J1 34節 vsG大阪若手が見せてくれたもの (むらさき)

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J1 34節 vsG大阪
若手が見せてくれたもの

いつ以来だろう?久しぶりに僕は面白いゲームを見た。
洋次郎、ハンジェ、吉弘、一誠。彼ら若手といわれる選手たちのパフォーマンスは素晴らしかった。
気持ちの入ったプレーに心が打たれた。
はっきり言う。
ペトロヴィッチがこだわってきた、主力選手と若い選手、という区切りは、ほんの些細なものでしかなかった、ということだ。
一体なににそこまでこだわってきたのだろう。バカバカしく思えてくる。
入れ替え戦へ最高の形でつなげてくれた彼らのパフォーマンスは、とてもうれしいけど、なんだか悲しくもある。


前半7分、寿人が駒野のクロスから先制点を奪う。
広島にとって、十八番の得点パターンだ。だが、ここ最近奪えていなかった。
それがなぜなったのか。
洋二郎が駒野へサイドチェンジを行う。これは今まであった。
駒野にボールがわたると同時にハンジェが素早いサポートに行った。そして、2人で右サイドを崩す。このサポートが今までなかった。
中には、ニアに龍一ファーに寿人が待ち構えていた。2人がいるということも、今まで少なかった。
メインスタンドから見て右側ゴールへ攻める時、駒野が送るクロスの放物線は記者席からとても見やすい。「あそこへ送れ」と思ったその通りに駒野がクロスを送った。
そこらかの寿人の仕事はそんなになかった。サイドネットに叩きつける。
とても美しい、チームで奪ったゴールだった。


その後、まあG大阪が当然のようにポゼッションを高めて押し込んでくる。
27分には二川にルックアップする時間を与え、バレーの飛び出しについていけず同点に追いつかれた。
ただ、ここで落ち込まず耐え抜けたことが素晴らしい。
「前半は1-1でいい」(洋次郎)という意識をチームで統一させ、乗り切った。
槙野の二川へのシュートブロックなど、何度か守備ブロックが決壊しかけた場面もあったが、槙野、吉弘、盛田の最終ラインが身体を張って粘り強く、跳ね返した。
ハーフタイム。広島のロッカールームは雰囲気が良く、ポジティブな声が飛んでいたはずだ。
「いいゲームが出来ている。続けていこう」とペトロヴィッチは選手を送り出した。


後半9分には、「水曜日と土曜日のため」寿人、駒野、服部がピッチを退く。
代わって入ったのは、陽介、浩司、初出場となる遊佐だ。
龍一を1トップに残し、中盤を厚くした広島は、浩司がさすがの落ち着きを見せ、陽介も上下によく顔を出し、広島がポゼッションを高める。
そして、「急ぎすぎないいいカウンターができた」(洋次郎)。
洋二郎が抜け出し、GKと1対1の局面を迎える。
守備でやられ、地に足がついていなかった遊佐も徐々に落ち着き、積極的に仕掛けていった。
ボールを支配して攻め込んでいるG大阪より、広島の方がチャンスを作り出していた。


だが、決めきれない。
そして35分、二川に対してチェックにいけず、今シーズン何度も見てきたような、スーパーなミドルシュートを叩き込まれてしまう。
いいリズムでゲームを進めているのに、終盤に勝ち越し点を奪われてしまう。
今シーズンの広島の負けパターンを繰り返してしまうのか。落胆した。
だが、今日出ている選手たちは違った。
最後までみんなあきらめていかなかった。
ロスタイムに奪ったCKを陽介が蹴る。そこには、「目が合った」(陽介)槙野が飛び込んでいた。
広島は、G大阪を相手にロスタイムに同点に追いついた。


後半ラスト15分の得点は、25節浦和戦までさかのぼる出来事だ。
今まで、やられてきて勝ち点を取りこぼしてきた。
甲府、磐田、大宮、千葉を相手に、最後で屈してきたから、今この順位にいる。
最終節で、若手といわれる彼らが、この壁をぶち破ってくれた。
この得点は、本当に大きな意味を持つと思う。
この得点、この勢いを与えてくれた彼らに、本当に感謝したい。


「言ってたように足がつりました。両足です」試合後、ハンジェはとても堂々としていた。
「攻撃はイメージ通り。楽しくできた」と話した洋次郎もそうだ。
「自分の力を見せたい」と試合前に話していた吉弘の力は、みんなが見ただろう。
出場機会が与えられず、チームはこの成績。ピッチで力になることのできない彼らが、一番悔しい想いをしていたのかもしれない。
最後の最後で与えられたチャンス。
彼らがピッチで示してくれたものは、広島に欠けていたものだった。


最後尾で見つめていた下田は「チームとしていい戦いができた」と試合を振り返った。
みんなで声を出し合い、みんなで助け合って、G大阪に立ち向かっていた。
ミスは起こる。それをみんなで補った。そのためには、走るしかなかった。
一誠は足を引きずりながら、最後まで走っていた。
今日出場した選手たちは、「チームのために」という姿勢を全面に出してプレーしてくれた。気持ちが伝わってきた。
見ている側にとって、こんなに応援したく支えたくなる選手たちの姿はない。
共に戦った、スタジアムだったと思う。
ようやく一体感が生まれたのではないだろうか。そう感じた。


この日の選手たちの姿勢に心打たれたのは、決して僕らだけではないと思う。
ベンチで、またスタンドで、見ていた主力選手も心を打たれたはずだ。
さあ、入れ替え戦だ。
「ポジティブな状態で臨める」(ペトロヴィッチ)最高の試合をしてくれた。
あとは、主力が結果を出すだけだ。
たくさんの大事なことを彼らは見せてくれた。
それに応えなければいけない。
やってくれるはずだ。同じ広島の選手たちなのだから。

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2007年12月02日 00:00に投稿されたエントリーのページです。

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日程・結果

39節 vs湘南(H) 2-0


天皇杯 3回戦 10/12
 vs大阪体育大学(秋田)

41節 10/25 vs鳥栖(H)

天皇杯 4回戦 11/2
 vs東京V(西が丘)

42節 11/9 vs仙台(A)

43節 11/22 vs草津(H)