ついに幕を開けたセリエA
もう、この「ついに」とか「ようやく」とかいう言葉も、使いすぎて飽きてきたので、このさい触れないでいこうと思います。
セリエA、ミランの開幕戦が行われることを、これからシーズンが始まることを、ただただ喜びましょう。
いつものように胸を躍らせながら、繰り広げられるのドラマの数々に一喜一憂して、とにかく、「サッカーを」楽しみましょう。
アンチェロッティミラン
開幕戦のメンバーは、GKジーダ。DFは右からカフー、ネスタ、マルディーニ、セルジーニョ。中盤は底にピルロ、右ブロッキ、左セードルフ、トップ下はカカ。2トップはインザーギとジラルディーノ。
アンチェロッティが就任してから、良い意味でも悪い意味でも、ほんとにメンバーが変わってません。毎年マイナーチェンジを加えてはいますが、アンチェロッティのサッカーの心臓、幹は、ピルロとカカです。そして、この2人を生かし支えるのが、ガットゥーゾ(開幕戦から出場停止)とセードルフということです。
あと、どうしても欠かせないのが、攻撃力のあるサイドバックです。カフーとセルジーニョに高齢化がささやかれようと、彼ら以上の(現実的な)人材が見当たらないのも事実。アンチェロッティは、このゲームでの彼らのパフォーマンスを見て、胸を撫でおろしたことでしょう。
この6人の選手が、ここ数シーズンの強いミランのすべてです。彼らの円熟味はより増してますから、枝葉の存在次第でグレートアップもありえると思うんですが、今季、そこまでの補強はできませんでした。
ですが今シーズンも、アンチェロッティミランは変わらず存在し、例えシェバとスタムが欠けようとも、ミランは強い、ってことになります。なるはずです。
カカ
レアルの強引な勧誘に目もくれず(実際はどうか知らん)、カカはロッソネロに袖を通すことを選んでくれました。カカの残留こそが何よりの補強であり、シェバが去った今、ミラニスタの一番星は間違いなくカカです。
その期待を一身に受け止め、カカは応えてくれることでしょう。
「ゆっくりゆっくりだが成熟期が訪れようとしている。時間と共に学ぶ事もある。まだまだ学ぶべき点は多いが。だが、自分なりに全ての面で“責任感”を身に付けていきたい」。
これはカカのコメントです。このゲームでも、大人なカカを、確かに感じ取ることが出来ました。今シーズンは、さらに大きく成長した姿を見せてくれるはずです。
駆け上がっていってもらいたいです。ミランと共に、世界一へと、まっしぐらに。
インザーギ
公式戦で3連勝を飾っているミランですが、それは誰の功績か聞かれて、ピッポと答えないヤツはいないでしょう。
今は「インザーギのとき」であり、誰にもどうすることも出来ず、見守るしかないのです。ミラニスタは永遠にと祈り、対戦相手は、その「とき」が終わっているのを願うしかない。
ピッポは、シェバが去り、ズラタンやクレスポが来なかったと嘆く人々に希望を与え、ミランを、ティフォージを、強引に前へと押し進めてくれました。
彼のゴールへの欲求は、年を重ねようとも衰えることはなく、相手ゴール前にパニックと恐怖を引き起こします。そうして生まれた先制ゴールは、何度も魅せられた彼特有の違い(嗅覚)を証明するものでした。
彼とゴールとのラヴストーリーは、インザーギが貪欲に追い求めているように見えますが、実はゴールの方が、インザーギを選んでいるのかもしれません。
今シーズンも、その蜜月なラヴストーリーを見届けようと思います。
新しいスター
サンシーロのピッチに現れた背番号7は、今シーズンから名前の部分が書きかえられました。新しく刻まれた名は、リカルド・オリベイラ。褐色のブラジル人です。
彼は、後半途中からピッチに降り立つと、カカと華麗なワンツーを決めてスタジアムを沸かし、CKから、いとも簡単にヘディングでゴールを奪って、ミラニスタへ名詞を叩き付けてみせました。
その後もビックチャンスを演出した彼は、間違いなくこのゲームのMVPといえる活躍を魅せ、ミラニスタの心を揺らしました。
シェヴァの話はもう終わりにしよう。彼は良き思い出だ。これからは、オリベイラと共に…
そう思ったミラニスタもいたはずです。まだまだこれから試される時は続きますが、このゲームが、新たなスターのデビューした日になる可能性は高いでしょう。
勝ち点-5
触れるつもりはなかったんですが、やっぱり最後にちょこっとだけ書いときます。
このゲームに勝利して、勝ち点-5となったわけですが、このマイナススタートを、どのように受け止めるかです。
ゲーム開始早々失点をしてしまい、不利な状況に陥りながら、一致団結して逆転を収める、というゲームはよく見ます。また、退場者を出し10人になった場合もしかりです。
そうなんです。確かに不利は不利です。だからといって、負けたわけではなく、一致団結して戦えば、みんなで前を向いて戦えば、ということです。
こういった状況を理解する経験と、そのときの対応策は、みんな心得ている選手ばかりです。
チーム一丸となり、前を向くしかない状況を与えてくれた。そう考えれば-8ポイントなど安いもんです。
こういった軍団が出来上がった時、過去にたくさんの奇跡が起こってます。
例えば、ビックイヤーとスクデットの2冠とかがね。