むらさき: 2009年02月 アーカイブ

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2009年02月 アーカイブ

2009年02月15日

宮崎キャンプが始まる

トルコキャンプが終わった。
昨年のトルコキャンプは、「未勝利」「けが人続出」といった暗いニュースが多く聞こえてきたが、今年は去年ほどの離脱者もいないようだし、2勝している。
ハイデュク・スプリト戦で0-8という衝撃のスコアで負けているが、まあこれも経験としてとらえればいい。
今は結果よりも経験を積むことが大事な時期。痛い目には、今あっておけばいいのだ。
槙野や森脇の負傷は気になるが、まぁ順調といったところではないだろうか。


やはりもっとも気になるのは、新戦力ミキッチのプレー内容であり順応度だ。
報道では、スピードは確かなようだし、チームにも順調に溶け込んでいるもようで、アシストも記録して結果も残している。
昨年のユキッチの件もあるのでどうしても半信半疑になってしまうが、その辺は僕は宮崎に取材に行ってくるのでしっかりと見極めてこようと思う。
「ミキッチはどうなのか」
僕なりの見解を書く予定なので、お楽しみに。
是非とも、これはすげぇ、と書ければいいと思っている。


宮崎で僕がもう1つ楽しみにしているのが、柏木陽介の状態だ。
吉田では昨年とはまったく違う身体をしていた。トルコでも負傷はないようだし、どんな状態でいるのかチェックしてきたい。
陽介が始動日に語っていた今年への熱い想い。
その想いを叶える身体が出来上っているのか。楽しみにしている。


もう1つ、僕は平繁龍一をはやく見たい。
龍一は僕の今年のブレイク候補No.1だ。
いまさら龍一の活躍をブレイクとは言わないかもしれないが、世間が大きく騒ぐくらいの活躍を、今年の龍一はやってくれるのではないか。
浩司の離脱は大きな痛手だが、逆に龍一にチャンスが増えるはず。
このチャンスを生かして結果を残してほしいし、浩司復帰後にペトロヴィッチ監督を大いに悩ませ、「なぜ龍一を使わないんだ」と言わせてほしい。
宮崎では、まずケガが完治しているのか気にかかるが、キレのあるドリブルでゴールへ突進する龍一を見れることを楽しみにしている。


寿人やカズ、イリヤンら大黒柱たちは何も心配はいらないだろう。順調でないと困る。公太もそう。
なので、洋次郎やアオの状態、昨年とは見違える若手がいるのか、そのあたりもレポートできればと思う。
リクエストがあればできる限り応えようと思うので、どうぞコメントに残しておいてください。


開幕戦の相手も決まり(アウェイで横浜FM)、だんだん気分も高まってきた。
どこまでやれるか、本当に楽しみだし、少し怖くもある。
もう1ヶ月はゆうにきっているから、しっかりと心と体の準備を進めていかないと。
選手たちには、できる限り万全の準備をしてシーズンに入ってもらい、大暴れしてもらいたい。
宮崎キャンプを見て、「これはいける」と二重丸を打たせてくれればいいのだが。

2009年02月20日

宮崎キャンプ vs川崎F戦
ミキッチは「4」

昨日とはうって変わっての晴天となり、風はかなり強かったが、ここ数日の寒さからはようやく解放された今日、川崎Fとのトレーニングマッチが行われた


まずは現在の離脱者情報から。
浩司はキャンプに帯同しておらず、下田はランニングまでという状況。
そして、青山と高萩が宮崎に入って体調を崩して練習には参加しておらず、服部が筋肉の張りを訴え大事をとっている。この3人に関しては、回復次第、明日明後日に合流することになるだろう。
槙野は宮崎に入ってから痛みなど吹っ飛んだかのように駆け回っているが、森脇は膝と相談しながら調整中で、今日のTMも20分強の出場にとどめた。
その他にけが人はいない。新加入のミキッチや中島、久保も元気に練習に参加している。


さて、1本目のメンバーから。
広島のシステムは当然[3-6-1]。
寿人を1トップに置いて桑田と陽介がシャドーに入り、右はミキッチ、左は楽山、ボランチにカズとハンジェが並んだ。3バックは、右から槙野、ストヤノフ、盛田。GKは昭大というメンバー。
一方川崎は、[4-2-2-2]とも[4-2-3-1]ともとれる布陣。
テセを頂点にブラジル人の3人(ジュニーニョ、ヴィトール・ジュニオール、レナチーニョ)がその下を自由に動き、ボランチに谷口と中村、4バックは右から村上、寺田、伊藤、山岸というメンバー。川崎はベストと捉えていいだろう。


試合の方は、昭大からポゼッションする広島のサッカーに対して川崎の前の4人が猛然とプレスをかけてきたため、これに戸惑ったわけではないだろうが、昭大をはじめどこかぎこちないパス回しが続きなかなかリズムが生み出せない時間が多かった。
だが、カズがセンターサークル付近でボールを奪ってそのまま持ち上がり、楽山へスルーパスを通して左サイドを深くえぐると、楽山のクロスを走り込んだ桑田がプッシュして広島が8分に先制すると、35分には陽介の左CKを槙野が一度はヘディングシュートをGKにはじかれるも跳ね返りを蹴り込んでリードを奪う。
しかし、試合のリズムは終始つかめないままで、ハンジェがうまくポゼッションに絡めず、寿人までボールがなかなかいかない時間が多かった。


失点もそのハンジェのパスミスが発端となり、ミドルシュートを決められたもの。
相手が狙っている状況でもリスクを冒してポゼッションをするのか。
その時々の状況判断をチーム全体の意識として統一し高めていかないと。
この課題はしっかりと提示された。


ただ、そのなかでもプレスをかいくぐった時の攻撃はらしさを見せ、特に昨年と違う両翼はいいプレーを見せてくれた。
左の楽山は、アシストを決めたシーンをはじめ守から攻への切り替えが昨年より数段アップしており、攻から守への切り替えと守備力にはいささか不安はあるものの、攻撃エリアでは昨年よりも活躍が期待できそうだ。


では、ミキッチ評を。
スピードは確かだ。山岸をスピードだけで振り切るシーンもあり、それはしっかりと証明してくれた。
コンビネーションの方は十分とは言えないまでも、簡単にプレーするところは簡単に味方を使うので、周囲との相互理解もそう多くの時間はかからないはず。
実際に陽介のスルーパスやイリヤンのロングボールに反応して抜け出すシーンも数度あった。ミキッチのスピードに相手は手を焼くだろう。


ミキッチに対してもっと印象に残ったことが、非常にまじめにアップダウンを繰り返せるということだ。
守備の時は相手に遅れないように自軍に戻っていち早くポジションをとる。運動量は交代するまで落ちることはなかった。そこから出ていく速さも、公太と比べれば「まだまだ」となってしまうが、そこはこれからコンディションが上昇していけばまだやれるだろう。
アタッキングエリアでの精度、という部分がまだはかりかねるところだが、そこはこれからのお楽しみ?
僕のファーストインプレッションは、ペトロヴィッチサッカーがサイドの選手に求める義務はしっかりとこなせる選手だということ。好印象なのは間違いない。
5段階で評価するなら、今のところ期待料も込めて「4」かな。


その他に目立ったのは、まずカズだ。
本人に聞くまでもなく「好調」なのはプレーや表情で伝わってくるし、球ぎわの厳しさなんてシーズンさながら。パスミスも相変わらず少なかった。
寿人やイリヤンもカズまでとは言わないまでも元気だ。
寿人はこの日ゴールこそなかったが昨日の練習ではキレキレだった。
柱のこの3人に関しては、何も心配はいらないだろう。


あとは、陽介も順調にきている。
しっかりと走り回れる身体ができており、ボールを持った時の「ワクワク」という部分でまだ物足りなさはあったが、そこはまだ調整段階なのでこれから磨いていってくれるだろう。何度かいいスルーパスも通ったし、いい感覚でプレーできている様子はうかがえた。
それと、桑田が良かった。
スペースへどんどん走る桑田の良さが存分に出ていて、あと2点は取れた、チャンスを迎える動きができていた。精度が彼の課題だが、安定して自分の特徴は出せるようになっているのではないか。
それと槙野の元気さが大きく目についた。


2本目以降、リクエストいただいた項目を中心にざっと。
新加入の中島だが、2本目の頭からカズとボランチを組んでプレー。
ベテランらしく落ち着いていて、チームの戦術には迷いなく馴染んでいるようすはうかがえた。途中からリベロでプレーしたがプレーの幅は広く、基本的な技術は持っているし、スピードや強さといった面には疑問符がつくが、広島の守備陣に求められる要素は持っているのではないか。十分戦力としての目途は付く。


西河は、昨日の練習ではペトロヴィッチ監督の求めるサッカーに迷いながらプレーしているのかなと思ったが、今日の試合ではボールを持ってもそんなに慌てることもなくプレーしていて、いいくさびも何本か入れることができていた。ただ、彼の持ち味である激しさや強さが少し出せていなかったように思う。まだ遠慮しているのか、迷いがあるのか、そんな印象を受けた。


目立ったのは、横竹翔。
去年より明らかに気持ちの入り方が違うのははっきりわかった。まぁすごいロングループシュートを決めたのはおまけとしても、ディフェンダーらしく球ぎわや対人に激しく行けるようになっていた。このまま階段を上って行けば、ポジションも見えてくるかもしれない。


清水と丸谷も良かった。
丸谷も横竹同様にプレーに気持ちが入っていて、キープするために身体を張る、スペースへ走り込むといった一つひとつのプレーにがむしゃらさがあり、それがいい方向に向かっている。清水もひたむきに身体を張り、走り、いいプレーを続けていた。昨日の紅白戦ではすごいシュートを決めていたし、チーム内でも指折りのシュートセンスを持っているなと再確認した。
あとは龍一かな。
少し唯我独尊な傾向が強すぎたけど、突破にかかる迷いのない速さは健在で、身体の心配はもうないようだった。


3本終わっての最終スコアは、3-2で広島の勝利。
結果は二の次とはいえ、勝利したことは素晴らしいことだ(去年は勝ってないし)。
それに、若手のモチベーションの高さがキャンプを活気づけている。これはとてもいいことだ。
川崎の1本目以降のパフォーマンスは決して高くなく、もっとゴールを積み上げられたと思う。
2失点とも俗に言う「やすい失点」というやつで、ウィークポイントは依然残っていると思う。
だが、課題は今の時期は出てきて当然だ。総じて見ればいい内容と捉えられる川崎戦だった。

あ、最後に久保ですが、良くも悪くもマイペースに調整中のようです。一誠は微元気といったところかな。


長くなりました。他にもたくさん書きたいことはあるんですが、、、
次のレポートは、仙台戦・浦項戦のある22日が終わってから、もしくは23日になると思います。

2009年02月23日

宮崎キャンプ vs浦項戦・仙台戦
アオは偉大だ

まず1本目の浦項戦。
この試合は前半と後半でまったく違う試合になった。
前半は、勢いに勝る浦項の強烈なプレスを受けて、ラインがずるずる下がって防戦を強いられた。
「まずしっかりブロックを作る」「疲れた身体でどこまでやれるか」といった狙いを持って臨んだ一戦だったが、あまりにも全体のラインが低くなり、ボールを奪っても前線のサポートが少なくなって攻撃にならなかった。ミスも多過ぎた。
そして、15分にミドルシュートを叩き込まれ、19分にはPKを奪われて失点を喫する。
「身体が重そうだ」「リズムが完全に狂っている」といった感想しかない前半だった。


後半、ペトロヴィッチ監督はストヤノフに代えて中島、シャドーの桑田に代えて一誠をシャドーに上げてボランチに青山を投入。左サイドも服部に代えて楽山を投入した。
そして、後半は見違えるデキを見せる。
「あまるな」「前から行け」とカズを中心に声がかかり、前線からハイプレスを敢行。リスクは負うが、アオが入ったことでパスが円滑に回るようになり、陽介が相手に食らい付いてボールをもぎ取ろうとする。広島のサッカーが躍動し始めた。


だが、2点ビハインドを取り返すべく後半は一転攻勢となるも、なかなかゴールがこじ開けられない。
浦項は、右サイドを疾走するミキッチを封じるためにFWを削って守りを固めるなど、明らかに勝負に徹してきた。
だが74分、陽介のCKを中島がニアでドンピシャのヘディングシュートを決めて同点に追いつく。
(川崎F戦でもセットプレーから得点を奪ったが、ゴールがほしい時にセットプレーで得点を奪えるのは大きい)
そして76分に、アオ→寿人ラインで相手DFの裏をとって、寿人が左サイドを巧みに突破してクロスを送る。
陽介にはあわなかったが、逆サイドのミキッチがつめてゴール。同点に追いついた。


このゴールで流れは俄然広島に傾き、相手のカウンターを数回浴びはしたが、昭大のナイスセーブもあってゴールを許さない。横竹も身体を張って立ち向かった。
そして、81分にペトロヴィッチ監督は龍一を投入して勝負に出る。
ゴールへまい進する龍一は、83分に寿人からのパスを受け絶好機を迎えたがシュートは枠外に飛びため息を誘ったが、40分に龍一の仕掛けからPKをゲット。
寿人が決めて逆転に成功した。
浦項は今季ACLに出場する。川崎に続き、広島はACL出場チームに2連勝だ!


前半と後半の劇的な変化は、アオの重要性が改めて知らしめられたと言い換えることもできる。
アオの運動量やパスセンス等々等々は、広島に劇的な変化を及ぼした。
病み上がりではあったが、いるのといないのでここまで違うのかと、思ってしまったほど。偉大だ。
身体は「もう全然問題はない」とアオは言う。頼もしいかぎりだ。
また、楽山の元気な姿も目立つし、ミキッチの順応振りは日に日に増している。公太も復帰しサイドの充実は目につく。今季は両サイドで違った一面が見られそうだ。


あと、この日先発し90分プレーした横竹が素晴らしかった。
「なにかあったのか」と勘繰りたくなるほど、今年は顔つきから違う。
まず、球ぎわに激しく行けるようになった。トルコでも相当やり合っていたという話を聞いたし、韓国の選手たちにも一歩もひるむ様子はなかった。
身体の強さはもともと折り紙付き。足元の上手さだって、パスセンスだって、もともと攻撃の選手なのだから下手なわけがない。
槙野と森脇が不在の中でチャンスが巡ってきたわけだが、変貌した横竹がこれから非常に楽しみだ。


2本目の仙台戦は、雨が降りつけるなかで行われたが、とてもいいゲームだった。
昨年のルーキーや岡本、中林ら2年生たちは、ペトロヴィッチ監督のサッカーがしっかりと身についており、それをピッチで表現できていた。
キャプテン橋内の元気な姿も目につくし、西河ももう迷いはほとんどなくなったようだ。
前線に陣取るドラゴンがまだ調整段階であるため攻撃の迫力に欠け、すべてがミス絡みの失点であったが、決して悲観するべき内容ではなかった。
フィニッシュにつながるラストパスの精度など、まだ高めなければいけないところもあるが、モチベーションの高さを感じるのがなにより。チームはいい方向に向かって進んでいると思わせるには十分だ。


23日はオフとなった。
これも監督のご褒美と捉えていいのだろう。選手たちはよくやっているということではないか。
25日の山形戦が総仕上げとなる。
開幕戦の相手横浜FMもいい仕上がりを見せていると聞いているが、山形戦でしっかり結果も出して、開幕に向かいたいところだ。


山形戦を見て帰るので、山形戦のレポートは書こうと思います。
それにしても、ミキッチは本当にやってくれると思う。期待は相当膨らんでいる。

2009年02月28日

宮崎キャンプ総括
残された課題

宮崎キャンプを総括してみようと思う。
今キャンプのテーマは、昨季のプラスアルファを積み上げることに主眼が置かれていた。
メンバーも大きく変わらず戦術は浸透しているため、ウィークポイントを洗い出して修正し、ストロングポイントをより強める作業にまい進した。
はたして「J1仕様」になったのか。
3つの項目をあげて検証してみる。


■新戦力
即戦力として期待される選手は3名加わった。ミキッチ、中島、西河。

まずミキッチの能力(スピード)、そして順応度は今キャンプの大きな収穫になった。
ミキッチはもうすでに戦術にフィットし迷いなくプレーできており、練習試合でも特徴を発揮して右サイドを疾走。コンディションの調整も順調に進んでいる模様で、開幕から活躍が期待できる。
そして、中島もリベロやボランチでプレーし存在感を強めた。

中島も広島のサッカーに対する迷いはないようで、テンポのいいパスをつないで積極的に攻撃参加も見せるなど特徴を発揮していた。
守備面でいささか不安は残るが、ストヤノフとカズの代役として中島の加入で十分目途が立った。

西河はもう少し時間がかかるだろう。
徐々に慣れてきている様子はうかがえたが、ポゼッションでの不安定さは拭えない。また、ハードマークといった部分でも激しさに物足りなさを感じた。まずは広島のサッカーに慣れ迷いを消すこと。そして自分の特徴を出していってもらいたい。


横竹ら若手の突き上げも今キャンプの収穫の1つであり、選手層は膨らんできている。2年生の元気な姿が目に付いた。
昨季よりも各ポジションでの争いが激しくなり、ペトロヴィッチ監督の選択肢は広がるだろう。


■攻撃陣
攻撃面のポイントは「コンビネーションの成熟」にあった。
しかし、このポイントは決してプラン通りには進んだとは言い難い。

浩司の離脱に続き洋次郎も宮崎で負傷したため、寿人や陽介は順調な調整を続けているが、広島のサッカーの象徴でもあった1トップ2シャドーが存続の危機に瀕している。
ペトロヴィッチ監督は一誠や桑田をこのポジションにあてはめて練習試合を行ったが、一朝一夕で昨季のような流麗なコンビネーションはできない当然。龍一や清水の起用も含め、開幕戦までに試行錯誤を迫られることになった。
成熟を目指すどころか、まずは分かり合うことが求められる。これは指揮官としても大きくプランが狂ったところだろう。

しかし、両サイドは元気だ。
楽山が順調なところを見せ昨季よりも存在感を増している。
ミキッチとハンジェが争う右サイド、服部と楽山が争う左サイドは、ともに充実しており、対戦相手や試合展開などによって使い分けることも可能だろう。
服部とハンジェに頼りきりだった昨季に比べれば、大きなプラスになった。

J1の猛者たちは、寿人を徹底マークしてくるだろう。
その中で寿人個人には彼らを踏み倒してほしいと思うし、周りの選手が相手に脅威を与えて寿人の負担を軽減しないといけない。浩司と洋次郎がいない間は、陽介がやってくれないと困る。
陽介には、開幕からまばゆい輝きを放ってゴールも奪ってもらいたい。10番なんだ、それくらい期待してもいいだろう。
そして龍一。
ペトロヴィッチ監督はジョーカーとして龍一を起用したい腹積もりのようだが、負傷の心配はないようだし、ゴールへの強い意欲とドリブルは非常に効果的なアクセントになるだろう。
龍一には、とにかくゴールを期待したい。


コンビネーションの成熟がならなかったのがマイナス面。サイドが充実し寿人と陽介が順調で、龍一が存在感を増しているのがプラス面。よってプラマイゼロといったところか。


■守備陣
守備陣の今キャンプのテーマは、「ポゼッションの安定」と「リスク管理」にあった。
まずポゼッションの安定だが、急激によくなったという印象は受けなかった。実際に練習試合でミスパスから失点も喫している。
森脇不在の影響も少なくないし、練習だから少しやり過ぎた部分もあり、公式戦となればもっとノーリスクなプレーも増えてくるだろうが、状況判断を個人個人が高め、それをチーム全体で共有できるようにならないといけない。
自ら首を絞めるようであれば、J1ではなかなか勝てないだろう。

リスク管理についても、「カズがいれば大丈夫」なのは大丈夫なのだが、J1のストライカーたちは、速かったり上手かったりする選手ばかりで駆け引きにも長ける。
個人のレベルアップは当然、チームの意思統一を高め、集中力を維持し続けなければならない。
槙野には、カズと共に守備の中心となって最終ラインに立ちはだかってもらいたい。
「自分が負ければチームは敗れることになる」。槙野にはそれぐらいの責任感を持ってプレーしてもらいたい。


槙野が復帰し、森脇の不在は順調な盛田が埋め、中島の加入や横竹の台頭で選手層は厚くなった。
だが、練習試合での失点の形は、セットプレーだったり、カウンターからだったり、人数が揃っている中で相手を自由にしてしまったり、と課題が見られた。宮崎でのトップ組みの最終ラインは練習試合3試合で6失点を喫している。
GKも昭大しか計算が立たないのが事実であり、昭大の経験の浅さにも不安がある。
守備はチーム全体で行うものであり、攻撃が良くなれば守備も良くなる。またその逆もしかりの一体したものだが、PA内での勝負強さから逃げるわけにはいかない。
繰り返しになるが、そこの部分で槙野に対する期待は大きくなる。


宮崎キャンプを終え、広島は2日から最終調整を行う。
広島では、シャドーの選択を含め宮崎キャンプで残した少なくない課題を解消しなければならない。
この広島での1週間弱の調整が、開幕戦の結果だけでなく今季の結果に対しても非常に重要になってくるだろう。
危機感をあおるつもりはないが、決して楽観はできない状況で開幕を迎えることになった。

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日程・結果

9/20 26節 vs柏(A)

9/26 27節 vs新潟(H)

10/3 28節 vs清水(A)

10/11 天皇杯2回戦

10/17 29節 vsG大阪(H)

10/26 30節 vs川崎F(A)