J2 11節 vs山形ドン引きに勝った
スコアこそ1-0と僅差だったが、広島の完勝だった。
連戦の疲労や26℃をこえる天候だったことを考慮しないわけにはいかないし、その中での広島のパフォーマンスは素晴らしかったと思う。
監督も選手も我慢強く戦えたことを勝因に挙げたが、相手は山形ではなく、自分たちだった。よく焦らず我慢して戦ったと思う。
この勝利は、とても大きい。
山形は、守ることしかできなかった。
前半はシュート0本。広島のミスからしか攻撃を仕掛けることができなかった。
後半に入っても大差はない。1点を失ったというのに、攻撃の圧力は本当に微々たるものだった。
まったく負ける気がしなかったね。
まあ、守りの部分では全員が切れずに頑張っていたし、粘り強く戦っていたと思う。
だが、今季ここでは「ドン引きしてきたチームを徹底的に叩こうと思っている」ので、叩かしてもらう。
山形が、最初から意図してやったのかどうかはっきりしないが、あそこまで守備的なサッカーをしてきたチームは、今季初めてだ。
ついに現れたか、という感じがするが、今後は必ず増えてくるだろう。
その相手から「ゴールを奪い、いらない失点を与えず」、とにかくきっちり勝ったことを僕は評価したい。
あそこまで守られては、勝敗の興味は薄れてスポーツとしての醍醐味がない。スリル感はまったくなく、第3者的には面白味のかけらもないゲームだった。
サッカーは相手が同人数いるわけだから、一方がどれだけエンターテイメント性に優れていようと魅力あるゲームにするのは無理だ。
相手がこの日みたいに勝利を放棄してきた場合、絶対に広島は勝利で終わらないといけない。
この日は15000人近くの観客がビックアーチに足を運んでくれた。
サッカーの醍醐味を見せられないのだから、勝利の歓喜は絶対に届けなければいけないのだ。
まあ、山形にも同情の余地はある。
ケガ人によりアタッカー不足は明白で、選手層も厚くない。連戦で走れないのだから引くしか手がなかったのだろう。
そして、広島の高い技術と2シャドーに振り回されて、混乱していたし守備だけで手一杯になっていた。攻撃したくてもすることができなかったのだ。
当たって砕けろ、ではプロではないし、この日のように勝ち点1でも持ち帰れるならという考え方も、僕は嫌いではないし、むしろプロとしてあるべき姿だとは思う。
だが、あそこまで引いては、今後に向けて得るものは何もなかったのではないだろうか。
山形はせっかく6ゲーム負けなし広島までやってきたのに、疲労を蓄え自信を失って帰っていった。
広島は、本当に我慢強く戦ったと思う。
『攻めていながらゴールを奪えず、前がかりになって安い失点を与えてしまう』
こんなゲームを去年は何度も見せてくれたが、そうならないよう、カズが中心になってしっかりバランスを保ち、守備陣は集中力を切らすことはなかった。
点をとった寿人も、よくあそこにいた。よく決めた。
槙野の勝利へのあくなき執念や龍一の常に相手に向かっていく心意気も、寿人の前にボールが来た要因だと思う。チームみんなで山形ゴールをこじ開けた、素晴らしい得点だった。
確かに、木寺、森脇、槙野、青山も、安易なミスでピンチを招いた。(J1なら失点していただろう)
山形のカウンターがJ1のレベルには程遠かった。(カウンターなんてなかったけど)
だが、僕はチームの成長を感じることはできた。
ただ、攻撃面で1つ言いたいことがある。
もっとシュートを打たなくてはいけない。
相手を完全に崩してからより確立の高いシュートシーンをつくろうとしても、この日みたいに引かれてはなかなかできるものではない。
強引にでも打つことで何かが起こる。(相手に当たってはいるかもしれない。それも1点は1点だ)
遠目から打って相手をビビらせること。(スペースができる。崩しやすくなる)
そういうプレーが必要だ。
とくに洋次郎。この日はキレキレだったし、山形は洋次郎に翻弄されていた。
シュートの脅威も相手に感じさせることができれば、もっと恐ろしい選手になることができる。
フッキほど打てとは言わない。フッキの1/10の意識でも持ってほしい。
次は仙台だ。このゲームが第1クールの山場になる。
仙台は3日に試合がなく、コンディションには歴然とした差がある。だが、それは言っても始まらないし、そんなことで勝ち点を失えない。言い訳にはできない。
仙台はなかなかゴールが奪えなかったが、ここにきて平瀬が力を発揮して明らか調子は昇り調子だ。
シュートを最多本数放っているチームだし、絶対に山形みたいに引いてくることはない。前半からガンガン飛ばして、前へ前へと圧力をかけてくるだろう。
疲労しきった身体には、本当にキツイ相手だ。
だが、広島の選手層は他チームを圧倒しているし、今節みたいに交代をうまく利用してチーム全員の力を使い切ることで十分対抗できる。
先発メンバーの選択ももちろんだが、ペトロヴィッチ監督のゲーム中の采配はとても重要だ。
交代選手のデキも勝敗を大きく左右するだろう。
誰がどういう役割を担うことになっても、その役割をまっとうしてもらいたい。
仙台戦、まずは相手のペースに引き込まれるのではなく、自分たちのペースで戦えるかどうかだ。アグレッシブな打ち合いは避けたい。
復帰していきなりの連戦が続きまだ4戦目になるが、カズの支配力がこのゲームの鍵を握るだろう。
そして相手は仙台だ。寿人のゴールで勝ちたい。