むらさき: 2008年10月 アーカイブ

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2008年10月 アーカイブ

2008年10月05日

J2 39節 vs湘南
来季が楽しみだ

この日広島に訪れた挑戦者は、昇格争い渦中の2位、湘南だった。
広島も試合後に優勝セレモニーを控えており勝たなければならない一戦ではあったが、湘南は「生きるか死ぬか」の境遇にいる。どう考えても向かってくるだろう。
そう思っていた。僕は勝ちにくる湘南を期待していた。
2位であることに敬意を払い、湘南の闘志に広島は気合負けしないだろうかと、そんな危惧を抱えて僕はこの一戦を迎えた。


だが、なんだったのだろう、あの湘南の姿は。
レギュラーボランチ2人がおらずトゥットらけが人が出ている台所事情は察するが、あまりにも腰の引いた戦いをしてくれた。
まさか専守防衛を掲げて勝点3を放棄して臨んでくるとは、信じられなかった。
拍子抜けというか、ガッカリだ。勝利に向けて戦っていたのは、間違いなく優勝を決めた広島だったろう。


試合は広島のポゼッションサッカーがピッチを支配し、湘南が亀のように自軍に閉じこもった展開が繰り広げられる。
「広島はせこい」とプラカードを掲げてストライキでも起こさんばかりに、湘南は立て籠もった。
2位のチームが、昇格争いをしているチームが、やるべき戦い方だっただろうか。
「1トップは広島に対してどのチームもやっていること。15人いればはめられた」と、とんちんかんなことを話した菅野監督には、失望した。


そんな試合を捨てているチームを、広島がきっちり叩いてくれたことがうれしい。
我慢の展開にはなったが、だからこそチームの成長をしっかりと感じることができた。
66分の得点は、ほんと広島が見事だったと言うしかない。
サイドを大きく揺さぶり、ダイレクトパスを中央で4本もつなげてゴールをこじ開けた。リベロのイリヤンが絡み、シンが素晴らしい動きをしたのだから、湘南に非はない。
美しかった。ペトロヴィッチサッカーの真骨頂ともいえるゴールだろう。
そして、3分後には浩司のミドルがネットを揺らし、試合の幕を下ろした。
同じリーグにいるのが信じられないくらい、格の違った試合だった。
広島は、強者だった。


それにしても、来季がとても楽しみだ。
ペトロヴィッチサッカーは細部まで浸透し、成熟度をどんどん増している。
シンや一誠も今節は活躍したし、陽介やアオや洋次郎やマキたちが、どんな対決を来季J1で繰り広げてくれるだろうかと思うと、はやく来季が来てほしいと思う。
J1の舞台こそ、彼らの本当の勝負になる。
いろんなことがあるだろうが、今は期待が膨らむばかりだ。
残り5試合は、来季に向けてさらに膨らませてもらいたいと思う。
勝点100や得点100も達成してほしいし、こうなれば勲章を1つでも多く携えてJ1に殴りこみたい。
そして、相手の姿勢もこの日とは違ったものであることを期待したい。

2008年10月26日

J2 41節 vs鳥栖
広島祭りで鳥栖に引導を渡す

鳥栖にとっては非常につらい試合になった。
「今の力はスコア通り」と試合後に話した岸野監督の言葉は、偽らざる本音だろう。
後半の祭りは、昇格を目指す鳥栖に厳しい現実を突きつけた。


一誠をボランチに、森脇を右サイドに配した前半の広島は、あまり良くなかった。
全体的に運動量が少ないためテンポよくパスがつながらず、鳥栖にポゼッションを許す時間も多く、「いつもの広島」とは程遠い出来だった。
だが後半、一誠と陽介が退き青山と楽山が入ったことで、広島はいつもの姿に戻る。
ペトロヴィッチ監督が「3人分の運動量がある」と称える青山がピッチに立ったことで、前半とは見違えるチームになったのだ。
一誠には残酷だが、青山との差が如実に表れたとしかいうしかない。


55分に森脇が復活を高らかに宣言する先制点をCKからもぎ取ると、浩司が立て続けに得点を奪い、あっという間に試合を決めた。
鳥栖は、ペースを握っていた前半に先制できなかったことが大きく響き、先制されると立ち向かう術をなくしてしまい、砕け散った。
その後は、67分にルーキー清水がピッチに立つと、4分後に寿人のワンツーから鮮烈なデビュー戦ゴールを飾り、寿人がとりを務めてゴールショーは幕を降ろした。
広島の強さがこのゲームでもしっかりと証明された試合だった。


この敗戦で、鳥栖の昇格は風前の灯となった。残酷な点差と内容であったことも、その印象を強める。
だが、これでよかったのだと思う。
広島は来季J1を戦う。J1の力を今しっかりと感じることができ、完膚なきまでに打ちのめされたのだから、鳥栖にはまだJ1ははやいということを示しているのではないか。
この悔しさを糧に、来季こそ頑張ってもらいたい。


広島にとって今節は収穫の多い一戦だった。
ルーキー清水が奪ったデビュー戦ゴールは、今後さらなる飛躍へと導いてくれるだろう。
また若き才能が広島に台頭してきた。これからが非常に楽しみだ。
森脇良太の復活もとても大きい。
指揮官は常々森脇の負傷離脱を悔やんでいた。ディフェンダーとしてのプレーぶりはもちろん、森脇の積極的な姿勢やパーソナリティをペトロヴィッチ監督は非常に高く評価していたのだ。
その森脇が復活してくれたことは、次週に控える天皇杯、そして来季への大きなプラス材料になる。
苦しい時期を乗り越えて祭りの主役となった森脇と清水には、「おめでとう」といいたい。


4試合を残して勝ち点は90の大台に乗り、勝ち点100も現実的な数字として見えてきた。得点100も可能性のない数字ではない。
最後までしっかりと戦い抜き、勲章を1つでも多く携えてJ1に殴りこみたいところだ。
過去を振り返る時に、J2最強のチームは広島であったと言われるのは、気持ちの悪いことではない。


さて、次週は天皇杯だ。久しぶりのJ1との対戦はとても興味をそそられる。
相手となる東京Vは残留争いの真っ只中におり、どんなモチベーションで戦ってくるかはわからないが、そんなことを有無も言わせないほど叩きのめしてもらいたい。
今のこの強さがフロックではない確証が、どうしてもほしいと思っているのは僕だけではないはずだ。
東京Vを叩けないようでは、来季は苦しいということでもある。
必ず勝って、元旦へ駒を1つ進めてもらいたい。
2年連続であそこへ行くのも悪くないよ。
今年はさまざまなところをドサ回りしてきたのだから、最後にひのき舞台に上がるご褒美があってもいいだろう?

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日程・結果

43節 vs草津(H) 4-3


44節 11/30 vs熊本(A)

45節 12/6 vs徳島(H)

天皇杯 準々決勝 12/20
 vs柏(岡山)