「好きな選手は誰?」って聞かれると、僕はいつも「シェフチェンコ」と答えている。
僕がサッカーを本格的に見始めてから、好きになった選手はたくさんいるけど、シェフチェンコだけは僕の中ではいつも別格の存在だ。
シェフチェンコを初めて見たのは、ディナモキエフのストライカーとして、チャンピオンズリーグを戦っていた97-98シーズンだったと思う。
確か、WOWOWでチャンピオンズリーグが放送され始めたばかりで、それまでヨーロッパのサッカーといえば、僕の中ではセリエAだけだったのだが、チャンピオンズリーグを見始めてから、僕の世界は一気に広がった。
マンチェスター・ユナイテッドのすべてが好きになったし、バルセロナ、レアル・マドリッドの偉大さも徐々に勉強していった。
展開されるサッカーが国によってぜんぜん違うのが良く分かったし、ファンの盛り上がり方なんかもセリエAとは違った素晴らしさがあって、すぐに虜になってしまった。
その中でも、雑誌で名前を見たこともない選手しかいないディナモキエフが、次々と強豪を倒していくのが面白くてたまらなかった。
そして、ディナモキエフのエースストライカー、シェフチェンコという名前はすぐに覚えた。圧倒的なスピードを武器に、次々に印象的なゴールを決めていくシェフチェンコが、僕の中でのNo.1FWになった。
次のシーズン、カンプノウでハットトリックをしたゲームは、かなり興奮したことを今でもよく覚えている。バルセロナがシェフチェンコ1人に負けたようなゲームだった。
世界的なビックネームになった彼が、どのクラブに移籍するのかが大きく取り上げられていた中、早々に僕の大好きなミランに来ることが決まったと聞いたとき、ガッツポーズをして喜んだような気がする。
僕が本当にミランを応援し始めたのは彼が来てからだと思う。それまでも、好きなチームはミランだったけど、ミランが負けて苛立つことはなかった。
ちょうど、スカパーでセリエAが放送されるようになり、毎週ミランのゲームを見るようになったのが、このシーズンからだったというのも関係しているとは思う。
サンシーロに現れたシェフチェンコは、周囲の期待を上回る活躍を見せ、ミランが苦しい時期でありながら、2シーズン続けて得点王を獲得。
僕の中では、完全に、ミラン=シェフチェンコになった。
しかし、なかなかタイトルには恵まれなかったが、02-03シーズン、ついにビックイヤーを獲得。このシーズンのシェフチェンコは、ケガがあり苦しいシーズンだったが、ファイナルでカップをもたらすPKを決め、ようやく彼に、そして僕に歓喜が訪れた。
翌シーズンは念願のスクデットを獲得。さらに04年度バロンドールに輝いた。
彼は、まさに世界最高のプレーヤーとして、歴史にその名を刻んだ。
今シーズン、マルディーニが不在時には、キャプテンマークを巻き、ミランを象徴する選手になり、クラブ、ティフォージからの信頼も絶大だ。
そのシェフチェンコが、ミランを離れるかもしれないという話が現実味を帯びてきている。
彼ほどの選手になれば、当然そういった話が出てくること事態はおかしくはない。これまでも、レアルが獲得の意思を示しているといった話は出ていたし、チェルシーという話は昨シーズンも出ていた。
だが、今まではまったく噂の域を出ていなかったし、何の不安も感じることはなかった。
ただ今回の移籍の話は、シェフチェンコ自身が希望しているといった話が出ている。ミラン首脳陣はまったく出すつもりはないみたいだが、彼自身の希望となれば、どうなるかまったくわからない。
僕が、サッカーにこんなにはまったのは、シェフチェンコがいたからといっても過言ではない。僕のアイドルはシェフチェンコだ。僕のサッカーの歴史の中では、彼は常に僕の見方として、たくさんのゴールを決めてくれ、一緒に喜んだし、たくさんあっためちゃくちゃ悔しい敗戦も、一緒に涙してきた。
どうか、どこにも行かないで欲しい。ミランで現役を終えて欲しい。まだまだ、僕らミラニスタのために、たくさんのゴールを決めて欲しいと思う。
今週中には結果が出るようだ。
もう祈るしかない。『お願いだシェフチェンコ、どこにも行かないでくれ』