J2 31節 vs甲府始まる前から負けていた (むらさき)

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J2 31節 vs甲府
始まる前から負けていた

敗因はいろいろあると思う。
その中でとくに気になったのが、選手が「自信がなさそうに」プレーしていたことだ。
今季、広島に敗れていった敵将は、個人の技術やグループ戦術のレベルの高さも賞賛していたが、「自信を持ってプレーしている」メンタル面の強さを、広島の強さに挙げる方々が多かった。
選手たちには経験があり、ペトロヴィッチ監督がしっかりとやるべきサッカーを打ち出し、結果が残っていくことでどんどん膨れ上がった自信は、広島の大きな強みになっていたのだ。
なのに、今節はその自信がグラついていた。


甲府とは相性が悪い。甲府はペトロヴィッチサッカーの天敵だ。
これはもう結果が雄弁に物語っている。
よって19節に甲府と対戦した時、ペトロヴィッチ監督はシステムを変えて甲府戦に臨んだ。
築き上げてきたサッカーで勝るためではなく、勝負に勝ちに行ったのだ。
この決断は、「哲学を曲げた」と言ったら言いすぎだとは思うが、それほど驚きがあった。
この策は奏功した。
広島のいつものサッカーはできなかったが、相手の攻撃をしのぎ、カウンターを生かして、勝った。
ペトロヴィッチ監督は甲府に初勝利を上げ、広島は小瀬で初めて勝った。


甲府戦に臨む準備期間、ペトロヴィッチ監督は迷っていた。
19節の戦い方をするのか。いつも通りの戦い方をするのか。
イリヤンは戻ってきたが槙野が出場停止だったことも、頭を悩ませた原因だったと思う。
日替わりでシステムは変わり、選手の配置も変え、試行錯誤を繰り返してベストを模索していた。
だが、変更すればメリットとデメリットは必然と生まれてくる。
練習の合間に選手同士が話し合い、監督と選手が話し合う姿が頻繁し、選手たちはうつむきながら練習場を後にしていった。
ペトロヴィッチ監督は、最後まで迷っていた。


結局、ペトロヴィッチ監督はいつも通りの戦い方を選択した。
ただ、この選択が間違っていたとは思わない。
ペトロヴィッチ監督が間違っていたのは、戦い方を明確にして選手を送り出せなかったことだ。
ペトロヴィッチ監督の迷いは、選手と不安を抱かせることになった。
選手たちは自信を持ってピッチに立つことが出来なかった。


それは顕著だった。
ゲームが始まると広島はいつものポゼッションができなかった。
甲府が前からプレスをかけてきたことも原因としてあるとは思うが、そんなことよりミスが多かった。
自分たちのサッカーができていない焦り、不安、不満が運動量と連動性を失わせ、いつもなら起こらないミスが目立った。
その結果、押し込まれ始めると安全策をとるため広島のラインは深くなり、ロングボールが多くなった。
ただ前線は孤立している。ボールをすぐに取り返された。
ゲームをコントロールすることは、できなかった。


しかし、悪い流れでゲームを進んでも、選手たちは修正する力を持っている。
ただ失点が痛かった。取られ方も悪かった。
セットプレーからであり、ファウルかもしれない不運も重なってしまった。
33分のハンジェのシュートが決まっていれば展開は変わったと思うが、それもならなかった。
先制点を奪い戦い方が徹底されていた甲府は、頭が整理されやることがはっきりしていた。そういう精神状態になると、身体は動く、集中力も高まる。
一方広島は、ビハインドと自分たちのサッカーが出来ていないことで、どんどん焦りがつのり、疑心暗鬼が膨らみ、身体は自動的に動かなくなった。


後半、杉山の一発に出足をくじかれると、今季初めて2点を追う展開となり、ペトロヴィッチ監督は選手を変え、システムを変えて反撃を試みたが、取り返すことはできなかった。
不運もあった。別次元の久保の高さがゴールをこじ開けかけた。
しかし、広島は最後まで広島らしいサッカーをすることができず、敗れ去った。
今季初の内容でも結果でも負けたゲームではなかっただろうか。


広島は、ゲーム開始前から負けていたんだと思う。
指揮官の迷いが選手の精神面を乱し、広島はちぐはぐな戦い方をした。
甲府は、「広島のサイドのスペースをはやくつく」狙いが徹底されていた。みんなが理解し、集中力がみなぎっていた。
ゲーム前の指揮官のチームの導き方が勝敗を分けたのだ。
「ペトロヴィッチ監督の負け」と言えるゲームではないかと思う。


今後、このようなミスは絶対に犯してもらいたくない。
甲府はペトロヴィッチ監督にとって特別なチームだからこうなったのだと思うが、指揮官が迷っていては、始まらない。
広島は現在首位だ。
「相手は恐れていない。私が不安なのは自分たち」ペトロヴィッチ監督はさいさん口にする。
それでいいのだ。
自分たちのサッカーを自信を持ってできれば、相手を凌駕する力を広島は持っている。結果が示している。
己を貫けばいい。それで負けたなら、気分もいいし、修正するところも見えてくる。


この敗戦は、きれいさっぱり忘れたほうがいい。
次は浩司とアオがいないが、寿人がいない時も、ストヤノフがいない時も、カズがいない時も、広島は勝ってきた。心配することはない。
自分たちのサッカーができれば、勝てる。
自信を持ってピッチに立てば、勝てるんだ。
次節の福岡戦は、負けは許されない怖い一戦だ。
こんなゲームだからこそ、自分たちを信じてピッチに立ってもらいたい。

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2008年08月17日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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日程・結果

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天皇杯 3回戦 10/12
 vs大阪体育大学(秋田)

41節 10/25 vs鳥栖(H)

天皇杯 4回戦 11/2
 vs東京V(西が丘)

42節 11/9 vs仙台(A)

43節 11/22 vs草津(H)