J2 29節 vs鳥栖久しぶりの浩司 (むらさき)

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J2 29節 vs鳥栖
久しぶりの浩司

久しぶりに「浩司」を見たような気がする。
それは、26節・岐阜戦以来4試合ぶり、流れの中からでは13節・福岡戦以来16試合ぶりのゴールだったから、という理由だけではない。
もちろんそれが一番大きいのだけど、鳥栖戦はゴールのみならず、浩司の魅力がたくさんつまったゲームだった。
やっぱり、浩司にはゴールと笑顔が似合う。


前半の広島は、立ち上がりの鳥栖のハイプレッシャーにミスを連発したが、徐々にカズと浩司が中心になってボールをキープし、相手を押し込み始めた。
カズの落ち着き払ったプレーと浩司の正確な長短のパスが、いつもの広島のサッカーを取り戻させたのだ。
だが、2列目からの飛び出しが少なく、両サイドからクロスも精度が上がらず、得点にまでは至らなかった。
決定機はセットプレーからのみ。鳥栖にうまく守り抜かれたという印象が強い前半だった。
だが浩司は、「パスを回しすぎて、危険な攻撃になってなかった」と前半を振り返った。
自分たちのサッカーができていなかっただけ、できれば点が取れる。
このコメントには、強い自負を感じた。


後半立ち上がり、広島は浩司が自信を持っている広島の姿が現われ、鳥栖ゴールを強襲した。
アオがミドルを放ち公太の突破がチャンスを作る。そして48分に先制した。
CKのこぼれ玉に反応した公太が、キッカーだった陽介にボールを渡す。陽介は相手を引き付け、危険な位置に侵入していた盛田にパスを送った。陽介らしいアイデアのあるパスだった。
盛田は、ファウルかと思われるかもしれないほど、激しい玉ぎわの競り合いに勝ち、洋次郎マイナスのクロスを送る。
だが、7ゴールすべてを右足で奪っている洋次郎は、今回も窮屈になりながらも右足で打つ選択をし、相手DFのブロックに合ってしまった。


しかし、そのこぼれ玉は、浩司の前に絶好球となって転がってきた。
ただ、シュートをゴールに突き刺すには、僅かな時間、僅かなコースしかない。
「いつもだったら力んで外していたけど、落ち着いて打てた」。
急がなければならず、他に選択肢がなかったから落ち着けたのかなと思う。難しい設定が幸いした。
冷静にボールを捉えた浩司のシュートは、パーフェクトな美しい弾道を描き、ゴールネットが揺れた。


浩司は「いつも決めていなかったんで、決めたぞ、という意味もあって」ペトロヴィッチ監督の下に走り、抱擁を交わした。
1つポジションを下げ、言えば我慢してもらっている浩司がゴールを奪ったことは、監督にとっても大きな喜びだったのではないだろうか。
浩司も苦しんでいたと思う。「僕のベストポジション」と言う2シャドーでプレーした気持ちはずっとあったはずだ。自分の特徴を出すことを控えてチームプレーに徹しすることで、思い切りの良さが影を潜めていた。


だが、徐々に後方から攻撃に参加する回数も増えているし、タイミングもよくなってきている。浩司らしさが、ボランチで出せるようになってきたのだ。
試合後、浩司は「ボランチも楽しくなってきた。(自分に)合っているかなとも思う」と笑顔を浮かべている。
僕は、浩司はボランチがいいと思う。
意外性で相手の虚を付く洋次郎とも陽介とも違う、『正確無比な左足』という武器が浩司にはある。
この左足を生かすためにも、少し後ろからスタートしたほうがいいのではないだろうか。
バランス感覚がどんどん増してきているし、パスワークの中心になり、リズムを変えることもできる。攻撃的センスは、言うまでもない。
ボランチ・浩司は、今後大きな武器になっていくのではないかと思う。


広島は、この1点を守り切って鳥栖を退けた。
その後はシュートがポストに嫌われ、桑田の突破がファウルを取ってもらえず、追加点を奪えなかった。
もう1点取れればゲームは決まっていたし、早く決めてしまわなくてはいけないゲームだったはずだ。
昭大の目を覆いたくなるミスの場面など、運に助けられた部分もある。
鳥栖に少なからずゴールを脅かされた終盤は、自滅に近い無駄なハラハラだった。


だが、それでも守り切れたという結果が何より素晴らしい。
交代で入った桑田は、2列目からの飛び出しでチームに勢いを与えたし、「走る」という役割は完璧にこなした。結城も必死に身体を張っていた。
途中出場の選手が役割を果たせるチームは強い。安定した結果を残していくために欠かせないベンチの活躍が、今の広島にはある。
そして、終盤での失点が目に付き勝ち点を落としたゲームもあったが、カズがリベロに入ったここ6戦は80分以降の失点がない。
リーダーシップをとってくれているカズの存在は、結果が物語るようにとても大きいし、チームの意思統一がとても明確になっている。
今の広島には、1点差で勝つための要素が備わってきているように思う。


次節・仙台戦は、負けた相手でもあるし、絶対に勝ちたい。
第2クール最後。寿人の古巣のスタジアム。ナジソンが出てくるようだ。
いろいろ注目したいポイントはあるが、とにかく、仙台に絶対に勝ちたい。

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2008年08月04日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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日程・結果

39節 vs湘南(H) 2-0


天皇杯 3回戦 10/12
 vs大阪体育大学(秋田)

41節 10/25 vs鳥栖(H)

天皇杯 4回戦 11/2
 vs東京V(西が丘)

42節 11/9 vs仙台(A)

43節 11/22 vs草津(H)