昨日とはうって変わっての晴天となり、風はかなり強かったが、ここ数日の寒さからはようやく解放された今日、川崎Fとのトレーニングマッチが行われた
まずは現在の離脱者情報から。
浩司はキャンプに帯同しておらず、下田はランニングまでという状況。
そして、青山と高萩が宮崎に入って体調を崩して練習には参加しておらず、服部が筋肉の張りを訴え大事をとっている。この3人に関しては、回復次第、明日明後日に合流することになるだろう。
槙野は宮崎に入ってから痛みなど吹っ飛んだかのように駆け回っているが、森脇は膝と相談しながら調整中で、今日のTMも20分強の出場にとどめた。
その他にけが人はいない。新加入のミキッチや中島、久保も元気に練習に参加している。
さて、1本目のメンバーから。
広島のシステムは当然[3-6-1]。
寿人を1トップに置いて桑田と陽介がシャドーに入り、右はミキッチ、左は楽山、ボランチにカズとハンジェが並んだ。3バックは、右から槙野、ストヤノフ、盛田。GKは昭大というメンバー。
一方川崎は、[4-2-2-2]とも[4-2-3-1]ともとれる布陣。
テセを頂点にブラジル人の3人(ジュニーニョ、ヴィトール・ジュニオール、レナチーニョ)がその下を自由に動き、ボランチに谷口と中村、4バックは右から村上、寺田、伊藤、山岸というメンバー。川崎はベストと捉えていいだろう。
試合の方は、昭大からポゼッションする広島のサッカーに対して川崎の前の4人が猛然とプレスをかけてきたため、これに戸惑ったわけではないだろうが、昭大をはじめどこかぎこちないパス回しが続きなかなかリズムが生み出せない時間が多かった。
だが、カズがセンターサークル付近でボールを奪ってそのまま持ち上がり、楽山へスルーパスを通して左サイドを深くえぐると、楽山のクロスを走り込んだ桑田がプッシュして広島が8分に先制すると、35分には陽介の左CKを槙野が一度はヘディングシュートをGKにはじかれるも跳ね返りを蹴り込んでリードを奪う。
しかし、試合のリズムは終始つかめないままで、ハンジェがうまくポゼッションに絡めず、寿人までボールがなかなかいかない時間が多かった。
失点もそのハンジェのパスミスが発端となり、ミドルシュートを決められたもの。
相手が狙っている状況でもリスクを冒してポゼッションをするのか。
その時々の状況判断をチーム全体の意識として統一し高めていかないと。
この課題はしっかりと提示された。
ただ、そのなかでもプレスをかいくぐった時の攻撃はらしさを見せ、特に昨年と違う両翼はいいプレーを見せてくれた。
左の楽山は、アシストを決めたシーンをはじめ守から攻への切り替えが昨年より数段アップしており、攻から守への切り替えと守備力にはいささか不安はあるものの、攻撃エリアでは昨年よりも活躍が期待できそうだ。
では、ミキッチ評を。
スピードは確かだ。山岸をスピードだけで振り切るシーンもあり、それはしっかりと証明してくれた。
コンビネーションの方は十分とは言えないまでも、簡単にプレーするところは簡単に味方を使うので、周囲との相互理解もそう多くの時間はかからないはず。
実際に陽介のスルーパスやイリヤンのロングボールに反応して抜け出すシーンも数度あった。ミキッチのスピードに相手は手を焼くだろう。
ミキッチに対してもっと印象に残ったことが、非常にまじめにアップダウンを繰り返せるということだ。
守備の時は相手に遅れないように自軍に戻っていち早くポジションをとる。運動量は交代するまで落ちることはなかった。そこから出ていく速さも、公太と比べれば「まだまだ」となってしまうが、そこはこれからコンディションが上昇していけばまだやれるだろう。
アタッキングエリアでの精度、という部分がまだはかりかねるところだが、そこはこれからのお楽しみ?
僕のファーストインプレッションは、ペトロヴィッチサッカーがサイドの選手に求める義務はしっかりとこなせる選手だということ。好印象なのは間違いない。
5段階で評価するなら、今のところ期待料も込めて「4」かな。
その他に目立ったのは、まずカズだ。
本人に聞くまでもなく「好調」なのはプレーや表情で伝わってくるし、球ぎわの厳しさなんてシーズンさながら。パスミスも相変わらず少なかった。
寿人やイリヤンもカズまでとは言わないまでも元気だ。
寿人はこの日ゴールこそなかったが昨日の練習ではキレキレだった。
柱のこの3人に関しては、何も心配はいらないだろう。
あとは、陽介も順調にきている。
しっかりと走り回れる身体ができており、ボールを持った時の「ワクワク」という部分でまだ物足りなさはあったが、そこはまだ調整段階なのでこれから磨いていってくれるだろう。何度かいいスルーパスも通ったし、いい感覚でプレーできている様子はうかがえた。
それと、桑田が良かった。
スペースへどんどん走る桑田の良さが存分に出ていて、あと2点は取れた、チャンスを迎える動きができていた。精度が彼の課題だが、安定して自分の特徴は出せるようになっているのではないか。
それと槙野の元気さが大きく目についた。
2本目以降、リクエストいただいた項目を中心にざっと。
新加入の中島だが、2本目の頭からカズとボランチを組んでプレー。
ベテランらしく落ち着いていて、チームの戦術には迷いなく馴染んでいるようすはうかがえた。途中からリベロでプレーしたがプレーの幅は広く、基本的な技術は持っているし、スピードや強さといった面には疑問符がつくが、広島の守備陣に求められる要素は持っているのではないか。十分戦力としての目途は付く。
西河は、昨日の練習ではペトロヴィッチ監督の求めるサッカーに迷いながらプレーしているのかなと思ったが、今日の試合ではボールを持ってもそんなに慌てることもなくプレーしていて、いいくさびも何本か入れることができていた。ただ、彼の持ち味である激しさや強さが少し出せていなかったように思う。まだ遠慮しているのか、迷いがあるのか、そんな印象を受けた。
目立ったのは、横竹翔。
去年より明らかに気持ちの入り方が違うのははっきりわかった。まぁすごいロングループシュートを決めたのはおまけとしても、ディフェンダーらしく球ぎわや対人に激しく行けるようになっていた。このまま階段を上って行けば、ポジションも見えてくるかもしれない。
清水と丸谷も良かった。
丸谷も横竹同様にプレーに気持ちが入っていて、キープするために身体を張る、スペースへ走り込むといった一つひとつのプレーにがむしゃらさがあり、それがいい方向に向かっている。清水もひたむきに身体を張り、走り、いいプレーを続けていた。昨日の紅白戦ではすごいシュートを決めていたし、チーム内でも指折りのシュートセンスを持っているなと再確認した。
あとは龍一かな。
少し唯我独尊な傾向が強すぎたけど、突破にかかる迷いのない速さは健在で、身体の心配はもうないようだった。
3本終わっての最終スコアは、3-2で広島の勝利。
結果は二の次とはいえ、勝利したことは素晴らしいことだ(去年は勝ってないし)。
それに、若手のモチベーションの高さがキャンプを活気づけている。これはとてもいいことだ。
川崎の1本目以降のパフォーマンスは決して高くなく、もっとゴールを積み上げられたと思う。
2失点とも俗に言う「やすい失点」というやつで、ウィークポイントは依然残っていると思う。
だが、課題は今の時期は出てきて当然だ。総じて見ればいい内容と捉えられる川崎戦だった。
あ、最後に久保ですが、良くも悪くもマイペースに調整中のようです。一誠は微元気といったところかな。
長くなりました。他にもたくさん書きたいことはあるんですが、、、
次のレポートは、仙台戦・浦項戦のある22日が終わってから、もしくは23日になると思います。