J2 42節 vs仙台川崎戦に必要なこと
仙台の闘志は素晴らしかった。
昇格に向け邁進しているチームにふさわしいテンションで試合に臨み、広島から何としても勝ち点を奪おうと、手段を選ばずに一体となってしゃにむにファイトしていた仙台は、勝ち点を得るに値する戦いをしたと思う。
広島にはもう縁のないシーズン終盤のヒリヒリを、敵ながら感じさせてくれただけでも、僕はありがたかった。
仙台は、残り3試合もこの一体感とこの闘志で臨めば、いい結果が得られるのではないだろうか。
結局仙台には一度も勝てなかったが、それは今後の楽しみにとっておくことにしよう。
それにしても、清水はいいものを持っていると思う。
出場時間は10分しかなかったのに、最後に見せ場を作った。
楽山もいいボールを蹴ったし、槙野もいいおとりになったが、あの時間にあの決定打を放てる清水には、とても魅力を感じる。
もちろん決めてほしかったし、今の状況だから決めなくてもこうやって賛辞を送れるわけだ。
ただ、次回も存分に期待できるものを清水は残した。なかなかできることじゃないと思うし、今の姿勢を忘れず次はぜひ決めてもらいたい。
試合だが、この試合は翌週の川崎戦に向けてよきスパーリングパートナーになったのではないだろうか。
システムは1トップとも3トップともいえる布陣で、川崎の前線の形と似ていたし、個人能力は雲泥の差があるが、前線から激しいプレッシャーを続けた前半の仙台は、攻守においてかなり高いレベルだったと思う。
その時間帯に、広島はアタフタした時間もあったし、リズムを作り出せなかった。
川崎戦はあのプレシャーの中で90分を戦わなくてはいけない。
できた部分もあったしできない部分もあったこの試合をよく振り返って、翌週に向けて準備してもらいたい。
また、決めるところで決めないと勝てない、課題を再確認させられた。1得点ではあまりに不十分なほどチャンスはたくさんあった。
どんな形でもゴールを奪ってスコアを動かさないと、自ら首を絞めることになるのは、いまさら言うことでもない。いいリズムの時間帯ならばなおさらだ。
川崎はこれほどチャンスを与えてくれないだろうし、広島の攻撃陣だからチャンスは絶対できると思うが、決められなければ大きなしっぺ返しを食らう。
再チャレンジを許してもらえるほど甘い相手でもない。「これを決めなければ後がない」くらいの集中力をゴール前で発揮し、とにかくネットを揺らしてもらいたい。
綺麗な形でなくてもいいし、ファインゴールでなくてもいい。チーム全体としても個人としても、純粋にボールをゴールに入れることをもっと強く意識する必要があると思う。
清水に新鮮な魅力を感じるのは、彼がまずゴールに向かってプレーしているからではないだろうか。一瞬に全力を注ぎこんでいるからではないだろうか。
川崎戦では、J2絶対王者の華美な広島ではなく、J1への挑戦者として泥臭く立ち向かう広島の姿を見せてもらいたいと思う。
川崎戦は、寿人が出場できないのは何とも残念だが、非常に楽しみだ。
新しい可能性を垣間見ることができればと、期待している。