみると、オレの予想をはるかに超える活躍を魅せてくれた。
得点力不足がロナウド加入で一気に解消し、カカが喜びを持ってプレーし始めたんだ。
今だから言うが、ロナウド以上の補強はなかっただろう。
ガリアーニは最高の仕事をした。コイツは一大ギャンブルに勝利したんだ。
ロナウドが万馬券だと、誰の頭にもなかっただろう。見事な眼を持っていたと素直に認めたい。
ガリアーニは、あとオッドとストラーリも連れてきた。
夏の失態の補てんを行ったわけだが、冬だけ見れば100満点だ。
そして、ロナウドがダービーでゴールを奪った。オレはこういう因縁が大好物だから、うまかった。


次のサプライズだが、ラツィオとエンポリの躍進だ。
この快進撃によりCL圏内争いは熱を帯び、ミランにとっては迷惑な話でしかなかった訳だが、シーズンの興味を駆り立ててくれた。
いい意味の驚きといえると思う。。
ミランのCL圏内も、もしパレルモが急降下しなければ。アマウーリがケガしていなければ。どうなっていたかわからない。
1チームを除いて力の差がほとんどなかった今シーズンだが、特にラツィオは素晴らしい結果を残した。
ビックネームはおらず、冬にキャプテンのオッドをさらわれながら(これはよかったのかもしれない)
ロッキ監督はみんなで戦うチームを作り上げ、おどろきのCL圏内という結果でフィニッシュした。
ローマに上をいかれたとはいえ、ラツィアーレは久しぶりにハッピーなシーズンを送れたはずだ。


次は、トッティのことに触れたいと思う。
スパレッティサッカーの1トップに君臨するトッティは、得点王を獲得した。オレにとっては十分驚きに値する。
トッティは素晴らしいシーズンを、素晴らしい仲間たちと共に送ったと思う。キャリア最高だったと思う。
トッティは、自分が最もいきるポジションを見つけた。
ヨーロッパ得点王の称号さえ手にすることができるかもしれないんだ。
(もしニステルに抜かれたら、PK失敗が悔やまれまくるな~)
トッティが皮肉ったぷりに語るように、プレーの面で見れば、バロンドールは彼に与えられてもいいのかもしれない。


まあ、ざっとインテルのことにも触れとこう。
確かに驚いたと言うか、あきれるほどの連勝記録を作ってくれた。
彼らは勝者だと思う。
しかし、これはもちろん悔しいから言うのだが、来シーズンこそが真価を問われることになるだろう。
まあ、楽しみにしている。
そして、勝者、という面で見れば、レッジーナも勝者だと思う。
マイナスポイントをひっくり返し残留にこぎつけたんだ。
これはレッジーナの会長でさえ、監督でさえ、本心では驚いているだろう。


最後に、オレにとっての今シーズンの最大の驚きはこれ。
アンチェロッティが素晴らしいサッカーを見つけ出し、アンチェロッティが勝者になったことだ。
よくわからない監督である。カペッロやファーガソンやモウリーニョやリッピのように、強烈な存在感がアンチェロッティにはない。
ただ、ベテラン選手がトップレベルで活躍し続け、ロナウドが復活したのもアンチェロッティによるところが大きいだろうとは思う。
オレは、冬にはリッピ就任を願ってもいた。
アンチェロッティに限界を感じていたし、頑固で変化のない彼のサッカーに、飽き飽きしていた。


しかし、この頑固さは選手たちへの信頼のあらわれであり、安心感を与え、モチベーションをあげるのだろう。
2月から採用したワントップは信じられないほど機能し、オレはアンチェロッティがミランを率いてから、過去最強のチームになったと思っている。
まったくあの狸には、もちろんいい意味でなのだが、裏切られた。
予想するほうが無理であり、カカやネスタがいてこそだとは思うが、彼らに指示しているのがアンチェロッティだというのは事実なのだから、う~ん、素晴らしい監督なのだろう。
選手交代で劇的にゲームを変えることはないし、オレをいつも苛立たせてくれる。
彼の個性を挙げるなら頑固さしか思い浮かばない。失礼だが華がない。


そんなアンチェロッティを、ガリアーニは浮かれまくって「アンチェロッティはミランのファーガソンになる」とかほざいてた。
勘弁してほしいと思う。
あと20年もアンチェロッティがベンチに座り続け、その間ミランがグランデであり続けるには、ガリアーニは相当がんばらないといけない。
若手を育てられる監督ではない。(グルキュフの今後で、オレはその答えを出そうと思ってる)
カカのようなクリティカルヒットを引き続け、ロナウドのような万馬券を当て続けないといけない。
それはたぶん無理だ。
だが、そんなオレの気持ちを、今シーズンのようにアンチェロティやガリアーニが裏切ってくれるのは全然かまわない。
願わくば、サッキのように勇退して、代表監督へと退いてもらえればいい。来シーズン後ぐらいに。


では、次回はビックイヤー獲得への道をたどってみようと思う。
ミランが今シーズンCLで歩いた道は、どれほど素晴らしく、ラッキーであったかを。

2007年06月23日

06/07を振り返る CLの軌跡
『よくやった、アンチェロッティ』

5月23日アテネまで辿り着き、リバプールに2年前の雪辱を果たしてマルディーニがビックイヤーを掲げた。
まさにこれ以上ない理想的な結末を迎えることができたミラン。
だが、苦難に満ち、そしてCLにいたっては幸運にも支えられた道のりだった。
そのCLビックイヤーへの道をたどってみようと思う。
それはそれは、忘れられない素晴らしい物語だった。
主演はカカ。そして、インザーギがいい味を出し、マルディーニがしめた。
ただこの物語の一番の深みは、アンチェロッティが見事な手綱捌きを見せたことだろう。


ミランがCLにもっともふさわしく、必要なチームであることは過去の結果が示している。
ただ、カルチョスキャンダルの影響で当初は出場さえ危ぶまれた。
恩赦があり予備予選からの出場が叶ったことは、まず1つ目の幸運といえるかもしれない。
ただ、W杯を最後まで戦った選手たちが多く、カップを掲げたことが救いではあったが、準備期間が不十分だったのは痛かった。
オフの騒動のせいでメルカートにも遅れをとったことも響いた。
だが、予備予選3回戦ツルベナ・ズベズタ戦、ピッポに神が降りていてくれて助かった。
CL本戦への扉はピッポが開いてくれたんだ。あの時のピッポは誰にも止められなかっただろう。
今シーズンのCLを語る上で、この2戦は絶対無視することはできない。


グループリーグ抽選会。
信じられないほどの幸運がミランに舞い降りてきた。
ここ最近、ミランはいわゆる死のグループにぶち込まれたことはないが、今シーズンは特に素晴らしすぎた。
AEKアテネ、リール、アンデルレヒト。う~んこれ以上のベストチョイスはないだろう。
チェルシー、バルセロナ、ブレーメンが同居していたグループもあったというのに。
運も実力の内である。くじ引きも戦いの1つだし、くじ引きがCLの魅力の1つだと思う。
でもこのあたりは、ベルルスコーニの偉大さをなんだか感じてしまう。


グループリーグのトピックスといえば、まずグルキュフがデビューした1節のAEKアテネ戦。
グルキュフのあまりにも鮮烈なデビューに、ほんと心を躍らされた。
まあ、その後に多少だが、落胆を味合わせる結果となってしまったけど。
そして、4節アンデルレヒト戦のカカのハットトリック。カカ覚醒の序章だったといえる。
このゲームはダービーで屈辱にまみれた後だっただけに、ほんとに大きな1勝だった。
その後は酷いもんだったけど、連敗しながら1位通過させていただけた。
ほんと、感謝感謝だよ。


さて、1位通過を決めたミランだが、ここでまた抽選。
PSVかセルティック。これがベストだと思ってた。ただPSVとは昨シーズンにもやったし、苦戦させられた。
セルティックがベストな中、そのセルティックを引き当てたんだから。ミランの実力はすごい。
だが、予想に反してセルティック戦は苦しんだね。
FW不足は今に始まったことではなかったが、あまりにもリアルな現実だった。
ただ、この2戦が今季ミランの栄光への転機になったと思う。


アンチェロッティは1トップを選択し、ピルロの脇をアンブロジーニとガットゥーゾで固めた。そして、カカをよりトップに近い位置に、セードルフの守備の負担も減らしてあげた。
このフォーメーションは、苦肉の策でもあり偶然の産物でもあったが、とてつもなく機能することになる。これが最大のラッキーだったかもしれない。
まず、カカをより前線でプレーさせることを納得させたことが大きい。
いつも2トップ下でプレーしたいと言い続けていたカカにゴールをより求め、その味をカカがこのセルティック戦で知ることができた。
カカのもっとも得意とするカウンターで攻めるという意識を強めたことで、よりカカが生きることになった。
そして、ピルロが自由を得ることができたことで、チームに躍動感が生まれた。
セードルフも真ん中でプレーすることで、ゴールにつながる結果を出してくれるようになった。
本当に俊輔のFKには肝を冷やされたし、危なっかしい勝利だったが、たくさんの物を得ることができたゲームになったわけだ。


つづくベスト8。
ここでもミランの(くじ引きの)実力は発揮される。
対バイエルン・ミュンヘン。相性抜群だし戦力計算も申し分ない。
なのに、これまた苦しんだね~
自らいばらの道に突っ込んでいった。
ピルロのヘディングシュートが決まるというこれまた幸運。どんどんストライカーへと変貌を遂げるカカのゴールで2度リードしながらも、なんてことない失点でアウェイゴールを2つ与えて、ミュンヘンへ行かなくてはならなくなった。
ただ、大きな失望を抱いたが負ける気はしなかった。内容は素晴らしかったから。


2nd.legは、完璧な出来だった。
セードルフのスペクタクル。待ってましたピッポの復活ゴール。ネスタの世界最高のパフォーマンス。
バイエルンは相手ではなく、ユナイテッドとの準決勝に駒を進めることができた。
オレはこの時点ですでにミランは勝者になったと思う。
オレの中では、この夢の対戦を実現してくれただけでもありがたかった。
もちろん負けてもいい、とは思わなかったが、それ以上にこういうビックマッチを応援しているチームが勝ち残ってくれていることが誇らしかった。


さあ、ここからはカカ伝説の本章だ。
1st.leg、ローマを蹴散らしたユナイテッドは勢いそのままにロナウドが5分に先制ゴールを叩き込むも、カカが圧倒的な個の力を見せ2ゴールを奪い返す。
どっちが偉大か?その決着は2nd.legで示されただろう。
ただ、1st.legは不運もあり、やられてしまった。
ガットゥーゾとマルディーニを失い、ロスタイムにルーニーに逆転弾を叩き込まれた。
またもや、いばらの道を自ら歩む結果に。


でも、ミランは本当に強かった。
オレの中で、マンチェスターと戦ったサンシーロでの2nd.legは、これまでのミランの中でベストゲームだと思っている。
豪雨の中、ピッチに登場したミランの選手たちの、とてもたくましく頼もしい表情は忘れられない。
「前半に我々がやったようなプレーを、自ら率いるチームが見せたとすれば、監督としては夢のようなことだろう」アンチェロッティ
オレもそう思った。
こんなに素晴らしいサッカーを、今シーズンのベストチームとも言えるユナイテッド相手に見せてくれたのだから、これ以上誇らしいことはない。
カカは世界ベストプレーヤーであることを証明し、オレの今シーズン最大のお気に入りジラもゴールを奪った。
まさに夢のような一夜を過ごさせていただいた。


アテネまで夢ではなく現実に辿りつくとはな~
もう負ける気はしなかったね。
そして、今回は実力どおりにしっかり勝ってくれた。
マルディーニがカップを掲げる姿を見て、感極まったよ。
あの瞬間ほど幸福は瞬間がこの世にあるのだろうか?
ほんとこの物語はできすぎだ。
ハッピーエンドは1チームしか迎えることはできない。それが今シーズンはミランだったわけ。
ミラニスタは本当に幸せ者だよ。オレはミラニスタやってて間違っていなかったと確信したよ。


この物語、最大の功労者は、最初に書いたがオレはアンチェロッティだと思う。
もちろんカカなしには何もできなかった。ネスタとアンブロジーニの復帰も必要不可欠だったし、ピッポに神も降りてきてくれた。
ただ、アンチェロッティが結束あるグループを作ったことが一番の勝因だと思う。
ベテラン選手に、文句を言わさず気持ちよくプレーさせることができるのが、アンチェロッティの最大の能力だろう。
それが今シーズンは見事に結実した。
彼に勝者は似合わないが、これから積み上げてさまになるようになってくれることを願っている。


ビックイヤー獲得という信じられない結末が飛び込んできて、今シーズンは忘れることはできない素晴らしいシーズンになった。
ありがとうカカ。おめでとうマルディーニ。感謝の言葉をどれだけ言っても足りない。ありがとうございます。
アンチェロッティにもお礼を言おう、これからもがんばれ。
では来シーズン、12月に日本で逢えることを本当に楽しみにしているよ。
ビックイヤーをとったチームに、誰が加わるんですか、ガリアーニ?

2007年06月26日

メルカートが動き始めた
『エトーを獲りなさい』

今夏のメルカートが激動し始めた。
火種を、アンリが華々しく灯してくれた。
まず、このアンリ移籍についてオレが思っていることを書きたい。
それはないだろ、というのが正直な感想だ。
移籍が報道された日、アンリは悲しい日だと言ったが、
アンリ以上に心が打ち砕かれた人がどれだけいたことか。
引退するまでアーセナル一筋で通してほしかった。昨年の決断を変えるようなことはしてほしくはなかったよ。
アンリの気持ちもわからないでもないが、オレは残念だ。


さぁて、ガリアーニ。動いてしまった。はからずとも他人に激流を作られた。
この流れに乗り遅れてはいけない。流れの中心にならないといけない。
いきなり本音を言おう。エトーを獲りなさい。
他に見向きもしなくていい。エトー獲得に全力を尽くし、成し遂げなさい。
もうこれはノルマだ。


ビックイヤーを獲得して幕が開けたミランの移籍市場。契約延長の報がどんどん届いてきた。
ジラはよく説得した。多少狂い気味になっていたジラを説き伏せることに成功したのは大きなプラスと言える。
カラーゼもそうだ。確かにカラーゼはマルディーニとネスタが万全であれば出番がないが、彼らのサブを考えると、カラーゼ以上の人材を探すことは難しい。DFに30~40億かけなければ達成されないだろう。
現状を維持したことは、正しい選択だ。
まあ、カカに対しては何も心配していない。信じて疑ってもいない。


だが今メルカートでのビックネーム獲得は必要不可欠といえる。
これは間違いない。昨年はカカ残留が一番の仕事だったが、今年はそれだけでは許されない。
それをガリアーニもよく理解していたんだろう、シーズンが終わる前から、いろいろな噂が飛び交ってた。
まずは、なんと言ってもロナウジーニョの話題。
オレはほぼ間違いないのでは?と思っていたが、ロナウジーニョの腰がいきなり重たくなった。
そして、平行してエトーの噂もリアリティを感じさせるものだった。
だがシーズン終了後、これまた一転してバルサ残留をエトーは口にした。
リーガが終われば一気に話が急展開を見せるのかと思いきや、混沌としてきた。


そんな中、スアソ強奪のニュースが飛び込んでくる。
痛快で愉快な話だが、いまいちパンチに欠けるし、心躍らないニュースだった。
ビックネーム獲得をスアソでごまかされたのでは、たまらない。
ただその話も、ミランは手を引くことを決めたもよう。ホッとした。
これはアンリ移籍がそうさせたのだろうと思う。
ガリアーニ今、バルセロナにいるはずだ。そうでなかったら、しばき倒したいね。


バルサは今オフ、必ず変革を起こさなければならないのに、ライカールト続投を決めた。
この決断、オレは間違ってると思う。まあ、他人事だからどうでもいいが、バルサは変えなければダメなんだ。
だから、選手を変える方を選択したということだろう。
そして、アンリが来た。とんでもないことをしやがるもんだ。
だが、これで間違いなく人員過多になった。
3つもFWのポジションあるが、絶対にベンチにも座らせることのできない選手が、4人いる。


エトー、メッシ、ロナウジーニョ、そして、アンリ。(なんだよこれ)
オレなら序列はこうなる。1.アンリ。2.メッシ。3.ロナウジーニョとエトー。
ただ、ロナウジーニョをベンチに座らせる監督が、この世に存在していいとは思わない。ロナウジーニョを率いる監督は、世界にエンターテイメントも届けないといけない使命を持っている。ベンチに座らせることは、サッカー界の損失につながる。
なら、エトーをベンチに座らせるか?
そんなことをしたらどうなるか、誰でも想像できるだろう。
ライカールトがおとなしく座らせておくことができるとは思わない。(絶対無理だ)
アンリは使わないと意味がないし、ゴールする才能はやはりこの中でもアンリが飛び抜けているだろう。
メッシは世界サッカー界の希望だ。ファンもメッシを見たいはず。使わないとこれもサッカー界への冒涜になる。
ライカールトは、アンリ移籍が決まった今、喜んでなどいないはず。逆に頭を抱えているだろう。


よって、バルサはライカールトを楽にしてやる必要がある。
エトー、もしくはロナウジーニョの放出だ。これはもう避けられない。
チキはどう考えているんだろう?オレならスペインには出したくない。
ロナウジーニョ対メッシなんて、とても興味をそそる対決だが、それはCLで十分だ。
日常でやる必要がない。そんな恐ろしいことしない方がいい。
だったら、同じラテン系の暖かいイタリアに行くか、寒い雨しか降らないイングランドに行くか。
答えはもう出ているだろう。
エトーかロナウジーニョはイタリアに行く。これは99%間違いない。


そこで、イタリアなら3つの選択肢がある。ユーヴェ、インテル、ミランだ。
ただユーヴェはCLに出られない。これはとてもマイナス要因だ。ユーヴェは省いていい。
ミラノに来ることになるだろう。
それはどっちか。これは、とてもとっても大きな問題だ。
この2人の獲得が目の前にちらつき、金を出し渋る両会長ではない。勝負どころはクラブの伝統や理念ということになるだろう。
この面では、明らかにミランの勝利だ。


アンチェロッティのサッカーがしたいか、マンチーニのサッカーがしたいか。オレなら比べる余地もない。
カカとコンビ組みたいか、ズラタンとコンビを組みたいか。カカの魅力を知らないヤツはこの世には存在しないだろう。
ここまで長々と書いたら、ガリアーニの仕事はそう難しくないことがわかってもらえただろう。
バルサがエトーとロナウジーニョのどっちを選ぶかだ。
だからガリアーニは、エトーを選ぶようにそそのかし、迅速に確実にエトーのサインを取り付ける。
これだけでいい。金はベルルスコーニが出すだろう。
エトー獲得のニュースは、オレは98%の確率で届くと信じている。出来なかったら、コイツは無能だ。


最後に、この話をどうしてもしたい。シェバのことだ。
オレは、シェバの復帰を心から望んでいる。ただ、エトーかロナウジーニョの獲得が失敗した時でいい。
現実的オレは、エトー獲得を最優先させようとするんだ。
どう考えても、ミランが強くなり、より将来性をも抱かせてくれるエトーという存在は、あまりにも魅力的過ぎる。
だが、やはりシェバにも戻ってきてもらいたい。この気持ちも捨てきることはできない。
だから、こういうのはどうだろう。
ロナウドをインテルにくれてやる。だから黙ってエトーを譲渡させる。
そして、背番号7のシェバがサンシーロに復活する。
これが最高だ。100点満点はこれだ。
ガリアーニ、ロナウドはモラッティに返してやれ。あまりにも可哀相だ。
そして、エトーとシェバとカカのトライアングルを引っさげて、日本にやって来い。
吉報を待ってるぞ。