ティフォージは暖かい拍手を送り、素晴らしいシーズンを見せてくれたチームに惜しみない祝福を送った。
スクデットとビックイヤー、どちらも僅かだが届かず、2シーズン連続で無冠となってしまったわけだが、シーズンを通して、熱い気持ちとスペクタクルなプレーを見せ続けてくれた選手たちに、ファンからの素直な賞賛の気持ちの表れだった。
リーグ戦では、勝ち点88を獲得。特に後半戦は、ユーヴェを追ってひたすら勝ち続け、決まっていたと思われた勝負を最終節まで持ち込んだ。
チャンピオンズリーグでは、熱戦の末バルセロナの前に敗れ去ったが、リヨンとの激闘など、歴史に残る好ゲームを見せてくれた。
最終節もローマを相手に、両チームとも勝ち点3だけを求めていた中、最後まで粘り強く戦い、勝利を手に入れてくれた。
一時期は苦しいときもあったが、アンチェロッティを中心によくまとまり、シェフチェンコ、カカ、インザーギ、ガットゥーゾが素晴らしい活躍を見せてチームを牽引し、いいチームへと成長していったと思う。
確かに、DF面での不安は常につきまとっていたが、85ゴールを奪った攻撃陣はとても充実していて、どこからでも、誰からでもゴールが生まれそうな力強さがあったと思う。
この素晴らしい攻撃陣は、どんな相手を前にしても、ファンが誇らしく思えるほど、信じて期待できる、破壊力とスペクタクルを見せてくれた。
このミランを上回る勝ち点91を奪いスクデットを獲得したユーヴェは、強すぎたというしかない。
彼らの安定感はシーズン開幕から変わることなく、伝統とでも言うべき勝負強さを、どんなゲームでも発揮していた。最後の失速は、セリエAを盛り上げるためだったのだろう。
「カペッロ率いるユーヴェは本当に強かった」と、僕は正直に思っているし、優勝するにふさわしいチームだとも思っている。
だが、いまユーヴェに起こっている問題の数々が、こんな偉大なチームを台無しにしてしまい、残念で仕方ない。
素晴らしいドラマが待ち受けている可能性があったこの最終節が、このような問題が起こってしまったことによって、スポーツというもの意外で話題が独占され、ゲームの結果、1つのゴール、1回のホイッスルに対して、純粋なものを抱けなくなってしまったのだから、とても複雑で、はっきり言ってつまらない。
最終的には、すべてが明らかにされることはないと思う。イタリアという国を考えてもそうだし、ユヴェントスというチームを考えても、何らかの措置は下されるかもしれないが、結局は不透明のまま終わってしまうのだろう。
シェフチェンコの移籍話や、このような問題が、あまりにも大きく取り上げられすぎ、単純なサッカーというゲームに対する興味が薄れてしまっているのではないかと思う。
これでは、ここまで素晴らしい戦いを繰り広げてきた選手や監督に対して、あまりにも失礼なのではないだろうか。