5月25日、決勝の舞台イスタンブールまで勝ちあっがたミランは、3点差を追いつかれPK戦でリバプールに敗れるという、歴史的なゲームの敗者になり、あと1歩の所でビックイヤーを逃した。選手、ファン、関係者全員にとってショッキングな、忘れることの出来ないゲームとなった。
屈辱を晴らし、負った傷を埋めるには、勝者になるしかない。
グループリーグの対戦相手は、PSV、シャルケ、フェネルバフチェ。昨シーズン準決勝で死闘を演じたPSVと同組みになったが、悪くはない組み合わせだ。
初戦はホームサンシーロにフェネルバフチェを迎えての1戦となった。カカがゴールをあげミランが先制するが、63分ガットゥーゾがPKを与えてしまい、フェネルバフチェに追いつかれる。同点のまま迎えた87分、カカがミランに貴重なゴールをもたらし勝ち越す。2分後にシェフチェンコが追加点を奪い3-1で苦しみながらも勝利をあげた。
昨シーズンの悪いイメージの中、カカの活躍により勝てたことは大きいが、今後の苦戦が予想される初戦となった。
第2戦は、アウェーでのシャルケ戦。開始1分もたたないうちにセードルフが先制ゴールを奪うも、2分後ラーセンに同点ゴールを決められ振り出しに。ゲームは互角の展開で、両チームに追加点のチャンスが生まれるなか、シェフチェンコがヘディングシュートを決める。しかし、交代出場したばかりのアルティントップに素晴らしいシュートを叩き込まれる。
白熱の好ゲームは、同点のまま終了した。2度追いつかれたミランだが、シャルケは素晴らしい戦いを魅せた。勝点1は妥当な結果だ。
3節4節は、昨シーズン死闘を繰り広げ、アウェーゴール数で勝ち上がったPSVとの戦いになった。PSVは主力選手が数人抜け、戦力ダウンした印象だった。
3節サンシーロでの1戦は一方的な展開だった。ゲームを支配しシュートチャンスをたくさん作ったミランだったが、GKゴメスにことごとく止められ、PSVの組織的な守備を前にゴールをあげることができなかった。
アイントホーフェンに乗り込んだミランは、苦しい戦いとなった。12分ファルファンに先制ゴールを決められると、堅い守備からのカウンターに苦しめられ、ペースを握ることが出来ず、PSVの術中にはまってしまった。同点ゴールを奪うことが出来ずに1-0のまま敗戦、一気に苦しい立場に立たされた。
大接戦となったグループE。5節、リバプールに敗れたイスタンブールの地でのフェネルバフチェ戦。絶対勝利が必要なミランを、シェフチェンコが救ってくれた。シェフチェンコは自らのPK失敗もありタイトルを逃した悔しさを、4ゴールを奪う活躍で重要な勝点3をミランにもたらし、さらに昨シーズンの雪辱も果たした。
1位のミランだが、負ければ敗退の危険性もある緊迫したなかで、サンシーロにシャルケを迎えた。両チームともこのゲームの重要さを感じさせる慎重な立ち上がり。ピルロの魔球のようなFKがシャルケゴールに突き刺さり先制するも、2分後ポウルセンに頭で決められ同点にされる。
点を取らないといけないシャルケに攻勢を許すが、カカが素晴らしいプレーを魅せ、立て続けに2ゴールをあげ3-1。しかし、シャルケも諦めず、66分、1点差に迫るゴールもぎとり3-2。3-3になるとシャルケが勝ち上がる状況になり、ミランに緊張感が走る。いっそう強まるシャルケの攻撃を何とかしのぎきり、最後の最後まで苦しみながらも、グループリーグを1位で突破した。
ミランとPSVが勝ちあがったグループEは、力の拮抗したスリリングな展開で、敗れたシャルケとフェネルバフチェも、決勝トーナメントに進出してもおかしくない好チームだった。
ミランは守備に不安はあるが、1位で突破できたのは大きく、昨シーズンの雪辱を晴らすため前半戦のハードルを1つクリアした。
ベスト16の対戦相手は、バイエルン・ミュンヘン。チェルシーという最悪なカードではないが、厳しい相手だ。グループリーグではユベントスとあたり、ホームで勝っている。ブンデスリーグでも首位を走り、マカーイ、バラック、カーンも好調のようだ。
02~03シーズングループリーグであたり、ホームアウェー共に勝利し、このシ-ズンミランはビックイヤーを獲得している。バイエルンを倒して勢いに乗りたい。1戦目は新しくなったバイエルンのホームスタジアム、アリアンツ・アレーナで行なわれる。最高の雰囲気の中、激しい戦いガ繰り広げられるだろう。どこまでディフェンスが持ちこたえることが出来るかが勝負になる。ネスタとジーダがキープレーヤーだろう。