エンニオ・タルディーニ
昨シーズン、エンニオタルディーニに乗り込んだミランは、シーズン終盤を迎えており、どうしても勝ち点3が必要なゲームを、3-2という打ち合いの末に勝利を収めた。
ミランの勝利への執念がわずかに上回ったが、パルマの勇気を持った戦いぶりは印象的で、とても好ゲームだった。
今シーズンのパルマは、昨季の主力をごっそり失ったが、的確な補強をおこない、モルフェオを中心にした好チームだ。開幕戦はトリノに引き分けたが、UEFA杯では、アウェイで勝利をもぎ取っている。
エンニオ・タルディーニでのゲームは、簡単ではない。
だが、ロケットスタートをきりたいミランにとっては、越えなければいけない壁だ。ここで、つまずくわけにはいかない。
ターンオーバー
これからハードな日程を強いられるアンチェロッティは、セルジーニョ、ネスタ、インザーギが出場できないなか、マルディーニとカフーをミラノに残し、そして、カカもベンチからスタートさせた。
シミッチとコスタクルタのCB。ボネーラが初先発。必然に迫られ、ターンオーバーをしかざるえなかった。
だが、日程やマルディーニらの年齢を考えれば、今後もこういう状況は頻繁にやってくるだろう。
15~6人ではシーズンを乗り越えられない。お前らの力が必要だ。チーム全員の力が。
そんなアンチェロッティのメッセージがこもっているように感じた。
背番号10
カカの代役、トップ下を任されたセードルフは、今シーズンから10番を背負っている。
ルイ・コスタの退団によりあいたこのエースナンバーは、ピルロかカカが、引き継ぐものかと思っていた。だが、セードルフが自らアンチェロッティに志願し、それをアンチェロッティが認めた形で、エースナンバー10番は、セードルフが背負うことになったのだ。
この出来事に、セードルフの熱い想いを感じる。
ドイツでおこなわれたW杯。セードルフは、ファンバステンに必要とされず、ドイツの地にさえ行くことができなかった。
受けたショックは大きかったと思う。いつもいた場所を、外から眺めて過ごさなければならなかったのだ。これまで、世界に実力を証明してきた彼は、その最大の場を失ってしまったのだ。
今シーズンにかける意気込みはかなりのものだろう。まだまだサッカー界から消えていくつもりは、毛頭ないはずだ。
俺は、まだやれる。ミランの10番に恥じないプレーができる。
自分を信じているからこそ、周囲に自分を認めさせるためにも、また自分にプレッシャーを与える意味でも、10番は彼にとって必要だったのだ。
今シーズンのセードルフは、チームの中心に立とう、という気持ちをすごい感じる。そして、勝利を強く欲していることが、プレーに現れている。
このゲームでは、素晴らしいFKを決めてミランに勝利を導いた。だが、まだまだこんなもんじゃ足りない。
もともとビックゲームに強いセードルフだ。大きな仕事をやってのけてくれるはずだ。
ミランの10番は、セードルフ。
誰もがそれを認めるように。セードルフの勝負のシーズンは、好スタートをきって始まった。
勝利
思っていたとおり、パルマは簡単な相手ではなかった。そのうえ、コスタクルタ、ジラルディーノが負傷退場するというアクシデントがおそいかかる。
先制点を奪うことには成功したが、パルマの圧力を受けて苦しいゲーム展開を強いられたが、4連勝しているミランは、選手が変わっても、その強さを発揮した。
とくに、拍手を送るべきはシミッチだ。アンチェロッティの期待に十分に応えるパフォーマンスを見せ、ミランに勝利をもたらせた。そして、ボネーラとアンブロジーニも、ミランの重要な戦力であることを見せてくれた。
彼らがチームの力になり、勝ち取ったこの勝ち点3の価値は大きい。
アンチェロティのプランは確実に進行中だ。アスコリ、リボルノと続くゲームでも、意欲的で力強いミランを見せてくれるだろう。