vsバルセロナ (rossonero)

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vsバルセロナ

 確かにメルク主審の判定には納得がいかない。ミランはバルセロナ相手に互角の戦いを演じていたと思うし、あのゴ-ルが認められていれば、その後の展開はよりエキサイティングなものになっていたはずだ。


 カカの放ったシュートが僅かに枠をそれる。すると、エトーがミランゴール目掛けて突っ込んでくる。ゲーム序盤から両チームともテンション全開。お互いに、このゲームにかける意気込みの凄さは相当のものだ。カンプノウの雰囲気は、よりいっそう引き立てている。


 準決勝のもう1ゲームを見ても感じたことだが、選手や監督、クラブ全体の、このタイトルにかける気持ちは、他の何にも変えがたいものなのだなと。ビックイヤー獲得というステータスは、とてつもなく大きいもので、永遠に歴史に残る。あのバルセロナが、リスクを犯さない慎重なサッカーをやり続け、スペクタクルを求めるファンでさえも、何よりも結果を欲している。


 そんな状況で、ミランがゴールを奪っていたらどうなったのだろうと思うと、やはりあの判定には悔いが残るし、1st.legでミランがリードを奪っていればもっと面白い展開だったろうと、いちサッカーファンとして思った。


 バルセロナの選手は、ロナウジーニョを始めみんな本当にうまい。「くそー、こいつらうめぇー」と、むかつくというか、感心してしまった。レギュラーではないイニエスタがあの技術。ミランの選手たちは、バルセロナを除いては、うまさで優位に立てるのに。バルセロナに敗れた訳だから、仕方ないと言うしかない。世界一うまいチームと互角に渡り合ったのだから。


 ミランがゴールを奪えなかった原因は何だったのだろう。
 一番の原因はピルロの不調だと思う。ずっとイニエスタに目をつけられ、パスを受けることさえままならなかった。ミランのサッカーを体現する彼があの状態では、ゲームを支配することはできない。
 ピルロは、今シーズンを通して、FKを決めていた時期以外では低調なパフォーマンスだった。相手に完全に読まれてしまい、通じなくなっている。もう一回り成長しなければいけない。


 そして、ゴールという面で最も期待されたインザーギは、期待された仕事はできず、80分でベンチに退いた。風邪の影響もあったのだろうが、いまいち気持ちが乗っていない感じを受けた。彼は気持ちでプレーする選手。1st.leg出場できなかったことで、悔しさや、絶対やってやろうといった気持ちが、あまり膨らんでこなかったのかなと思って、残念で仕方ない。


 ネスタの怪我による欠場。バルセロナは、直前のリーグ戦が延期で休養十分。そして、もう一度書くがメルク主審の判定など、明らかにバルセロナに風が吹いていた。神様が、今シーズンはバルセロナにビックイヤーをあげたいかのようだった。


 ミランは、ここまでよく来てくれたと思う。シーズン序盤を考えれば、本当によくやった。この夢のようなカードを実現させてくれた選手たちにありがとうと言いたい。紙一重の結果だったし、本当に楽しませてもらえた。


 今シーズンも残すはリーグ戦の3ゲームのみだ。幸い、ユーヴェの失速によって、スクデットの可能性は残されている。選手たちには、もうひと頑張りしてもらって、最終節の、サンシーロでのローマ戦で、ハッピーエンドを迎えてほしい。リーグ戦の方では、神様がミランにスクデットを渡したいような気がする。

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