vsフィオレンティーナ (rossonero)

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vsフィオレンティーナ

 ミランは2008年6月まで、アンチェロッティとの契約を延長した。アンチェロッティは、レアル・マドリッドの来シーズンの監督候補として、大きく報道されていたが、この契約延長により噂を一掃した格好になった。


 ミランはアンチェロッティが就任してから、ビックイヤーとスクデットを獲得し、ヨーロッパのトップチームへとかえり咲いた。ファンタジスタピルロをレジスタに起用し、サイドバックは果敢に攻めあがっていく。ボールポゼッションは非常に高く、攻撃的な戦術で勝利を重ねたアンチェロッティは大変称賛された。


 しかし、昨シーズンは終盤に失速し、スクデットを逃し、チャンピオンズリーグではファイナルまで勝ち上がったが、歴史的な敗戦をきっし、無冠でシーズンを終えてしまった。
 タイトル獲得を義務付けられて迎えた今シーズンだったが、結果と内容共にあまり良くなく、アンチェロッティの周囲に不穏な空気が流れていた時期もあった。


 ここ最近は調子を取り戻し、チャンピオンズリーグではバイエルンを破りベスト8に進出。カンピオナートではユヴェントスに大きく引き離されてしまったが、20節からは負けなしで順調に勝ち点を積み上げている。チームは終盤の大事な時期に向けて、高いパフォーマンスを発揮し始め、周囲からは不安な声が聞こえなくなっていた。


 この契約延長には、前述した噂を否定する意味が大きいと思われる。これからチャンピオンズリーグの重要なゲームを戦うにあたって、余計な心配を、チームと監督に与えたくなかったのだろう。
 ただ、この契約はカルチョの世界のものだ。今シーズンもタイトルを取れなかった場合、アンチェロッティが来シ-ズンもミランの指揮を執っているとは考えにくい。ベルルスコーニとガリアーニは、どこまでアンチェロッティを信頼し、評価しているのだろうか。


 リヨンとの重要なゲームをミッドウィークに迎えるミランにとって、フィオレンティーナは嫌な相手だったが、トニに先制を許すも、きっちり逆転で勝利を収めた。アルテミオ・フランキでの借りを返し、ユヴェントスとの差は8に縮まり、インテルとの差を5に広げることに成功した。


 コスタクルタの大活躍、マルディーニの復帰、ピルロとガットゥーゾのコンディションが上がってきているなど好材料の多いゲームで、今のチーム状態の良さを象徴していた。シェフチェンコとカカのゴールは素晴らしく、リヨン戦に自信を持って挑める結果と内容になった。


 さぁ、チャンピオンズリーグベスト8、リヨン戦。初戦はアウェーだ。当然ながら負けたくはないし、アウェーゴールも奪いたい。アンチェロッティはどのような指揮を執り、ミランを勝利に導いてくれるのだろうか。勝負弱いといわれる彼が、評判を覆す采配を見せ、ミランの監督にふさわしい人物であると、証明してくれることを期待したい。

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