いよいよ、ホーム開幕戦だ。
迎えるのは愛媛。きっちりと実力の差を見せつけ、ビックアーチに歓喜をもたらしてほしい。そう、心底願っている。
ゼッロクスを獲得し開幕戦も勝利した広島は、素晴らしいスタートを切ったといえるだろう。
だが、ホームで勝ってこそ本当の始まりなんだ。
今年、新社長が就任するなどクラブは建て直しをはかって新しいスタートを切った。広島は新たに歩み始めた。
そのスタートはやっぱりビックアーチだろう。
勝利で飾って、新たなる道をみんなで共に歩いて行こうではないか。
愛媛戦に向けて、広島の状態はいい。
11日の練習試合では、ユキッチが2得点し「95%まで仕上がった」とたのもしいコメントを残している。ハンジェも1得点1アシストし、高精度の右足はやはり広島にとって大きな武器であることを示してくれた。久保も確実にコンディションが上昇している印象を受ける。
開幕戦のメンバーももちろん順調だが、彼らが控えてくれているのは、なんともたのもしく、新しい可能性に胸を膨らませてくれる。
戦力は当然ながら愛媛を上回っている。
そして、すこぶる雰囲気がいい。
まあ、勝っているから当然なのだが、雰囲気は本当に大事な要素なんだ。
「いい雰囲気でここまできているので、勝つ癖をつけていきたい」(寿人)。
この雰囲気、この勢いを増幅させるためにも、とにかく勝ちたい。
勝利が勝利を呼ぶ好循環に、どっぷりと首まで浸かりこんでしまいたい。
「ファンの期待に応えたい」と3年連続開幕弾を逃した寿人は話した。それがゴールだということは、もちろんわかっている。
寿人は、必ずやってくれるだろう。僕には確信がある。
ペトロヴィッチは、「サポーターは得点を重ねる試合を望んでいるだろう。しかし、我慢強く冷静に頭を使ってゲームを進めなければならない」とホームゲームだからこその難しさを警戒していた。
が、そんなことは当たり前だ。そんなプレッシャーでガチガチになるぐらいなら、話にならない。
ただ、確かになかなかゴールが奪えない展開になることはありえる。
僕たちも、どっしりと構えていたほうがいいかもしれない。
90分終わって勝っていればいいわけだし、なにも焦る必要はない。
華々しいゴールショーよりも、勝ち点3が重要だ。ゴールショーはもちろん見たいが、付加価値でいい。
勝利の歓喜を届けてくれさえすればいい。
選手たちは冷静にゲームを進めてほしいし、僕たちにも冷静さは必要だと思う。
ただ、思い切りの悪い消極的なプレーと慎重なプレーとを、選手たちは勘違いしないでほしいと思う。
開幕戦でも「シュートを打てよ」と言いたくなるシーンは多々あった。
今は、とにかく質よりも量を意識して、打てるときにはどんな位置からでもシュートを打ってほしい。
それはシュートだけの話ではなくて、ドリブルで仕掛けるプレーとかも含めて、失敗を怖がらずに挑戦してほしい。
開幕戦の龍一のプレーにヒントがあるんだ。
龍一の勝負する姿勢が、チーム全体に浸透してくれることを期待している。
愛媛は、おそらくゲームを膠着させようとしてくる。
壊すとまでは言わないが、広島の長所を消すこと考えてピッチに立つだろう。
もし先制されてしまうと、とても難しいゲームになる。
それだけは避けたい。
そこで気をつけたいのがセットプレーだ。
広島の失点パターンを考えると、「スーパーなミドルシュート」「カウンター」「セットプレー」になる。
「スーパーなミドルシュート」に関しては、相手がそこまでスーパーではないから、もちろんフリーにしてはいけないが怖くはない。
「カウンター」は要警戒だが、その意識はチーム内に浸透している。
「セットプレー」が一番怖い。開幕戦は無駄なファウルが多すぎため、ゴール前の危険なシーンを何度かつくられた。ファウルをしないことは即失点減につながるため、ファウルしないことを意識してプレーしてほしい。
ゴールは奪える。そこは心配していない。
愛媛とは初対戦だ。
愛媛とは選手間の行き来も多く、助け合ってきた間柄でもある。対戦することで、また新たな関係になるだろう。
負けるわけにはいかない。
先輩のプライドをきっちりと見せなければならない。
今節は、勝ちたい理由が山ほどある。
しっかりと、きっちりと、勝ってもらおう。