セリエA 6節 vsサンプドリア
頼むよ、カカ
ルイジ・フェッラリスでのゲームだ。昨シーズンも苦労し、ノベッリーノは、いいチームを作っていると思う。
さらに、ここ3ゲーム、ノーゴール・・・。
今のチーム状態、取り巻く空気は、よくない。決して迷路に迷い込んでしまったわけではないが、入り口に足を踏み入れつつある。
シェフチェンコの復帰説、ロナウジーニョの獲得、などが話にのぼっているのが、その象徴ともいえる。
苦戦するとは、思っていた。
アンチェロッティは求心力を失いかけて、チームを先導することが出来なくなりつつある。
カルチョに新風を送りこみ、栄光の時代を築いたが、もう終焉を迎えるしかないのかもしれない。
いい意味でも悪い意味でも、彼のサッカーには、もう驚きはまったくないと言っていい。
ピルロの不在を嘆いて、もう何シーズンたつのだろう。
現状を打破しなければならないことは、間違いない。
選手補強も行えない今、新しい風を吹き込むには、アンチェロッティが思い切って構造改革を行うか、トップが変わるしか、手はないというところまできていると思う。
このゲーム、マルディーニ、ネスタ、ジーダは、とても素晴らしいプレーを見せてくれていた。
失点を喫したあのワンプレーだけは悔やまれるが、あのゴールシーンは相手をほめるべきだろう。
たくさんのスペースをカバーし、クアリャレッラ、デルヴェッキオという厄介な相手に見事な対応だった。
彼らは、勝者にふさわしい、その名に値する、パフォーマンスを見せてくれていた。
インザーギも、ゴールをあげられなかったからといって、誰が責めることができるだろう。
好調を維持し、豊富な運動量で常に顔を出し続け、相手にとって脅威であり続けていた。
勝利への欲望と、ゴールへの渇望は、見ている僕らに存分に伝わってきた。勝利を目指して戦っていた。
インザーギ自身は、ゴールを奪えなかったことに、責任を感じているだろうし、いいプレーもゴールに結びつかなければ意味がないと思っているかもしない。
決して納得してなどいないだろうが、今のミランの攻撃の柱としての存在感は十分だった。
彼らに比べて、ジラルディーノ、セードルフ、カカ、ガットゥーゾらのプレーには、及第点をつけることすら無理だ。
ジラルディーノは、とにかく酷い。ゴールの匂いがまったくしない。怖さがない。物事をきれいにやろうとしすぎている。重症だ。
セードルフは、明らかに運動量が少なくなった。パスを足元でしかもらえていない。ダイナミックさとスキルが同居し、相手の嫌がるところにパスが出せ、走りこめる選手だったはずが、ダイナミックさは失われ、単なるパサーになってしまってる。セードルフも怖くない。
ガットゥーゾは、ピルロがいない時には、その役割も背負おうとして、攻守両面で中途半端なプレーになってしまっている。らしさが出ていない。
カカ。彼に熱を感じなかった。ボールを失うことが多い。シュートは相変わらず枠へ飛ばない。得意のドリブルは、当然相手も警戒し、ファウルお構いなしに止めてくる。完全に行き詰ってしまっていた。
ミランの攻撃を背負っていってくれないといけないのだが、カカには、この負担が重過ぎるのかもしれない。今、カカは大きな壁にぶち当たっている現状だ。
この壁を、カカなら乗り越えられると信じたいが、もしかしたら、その器ではないのかもしれないという気もしてきた。
カカには、ダークな光がない。とてつもなく眩い輝きを放つヒーローは、内に闇を抱えているからこそ、他を凌ぐ光を放てるのだと思う。
カカの光は、危うく危険な、なぜか吸い込まれていってしまうようの光ではなく、王子様が放つような真っ白い光のような気がする。
苦しいチーム事情だが、これからは連戦が続き、重要なカードも多い。ダービーも間近に迫ってきている。
幸いなことに、インテル、ローマにリーグを独走する力はなさそうだが、ミランの背負ったハンディは、返上した-8ポイントだけでなく、アウェイでPKがもらえることはないなど、かなり厳しい状況が続く。
この逆境を突き破るには、ヒーロー出現以外にはない。
期待されるグルギュフがその役をこなせるか。ジラルディーノが一皮むげ爆発するか。オリヴェイラがゴール量産宣言を実行するできるか。カカが、目を開けているのもつらいくらいの、輝きを放てるか。
僕は、やっぱりカカしかいないと思う。