rossonero: 2006年04月 アーカイブ

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2006年04月 アーカイブ

2006年04月05日

vsリヨン
ベスト4進出

 大苦戦。想像していた展開よりも、ミランはリヨンに苦しめられた。勝敗を決めたのは、大舞台での経験、勝利への執念、運だったと思う。戦力や戦術では、全く互角か、このゲームではリヨンの方が上だったかもしれない。
 そして、ミランには、インザーギというストライカーがいて、リヨンにはいなかった。


 サンシーロの素晴らしい雰囲気。監督と選手たち、そして、ミランの勝利を信じて疑ってはいないサポーターたちも、リヨンの強さを認め、好ゲームになることは必至。
 両チームの首脳陣、そして、これからプレーする世界トップクラスの選手たちの緊張した表情は、世界最高峰のビックマッチであること感じさせる。
 スタジアム全体の空気が、このゲームの持つ意味の大きさ語っている。


 前半立ち上がりは互角の展開。セルジーニョがいい攻め上がりを見せて、好機を演出するが、不安定なディフェンスラインは、ミスからあわやという場面をリヨンに与えてしまう。
 ジュニーニョのFKは、恐ろしいほどの切れ味で、ファウルをすることは、失点の可能性がいつもの倍以上大きくなる、という脅威をミランの選手たちは感じたはずだ。


 先制したのはミラン。セードルフのクロスに対して、リヨンディフェンスはインザーギをフリーにしてしまった。インザーギがこのチャンスを逃すはずはなく、クペはどうすることもできなかった。
 しかし、リヨンは、やはりジュニーニョのFKから同点に追いつく。このゲームでの彼のFKによる1失点は、覚悟しなければいけなかった。


 前半を1-1で終え、迎えた後半。ミランはゴールを奪はないといけないのだが、逆にペースを握り攻勢を仕掛けるのはリヨン。カカ、シェフチェンコはスペース与えられず、押さえ込まれている。
 アンチェロッティは大きな決断を下す。71分、ピルロに替えて、アンブロジーニを投入。中盤で主導権を奪うよりも、ゴール前での勝負に出た。


 アンチェロッティのこの采配は、3年前のアヤックス戦、そして昨シーズンのPSV戦での決勝ゴールのような活躍を期待してのものだっただろう。アンブロジーニは見事に期待に応えた。
 リヨンの前に苦しみ、88分が経過した。マルディーニが前線に送ったボールをアンブロジーニが競り、フリーになったシェフチェンコの前にこぼれる。シェフシェンコの放ったシュートはクペが反応し、左ポストへ、そして右ポストに当たり、詰めたのはやはりインザーギ。


 サンシーロは歓喜で大爆発。敗戦がすぐそこまで迫っていただけに、選手、監督も興奮を抑えられない。素晴らしいドラマがまた生まれた。いや、繰り返されたともいえるかもしれない。
 3年前と同じようなゴールシーン。あのゲームでは、アンブロジーニが競ったこぼれをインザーギがシュートし、トマソンが押し込んだ。共にゲーム終了間際での勝ち越しゴール。


 勝ったミランは、サンシーロ全体が、優勝したかのような大喜び。ガッリアーニ、アンチェロッティ、選手全員が抱き合い、この苦しかったゲームの勝利をたたえあっている。
 負けたリヨンは、リヨン史上最強といわれ、フランス全体の大きな期待を背負いながらも、またもベスト4には届かなかった。しかし、この素晴らしいチームは、もっと自信を持ち、こらからもヨーロッパのトップクラブであり続けて欲しいと思う。


 歴史あるクラブ。数々の大舞台を経験して、それを乗り越え栄光を掴んできたクラブ。ミランとリヨンの差は、紙一重だったかもしれないが、クラブ全体の底力というものは、ミランが上回っていたのは間違いない。


 インザーギは大きな仕事をし、ミランを勝利に導いてくれた。彼のこの大舞台での勝負強さは、今までもたくさんの勝利と歓喜を僕らに届けてくれた。そして、このゲームでも最高の形でそれは届けられた。彼の持つスター性は、彼独特のものだ。インザーギがピッチにいる限り、サポーターは希望を捨てる必要はない。


 ベスト4進出。パリまでの壁をまたひとつ突破した。だが、次の壁は、今世界最高といわれるものになるはずだ。ひとつのプレーで勝敗が決まってしまう、緊迫したゲームになるはずだ。
 でも、ミランには、インザーギがいる。シェフチェンコもカカもいる。どんな壁でさえ突破してくれるはずだ。今シーズンこそ頂点へたどり着けるはずだ。

2006年04月06日

vsレッチェ

 リヨン戦の戦いぶりを見て、アンチェロッティがターンオーバーを敷いてきたのは当然だ。
 今のベストメンバーからスタメンで出場したのは、ジーダ、ピルロ、カラーゼの3選手。アモローゾは、ミランでのリーグ戦、初先発になった。


 前半は良かった。ボールを支配していたし、ルイ・コスタのドリブルはキレがあり、数回の決定機を作った。だが、ゴールできなかった。ジラルディーノは、こういうゲームできっちりと、ゴールを決めていかなければいけない。そのことは本人も十分、分かっているはずなのだが。ルイ・コスタのシュートは相変わらず枠に飛ばないし。


 このゲームでマルディーニが、スタメン復帰。約4ヶ月ぶりのキャプテンマークを巻いての登場は、さすがに絵になる。これぞミランといった感じだ。
 しかし、まだ本調子には、程遠いようだ。特に警告を受けたプレーは、今までの調子がいいときの彼であれば、絶対に見られることがないようなシーンだった。試合感もまだ戻っていないのだろう。相手のスピードに手を焼くシーンも多々あったし、つなぎの部分でも何かぎこちなさがあった。やはり、マルディーニであっても、長期の戦線離脱となると、トップレベルに戻ってくるまで時間がかかるようだ。


 この節、ユヴェントスは引き分けただけに、やっぱりどうしても勝っておきたかった。勝ち点差が6になっていれば、残り6ゲーム十分可能性はあったはず。とても悔やまれる。
 インテルが勝利したことにより、2ポイントと詰められてしまった。2位だけは死守しなければならないので、これからも気を抜くわけにはいかない。


 この敗戦で、本当にユヴェントスのスクデットは決まってしまった。ミランは、34節のダービーで、前回の敗戦の借りをきっちり返して、2位でフィニッシュできれば、サポーターにも満足とは言えないが、いいカンピオナートを届けたと言えるのではないだろうか。


 ただ、リヨン戦の結果次第ではそうもいかなくなる。絶対に勝ち上がり、バルセロナをサンシーロにつれてこなければ、大きな失望を与え、このシーズンは失敗だったと、マスコミ、サポーターから言われるのは間違いない。今シーズン最大の、乗り越えなければならない壁だ。


 そのゲームが、明日もう迫っている。不安を抱いてはいないし、期待で胸がいっぱいだ。ただ、なんだかそわそわしてしまう。緊張してしまう。僕が緊張してもどうしようもないのは分かっているのだが。
 世界中のミラニスタの皆さんも、同じ気持ちなのだろうなと思う。

2006年04月10日

vsキエーボ

 カカのハットトリックの活躍で、アウェーで負けてしまっていたキエーボにきっちり勝ち点3を奪い、2位の座をキープすることができた。チャンピオンズリーグの戦いはもちろんだが、2位でシーズンを終えることも大変重要で、リーグ戦の方もまだまだ気が抜けない。


 さぁ、次節はダービーだ。インテルは、2位の座を直接争う相手でもある。12月に行なわれたダービーでは、ロスタイムにアドリアーノにぶち込まれ、久しぶりに敗北を味わってしまった。
 当然連敗はいただけない。最終的にリーグ戦を2位で終えることが出来たとしても、ミラニスタは何かしっくり来ないはずだ。是が非でも勝利してもらい。


 ただ、今回はすぐ後に、最も重要なバルセロナ戦が控えている。金曜日に変更され、多少スケジュールは楽になったが、アンチェロッティは若干のターンオーバーを使ってくるのだろうか。
 僕の意見としては、考えうるベストのメンバーで挑んでもらいたい。やはりダービーは特別なゲームだ。ティフォージによっては、バルセロナ戦よりも重要だと思っている人もいるはず。


 インテルは、当然勝ちに来るだろう。2位を確保すること、ミランより上でシーズンを終えることが、チャンピオンズリーグで敗退した今、最大の目標だ。とても激しいゲームになると思う。
 この宿敵に勝ってこそ、バルセロナ戦に弾みがつくはずだ。ある意味、最高の相手だ。


 キエーボ戦は、とてもいいゲームだった。キエーボの速いサッカーに苦しめられたが、ゲームを支配できていたし、ミランらしい戦いが出来ていた。
 ゴールこそなかったが、このゲームの主役だったのはインザーギ。ゴール前では常に危険な存在で、2ゴールに絡んだ。ここ最近の調子を持続していて、本当に頼もしい限りだ。


 カフーの復帰も明るい材料だ。先制点を許したシーンは、ゲーム勘のなさを感じたが、一気に右サイドが活性化された。セルジーニョの左サイドもより生きてくるはずだ。そして、ピルロのパスも選択肢が増え、相手にとって厄介であることは間違いない。


 カカは、何か窮屈そうにプレーしている姿が最近目立つが、ゴール前での仕事が以前より精度を増したと思う。この日の3ゴールで、ミラン通産102ゴール。これは本当にすごい数字だ。これからもミランを背負って、さらにゴールを挙げていってくれるはずだ。


 ダービー、チャンピオンズリーグと素晴らしいゲームが続く。つくづくミランファンで良かったと思う。インテルには、絶対勝利して欲しいが、同時に、『これぞ!serieA』という、緊迫感があり、意地と意地がぶつかり合う、素晴らしいサッカーを、両チームに見せてもらいたい。

2006年04月15日

vsインテル ミラノダービー

 インテルに起こっている数々の問題。サポーターによる選手襲撃事件。選手同士の言い争い。アドリアーノ1人に押し付けられる責任。監督と選手の確執。マンチーニ派、反マンチーニ派って何じゃそれ!。ビジャレアル戦が大きな引き金となってしまい、完全にチームが崩壊してしまった。
 なんとあのモラッティが、チームを売ってしまおうかと言ってしまう始末だ。


 何でインテルというクラブは、こうなってしまうのだろう。1つのチームとしてまとまっているインテルを、僕は見たことがない。
 まず、やっぱりチームを象徴するような選手がいないことが大きな原因だと思う。ローマにおけるトッティや、ミランのマルディーニ。バルセロナのプジョル。チェルシーには、テリーいる。そして、アーセナルでのアンリ。彼らは素晴らしい選手であると共に、チームの顔といえる存在だ。


 キャプテンであるサネッティは、チームの在籍年数も長く、インテルを代表する選手なのだが、前述した選手たちに比べて強烈なキャプテンシーを発揮しているとは言いがたい。
 スター選手を集め、多国籍になるのは、今やどのクラブでも同じだ。だからこそ、チームをまとめていくには、チームメイトから信頼されるバンディエラと呼ばれるような選手が必要になってくるのだと思う。


 当然、監督の存在というのも大きい。高年俸を得て、今まで結果を出してきた選手たちが集まっているチームを、ひとつの目標に向かってに戦う集団を作らなければならない。ビッククラブになれば、戦術や戦略よりも重要な仕事で、またとても難しい仕事だ。リーダーシップ、カリスマ性という部分で、マンチーニは、モウリーニョやカッペロに比べて劣っていると思う。あまりにも選手が多すぎるという同情の余地はあるが。


 レアル・マドリッドも全く同様の問題を抱えて不振あえいでいる。そして、どうにもいかなくなったペレスは、辞任をしてしまった。
 モラッティも、これまでありとあらゆる手を打ってきた。今回、あの発言に至ったと言うことは、彼のインテルに対する大きな愛情もついに癒えてしまったという事なのだろうか。


 金曜日のデーゲーム開催。そして、インテル側のスタンドは空っぽ。という、いつもと変わった中で迎えたダービーだったが、ゲームの内容は、いつもと変わらず激しい攻防が繰り広げられた。
 中盤を厚くしてきたインテルが押し込み、ゲームを有利に進めるが、ミランのゴールを揺らすことができない。アドリアーノも、らしいプレーをところどころで見せていた。


 ミランは、徐々に反撃しだすが、ピルロとシェフチェンコは低調で、ミランらしい攻撃をなかなか作り出せない。
 決勝点となったゴールは、多少ラッキーな部分があった。セードルフはいいボールを上げたし、カラーゼは落ち着いてよく決めたが。
 特に中盤の攻防は激しく、拮抗した互角の展開で、どっちが実力が上というゲームではなく、チームの雰囲気と団結力で、ミランが上回っていたという結果だったと思う。


 ミランはとにかく勝利したことで、インテルとのポイント差を5に広げ、2位確保に前進した事はとても大きい。
 さぁ、バルセロナ戦だ。世界が注目するビックゲームがついにやってくる。バルセロナに押し込まれる苦しいゲームになると思う。どこまで耐えることができるか。特に1st.legで失点だけはしてはいけない。最悪、0-0でOKだ。


 スペクタクルでエキサイティングなゲームを期待したいが、集中した鉄壁のディフェンスで相手を跳ね返し、シェフチェンコ、インザーギがチャンスをものにするという展開が、現実的かつ理想的なんじゃないだろうか。
 夢のようなゲームであり、とにかく楽しみで仕方ない。

2006年04月20日

vsバルセロナ

 とても残念な結果になってしまった。1点のビハインドを背負いカンプノウのピッチに立たなければならなくなった。ベスト16でバルセロナに敗退したチェルシーと同じ状況になってしまったわけだ。


 インザーギの欠場は、やはりミランにとって大きく響いたと言わざるえない。ジラルディーノの実力が高いことは分かっているし、このゲームでもいいプレーを見せていたと思う。ただ、ストライカーはゴールという結果を出さなければいけない。紙一重の差なのだが、足がもう少し伸びていれば、シュートがあともう数センチずれていれば、という所は、大舞台での経験によるものなのかも知れないし、持って生まれたものなのかも知れない。


 こういうビックゲームで結果を残してこそ、本当のトップレベルの選手いえる。ロナウドが今でもトップレベルのストライカーであるのは、ビックゲームでゴールを挙げているからだ。スピードが衰えていようと、他のプレーに参加していなくても、ゴールを奪うストライカーが相手にとって最も怖い。


 前線での守備や起点作り、スペースを作る動き。こういったプレーを、ジラルディーノは惜しまず高いレベルでこなしている。だが、彼に必要なのは、ビックゲームで勝利に導くゴールを奪うことだ。ミランのトップを張り、セリエAでゴールを積み重ね、十分な成績を残しているともいえるが、ロナウド、アンリ、ファン・ニステルローイ、シェフチェンコたちのレベルには到達できていない。彼には十分その能力はあるはずだ。


 決してゲーム内容は劣っていた訳ではなく、むしろミランの方が思い描いていたサッカーをできていたと思う。ただ、バルセロナはチャンスをものにし、ミランがものにできなかったということ。僅かな差ともいえるが、世界が注目するビックゲーム、実力差のない両チーム同士の対戦、負けたら終わりのノックアウト戦では、大きな差であり決定的なものになってしまう。


 カンプノウでは、最低1ゴールを奪わなくてはいけない。しかし、バルセロナの攻撃陣を考えると0に抑えるのは難しい。よって、2ゴールは必要になってくる厳しい状況だ。
 相手はデコが戻ってきて、いつものボール回しをし、ポゼッションを高めて攻めてくるだろう。チェルシー戦のように守ってくることはないはずだ。


 ミランもインザーギが復帰してくるはず。彼の存在は、バルセロナディフェンス陣も嫌なはずだ。前半のうちにゴールを奪えれば最高だが、前半はある程度リスクを犯さず、ペースを掴み、後半に勝負を賭けたい。


 こういうゲームは経験がものを言うはずだ。ミランの象徴であり、数々の栄光を勝ち取ってきたマルディーニを是非先発で起用して欲しい。
 シェフチェンコのキレ、カカの躍動、ピルロの巧さ、ガットゥーゾのスピリット、ネスタの意地、ジーダの安定感、セードルフの大舞台での強さ、インザーギの執念、全員がハイパフォーマンスを発揮し、チームが1つになれば、バルセロナ相手だろうが勝利は可能だ。


 信じて疑わない。『俺達は強い、絶対勝てる』この気持ちを、選手、監督、クラブ全員、サポーターも持ち、カンプノウに乗り込もう。
 ロナウジーニョ?エトー?俺らんがつぇーよ。

2006年04月23日

vsメッシーナ

 ユーヴェとの勝ち点差は5。インテルとの勝ち点差も5。3日後にはカンプノウでのバルセロナ戦。この何とも微妙な状況は、メッシーナ戦をどう捉えるかとても難しいものになった。
 ユーヴェの信じられない失速によって、スクデットが現実味を帯びてきたし、2位の座は絶対確保しなければならない。今節のユーヴェの相手はラツィオ。これは期待が持てる。
 ただ、第1目標は当然ビックイヤーだ。


 レッチェ戦の二の舞だけはごめんで、絶対に勝ち点3が欲しい。
 しかし、ただでさえ厳しい状況のチャンピオンズリーグ準決勝2nd.legのバルセロナ戦。ケガ人だけは出したくないし、少しでも疲れを残さず、ベストコンディションでカンプノウに向かいたい。


 アンチェロッティは迷ったと思う。その結果は、できる限りベストの布陣でメッシーナ戦に挑むというものだった。
 早めに先制点を奪い、楽な展開に持ち込めれば理想であろう。大量ゴールを奪って、サッカーを楽しめるようなプレッシャーの少ないゲームになれば最高だ。


 しかし、残留が厳しい状況にあるメッシーナは、簡単な相手ではなかった。激し過ぎるぐらいのメッシーナの当たり、そのメッシーナの執念のような先制点。
 その熱気に明らかに押されたミランの選手は、負傷者が相次ぎ、前半のうちに怪我で交替枠を3つ使わざるえなくなる。太陽が照りつけ、気温も高い。厳しいゲームになってしまった。


 チャンネルを替えると、ラツィオがリードしている。「ペルッツィ意地を見せろよ」とラツィオを応援しながら、チャンネルを戻し「ジラルディーノいい加減に決めろ」とぼやいていた。
 すると、ヤンクロフスキの『うまい』シュートが決まり同点。やっとミランで実力の一部を発揮してくれた。そして、ガットゥーゾの、年に3回もないようなミドル炸裂。


 難しい展開をしいられたが、前半で逆転までいけたのは大きい。
 ユーヴェはまだ点が取れてないが、ラツィオは1人少なくなったみたいだ。「せこいぞユーヴェ。意地を見せろ、引き分けで十分だぞ!ラツィオ」


 メッシーナの選手の執念は、悪い方に出て、度が過ぎていた。勝ちたい気持ちはよく分かるのだが、もう少し冷静にプレーすべきだ。自ら荒れ気味の展開に持ち込み、最後には退場者まで出してしまっては、残りのゲームにも響く。
 もう後が無いわけだし、ミラン相手に気持ちで上回らなくては勝てないのは当然だが。


 ユーヴェは終了間際に同点に追いついてしまった。ここらへんが彼らの強さなのだろう。だが、イブラヒモビッチの不調ぶりは、目を覆いたくなるほどひどいものだった。いったい彼に何が起こったのだろうか。心配になってしまう。
 これで、残り3ゲーム、勝ち点3。捕らえたといってもいい所まで来た。ユーヴェの選手の疲労の色は濃く、2トップはさっぱりだ。さぁ面白くなってきた。


 フィオレンティーナとローマのチャンピオンズリーグを賭けての争い。メッシーナの残留は可能なのか。そして、ユーヴェの独走により、既に決着が付いたと思われたスクデット争い。
 残り3ゲーム、やはりセリエAは、今シーズンも最後まで目が離せない面白い展開になってきた。最終節のミラン対ローマ戦では、劇的なドラマが起こりそうだ。


 勝ち点3を得たものの、カカ、ネスタ、アンブロジーニが負傷と、代償も大きかった。程度のほどはよく分からないが、バルセロナ戦に響くような事態だけは避けてもらいたい。もう祈るしかない。
 インザーギはスタメンで復帰してくるだろう。カフーは問題ないみたいだ。


 バルセロナは、なんと今節のゲームが悪天候のため中止。何てことだろう。相手は休養十分だ。ロナウジーニョが出て来ないわけはないし、ミランはさらに厳しい状況に追い込まれてしまった。


 リバプールに受けた屈辱、デポルティーボ・ラコルーニャに受けた屈辱を忘れてはいない。
 彼らに出来たことが、ミランにできない理由などあるのだろうか?今度は、ミランが奇跡を起こす番であると信じている。

2006年04月27日

vsバルセロナ

 確かにメルク主審の判定には納得がいかない。ミランはバルセロナ相手に互角の戦いを演じていたと思うし、あのゴ-ルが認められていれば、その後の展開はよりエキサイティングなものになっていたはずだ。


 カカの放ったシュートが僅かに枠をそれる。すると、エトーがミランゴール目掛けて突っ込んでくる。ゲーム序盤から両チームともテンション全開。お互いに、このゲームにかける意気込みの凄さは相当のものだ。カンプノウの雰囲気は、よりいっそう引き立てている。


 準決勝のもう1ゲームを見ても感じたことだが、選手や監督、クラブ全体の、このタイトルにかける気持ちは、他の何にも変えがたいものなのだなと。ビックイヤー獲得というステータスは、とてつもなく大きいもので、永遠に歴史に残る。あのバルセロナが、リスクを犯さない慎重なサッカーをやり続け、スペクタクルを求めるファンでさえも、何よりも結果を欲している。


 そんな状況で、ミランがゴールを奪っていたらどうなったのだろうと思うと、やはりあの判定には悔いが残るし、1st.legでミランがリードを奪っていればもっと面白い展開だったろうと、いちサッカーファンとして思った。


 バルセロナの選手は、ロナウジーニョを始めみんな本当にうまい。「くそー、こいつらうめぇー」と、むかつくというか、感心してしまった。レギュラーではないイニエスタがあの技術。ミランの選手たちは、バルセロナを除いては、うまさで優位に立てるのに。バルセロナに敗れた訳だから、仕方ないと言うしかない。世界一うまいチームと互角に渡り合ったのだから。


 ミランがゴールを奪えなかった原因は何だったのだろう。
 一番の原因はピルロの不調だと思う。ずっとイニエスタに目をつけられ、パスを受けることさえままならなかった。ミランのサッカーを体現する彼があの状態では、ゲームを支配することはできない。
 ピルロは、今シーズンを通して、FKを決めていた時期以外では低調なパフォーマンスだった。相手に完全に読まれてしまい、通じなくなっている。もう一回り成長しなければいけない。


 そして、ゴールという面で最も期待されたインザーギは、期待された仕事はできず、80分でベンチに退いた。風邪の影響もあったのだろうが、いまいち気持ちが乗っていない感じを受けた。彼は気持ちでプレーする選手。1st.leg出場できなかったことで、悔しさや、絶対やってやろうといった気持ちが、あまり膨らんでこなかったのかなと思って、残念で仕方ない。


 ネスタの怪我による欠場。バルセロナは、直前のリーグ戦が延期で休養十分。そして、もう一度書くがメルク主審の判定など、明らかにバルセロナに風が吹いていた。神様が、今シーズンはバルセロナにビックイヤーをあげたいかのようだった。


 ミランは、ここまでよく来てくれたと思う。シーズン序盤を考えれば、本当によくやった。この夢のようなカードを実現させてくれた選手たちにありがとうと言いたい。紙一重の結果だったし、本当に楽しませてもらえた。


 今シーズンも残すはリーグ戦の3ゲームのみだ。幸い、ユーヴェの失速によって、スクデットの可能性は残されている。選手たちには、もうひと頑張りしてもらって、最終節の、サンシーロでのローマ戦で、ハッピーエンドを迎えてほしい。リーグ戦の方では、神様がミランにスクデットを渡したいような気がする。

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日程・結果

6節 vsカリアリ(A) 0-0


7節 10/19 vsサンプドリア(H)

8節 10/26 vsアタランタ(A)

9節 10/29 vsシエナ(H)

10節 11/2 vsナポリ(H)

11節 11/9 vsレッチェ(A)