J2 2節 vs愛媛確実に進んでいけばいい (むらさき)

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J2 2節 vs愛媛
確実に進んでいけばいい

僕はこの愛媛戦の戦い方は好きだね。
とても慎重にリスクを最小限に抑えようとする気持ちが伝わってきて、ドキドキワクワクはさせてもらえないが、今年は「勝て」なんだから。
ドキドキワクワクなんてビクビクにしかなりはしないし、はなから求めていない。
確実に勝つためには、今の姿が、今は必要だと思う。
「点をとられなければ負けない」(ペトロヴィッチ監督)のは事実だし、「うちは1点2点はとれる」(ペトロヴィッチ監督)のも事実。
ペトロヴィッチ監督の選択は、僕は間違っていないと思う。


試合序盤、昨季の駒場で広島を奈落の底に落とした若林がいい動きを見せ、愛媛が思い通りの攻撃を仕掛けていた。
広島は2トップにボールがなかなか収まらず、いい形をつくれない。
だが、「チャンスを確実に決めることが大事」と前日に言っていた洋次郎が、広島の最初の決定機を決めて先制した。難しいシュートだったが、高い技術に思い切りの良さが加わって、洋次郎の魅力を凝縮したゴールだったと思う。その直前には洋次郎がボールを奪われてピンチを招いたが、このプレーの起伏の激しさも洋次郎の魅力の1つだろう。。。


先制した広島は、ハンジェと公太の両サイドが徐々に主導権を握り始め優位に立ち始めた。
だが、後半に入ると全体が引きすぎて、愛媛の時間になってしまう。
危険な場面も少なからず迎え、青野のミドルシュートも「J1なら入れられても仕方がない」(ハンジェ)ものだった。
ただ、昨季と違うのは「相手の時間帯をみんなで我慢することができている」(槙野)点だ。
チーム全体の意思統一がはかれているため、苦しい時間を耐え切ることができた。
そして、ペトロヴィッチ監督が久保を投入して明らかに流れが変わる。


6年ぶりに紫のユニフォームに袖を通しビックアーチに登場した久保は、大歓声で迎えられた。
久保はその歓声に応えるかのように出場直後から絶大な存在感を発揮し、ドリブルで相手をなぎ倒して寿人に決定機を送ると、洋次郎の2点目をしっかりお膳立てした。
久保を見たくてビックアーチに足を運んだ人も少なくなかっただろう。
久保がボールを持つたびどよめきが起こり、「あの久保」を思い出し、懐かしみ、ビックアーチは興奮の坩堝になった。
どれだけの人が久保を待ち焦がれていたのだろうか。もちろん僕もその1人だが、その人数は僕の想像をはるかに超えていた。
久保は「まだまだ」だという。僕もまだまだこんなものではないと思う。
ただ、久保自身の存在感、プレー。そして久保に対するビックアーチは異様といえるほどの盛り上がりは、明らかにゲームの流れを大きく変えた。
それは、ユキッチが入るとさらにヒートアップし、広島は2点差を守るのではなく、3点目を奪いにいった。
終了間際にバックスタンドの大声援を背負ってユキッチが蹴ったCKは、寿人の頭に当たってゴールに吸い込まれる。
エースの初得点のおまけまでついて、広島は開幕2連勝を最高の形で締めくくった。


たくさんの収穫を手にした一戦だった。
まず、無失点勝利を続けたことで、全員守備の意識の高さがどれだけ大切かを選手自身が確認でき、今の戦い方に自信を膨らませることができたはずだ。
また、久保とユキッチの効果も、相手には恐怖を与え、味方には「本当に心強い」(ペトロヴィッチ監督)ことを改めて確認できた。ゲーム終盤に流れを変えることができるのは、今後も大きな強みになる。
そして、17250人が詰め掛けたビックアーチで勝利を分かち合えたことも大きい。
「12人で戦っていた」とペトロヴィッチ監督が感謝した声援に、選手たちは必死に戦って最高の結果を届けた。
観客の皆さんは、今季の広島の決意を感じ取り、これからに期待を抱いてくれたのではないだろうか。
勝ち点3以上に、今後に向けて好材料を手に入れることができたと思う。


ただ、「3-0だけを見れば簡単だったといえるが、内容はハードで難しいものだった。攻撃でもう少しいい形がつくれると思う」とペトロヴィッチ監督は連勝スタートにも苦言を呈している。
それは選手、サポーターももちろん思っていることだろう。まだまだ、満足できるレベルには到達できていない。
愛媛戦前日、浩司は「内容より勝つこと」と勝利へのこだわりを口にしていた。だが、浩司のこの日のパフォーマンスは、浩司本来の輝きを見せたとは言いがたい。
寿人にいたっては「楽しむためにやっているのではない」というコメントもあった。
この選手の言葉を否定するつもりはないし、むしろ肯定したいが、自分の能力を存分に輝かせながら、楽しみながら、勝ち進める時が来てくれればいいと思う。
ペトロヴィッチ監督のサッカーとは、本来は見ている方も、プレーしている方も、魅力に溢れているものなのだ。


ただ、そういうゲームをするためには、やっぱり勝つことが最低条件になる。
まずは我慢して勝ちを拾っていかなくては。
今は我慢の時。満足せずに高いところを目指して、一歩一歩進んで行けばいい。
焦らず今を見つめながら勝ち進んでいくことが、もっとも近道だろう。
必ずみんなが満足する場所にたどり着けるはず。
確実に進んで進んで行けばいい。

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2008年03月17日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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 vs東京V(西が丘)

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