むらさき: 2007年11月 アーカイブ

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2007年11月 アーカイブ

2007年11月05日

天皇杯 4回戦 vs湘南
勝利はいい

勝利って素晴らしいね。
天皇杯だとか、J2が相手とか、そんなこと言わなくていいから素直に喜びたい。
だって2ヶ月ぶりなんだから。ここで喜んでおかないと、やってられないし。
こういう時は、本当に素直になったほうがいい。
どれほど勝つということが素晴らしいか、再確認できた。
この味に酔いしれ、酔っ払うことなく次戦へつなげてもらいたい。


このゲームは、広島のよさが出たゲームだったと思う。
両サイドが攻撃面で躍動できたことがその証明だろう。
ストヤノフが最終ラインの真ん中に陣取ったことで、あそこから素晴らしいロングフィードが出て、両サイドが仕掛けることができた。
ストヤノフは、やっぱり最終ラインの方がいいね。
守備面では力強さがあり、攻撃参加はいいアクセントになる。
確かに細かな連携は曖昧な部分がまだあるかもしれないが、その不安を差し引いても、ストヤノフは最終ラインに置くべきだ。


そして、戸田はやっぱりボランチにいた方がいい。
戸田が最終ラインの1つ前で激しくボールを奪いに行ってくれるので、最終ラインの前に1つ壁ができる。相手に与える存在感も十分だ。
ボールも散らせるから、戸田が細かく早くボールを動かし、ストヤノフが大きく展開するという形がとても効果的だった。
あと、なんといってもアオがイキイキとしてくる。
この日は、久しぶりにアグレッシブなアオを見た気がする。
動き回ってボールを奪いそのまま攻めあがる。アオのよさは思いっきりのよさだ。
その特徴が、戸田が横にいるから存分に発揮できる。
絶対ダブルボランチの方が機能する。そして、戸田をボランチに置いた方がいい。
これはもう証明されたのではないだろうか。


だが、攻撃陣については僕はいまいち納得していない。
前線の3人のデキはあまりよくなかった。
最後に浩司がゴールを奪ってくれたから、なんとか周囲を沈める結果を残すことができたけど、それ以前にたくさん決めるべきシーンはあった。
陽介はよく動いていた。とくに攻撃から守備への切り替えが早く、奮闘していた。
だけど、陽介がボールを持った時、ワクワクしない。
そっちかよ、と思うパスや、いけ、と言いたくなるドリブルを見ることはできなかった。
アイデアが浮かばないのか、そのアイデアを身体が実行できないのかわからないが、陽介から輝きが消えているように思える。
走れていたから肉体的なコンディションは問題ないのだろうが、頭は相当疲れているんじゃないだろうか。


そして寿人だが、「何が何でも俺がゴールを奪う」というエゴを感じない。これが悲しい。
確かにチームがゴールを奪えばいいのだけど、寿人がゴールへ貪欲に突き進んでくれないと、相手に脅威を与えることができない。
ゴールへの執着心が少し薄れてしまっているように感じる。
今シーズンはこぼれ球が寿人の前にこぼれてこないが、寿人がそこにいないうからだと思う。念じてないからだと思う。
もっと自分がゴールを奪うという気持ちを強くもって欲しい。
浩司は、よく走れているし、チームのために何をすべきか考えていると思う。
ただ、もっと左足に自信をもって、ためらわずに振り抜いて欲しい。
威力はあるし、強引さがゴールをこじ開けることもある。
考えて慎重になるんじゃなくて、やんちゃな浩司に戻って欲しい。


まあ、愚痴はこれぐらいにしておこう。素直に喜ぼうと最初に書いたし。
J2の中位チームとは、まだまだ実力の開きがあることを証明できたゲームだった。
ホッとした。
ただ、この勝利はリーグ戦には関係ないし、残り4試合の結果がまず何より重要だ。
その結果がよくなければ、天皇杯はむなしくなるだけだ。
勝てたことは本当によかった。
次へ向けて、選手もだが、僕もいいテンションで迎える。
もちろん怖さはあるけど、楽しみが膨らんできた。
勝利を、続けてもらいたい。

2007年11月12日

J1 31節 vs清水
やるしかない

ペトロヴィッチの用意したプランはうまくはまり、選手はしっかりとピッチ上で表現した。
前半の広島は、このサッカーができればどんな相手にも負けないだろう、と思わせる内容だった。
しかし、90分後には3-1で負けていた。
なんともやりきれない結果だ。
内容は勝ち点に値するゲームをしたと思うが、結果何も得られなかった。
今はこれではダメなのに。結果だけが必要なのに。
シュンが素晴らしいゴールを叩き込んでくれて、まだ希望を抱けるが、厳しさはよりいっそう増した。
今広島に必要な選手は、前田俊介じゃないだろうか・・・


なぜ勝てないのか。
いいサッカーをしいても、勝てるサッカーをしていないということだと思う。
「これまでに多く経験してきたゲームが起こった」とペトロヴィッチは振り返ったが、その通りだと思うし、今シーズンを象徴しているゲームだった。
足りないものが明らかに存在しているということだろう。
この日の広島は勝つために現実的なサッカーを選択したし、選手の闘志は申し分なかった。
足りないものとは、一体なんだというのだろうか。


このゲームを振り返れば、決めるところで決められなかった、ということが一番の敗因だと思う。
ウェズレイは「自分の責任」と言い、ペトロヴィッチも「決められなかったことがすべて」と言った。
決定力が広島には足りないのだろうか。
決定力。元来広島が他チームより秀でていた部分だった。
今季のこれまでを振り返っても、ウェズレイや佐藤の決定力に助けられて勝ち点を稼いでいる。
確かに、ここにきて急激に失速したのは事実だ。
だが、決定力が広島に足りていないとは僕は思わない。


ウェズレイの調子は本当によかった。
シュートをこの日6本放ったが、チョジェジンより矢島より、明らかに恐ろしいFWだった。
ただ、シュートが枠に飛ばなかっただけ。
広島にとって、これはもう不運というしかないのだろう。
ウェズレイがすべきことは、練習をするより厄払いに行くことなのかもしれない。
FWとはこういう職業だと思うが、ウェズレイに襲い掛かる不運が、広島の不運になってしまっている。
ウェズレイには、責任とプライドをかけて、次節での巻き返しに期待するしかないだろう。


総じて攻撃はよかったと思う。とくに前半は。
陽介のプレーに僕は久しぶりにワクワクしたし、陽介を見ていて楽しく、陽介がボールを持つと期待できた。
ピッチ上で誰よりも輝いていたのが陽介だった。
なのに負傷退場。次節は代表のため出場できない。
本当に広島を襲っている負のサイクルは、どうしようもないものだ。
乗り越えなければいけないのだとは思うが、この試練はあまりにも厳しい。
広島にとって、いいことがなに1つないように思えてしまうのは、僕が広島を贔屓しているからではないと思う。


足りないものの話の続きだが、僕は90分間走れないことがもっともな原因だと思う。
攻撃時に必要なリスクマネージメントと、奪ってから早く攻める攻撃を支えているのが、運動量だ。
運動量で上回れる時間帯は、広島は非常にいいサッカーができる。
だが、足が止まってくる終盤は、広島のサッカーは成り立たなくなる。
ゴールがほしい時は前がかりになりすぎ、守らなければならない時は、下がりすぎてしまう。
このゲームは、後半からギアを上げてきた清水に対して、広島は徐々に押し込まれてPK献上。我慢比べに敗れた。
やはり走り勝てなくなってくる後半に、徐々にほころびが出てきてそれが最終ラインの負担を強くし、耐え切れなくなってしまうのだ。


なぜ足が止まるのか。
厳しい言い方だが、広島の選択しているサッカーに、選手のレベルがたどり着いていないと言うことだろう。
広島のサッカーが機能するために必要な運動量を、90分間選手たちが保つことができないのだ。
だからと言って、選手が悪いわけではない。僕はあまりに要求が高すぎると思う。
走れなくなった時に、それなりの戦い方をするとか。走れるようにチーム全体でペース配分を考えるとかしなければ、常にアクセルを踏みっぱなしの今のサッカーを、90分間続けるのは不可能だ。


ただ残り3ゲームしかない。
今からいきなり運動量は上がってこない。戦い方を変えることもできない。
気持ちで走れるとはいっても、この日見せた選手たちの気持ちは、100%に限りなく近いものだったと思う。
理想を言えば、終盤までにゲームを決めてしまいたい。
だが、それができなかった時は、やっぱり頑張るしかない。
監督は采配で頑張る。選手ももっと今以上に頑張る。
それしかないだろう。
できるできないの問題ではなく、残り3ゲームにすべてをぶつけ、やるしかない。


ペトロヴィッチは、戸田を次節のために代えた。
結果論だが、この采配が結果に大きく影響した。
僕はこの選択は間違っていると思うし、寿人が「すっきりしない」と話すのも当然だ。
次のことを考えながら今節も勝ち点を奪いたいなど、そんな都合のいいことを考えて勝ち点を奪えるほど、清水は楽な相手ではなく、広島の力もそこまで及んでいない。
みすみす勝ち点を失ってしまった・・・
今の状況において、一戦必勝は当然であり、それがすべてでなくてはならないのに。


よって、次節神戸戦は、勝たなければならないゲームになった。
もう今後すべてのゲームがそうだが、神戸戦は絶対だ。
ペトロヴィッチの作戦通り誰も出場停止はいない。
こんなことは言いたくないが、神戸戦に勝てなければ残留の道は閉ざされてしまうだろう。
次節は、決戦だ。
すべてをかけて、やるしかない。

2007年11月22日

J1 32節 川崎戦プレビュー
無心で走り、ベストを尽くせ

前節神戸戦のことも書こうとは思ってたんですけど、サーバーがダウンしてたり、二日酔いでうなされてたりで、書けませんでした。
よって、というわけではないんですが、川崎戦プレビューを書こうと思います。


前節、広島は引き分けたが、大宮甲府も引き分けという結果になり、広島が引き分けたという結果を踏まえれば、ベストの結果を大宮甲府が残してくれた。
まだ(運という言葉は使いたくない)あるんだと思う。そう思いたい。
まあ失礼だが、甲府が最後のどチャンスを外してくれたことで、降格は決定したんじゃないかと思う。
あの一撃は、うちも2点差を89分から追いつかれたりしたが、降格を決める一撃になったような気がする。
大宮は救われた。だが、ここにきて勢いは完全になくなった。(運があるのはこのチームかもしれない)
最後はどこが笑っているのか、本当に読めない。


残り2戦となり、後10日で結末が決まる。
鍵を握っているのは、F東京であり、川崎、G大阪であり、柏だろうと思う。
正直、今の残留争いを演じている3チームは、勝ち切れる力がない。
よって相手がどんなプレーをするか、そこが大きなポイントになると思う。
F東京はうちに5発もぶち込んでおり、フェアな結果を残してほしいと、切に願う。
F東京を今まで応援したことなど一度もないが、応援したい。梶山復帰の可能性もあるようだから、またガツンとやっちゃってくれ。あれは心が砕けるから。。。
柏は、因縁の相手甲府に、日立台でお返しする絶好のチャンス。
ここは、プライドに賭けて勝たないといけないだろう?男気に期待している。
こんな他力本願なことを聞きたくない人もいるだろうが、勘弁してほしい。これが現実だ。
まず勝つこと。それになんら変わりはないが、今はもう残留さえできればいい。
他力本願でもなんでも、今はただそれだけでいい。


そして、今節広島が対戦する川崎だ。
このチームはモチベーションが影響するとは、正直考え辛い。
特に、今節が等々力最終戦となる彼らは、イベントも用意しているようだし、勝ちに拘って戦ってくるだろう。とても厄介だ。
2トップはあまりに強力で、心を打ち砕く力がある。
最終戦は大宮。ジュニーニョの得点王争いに影響を及ぼすためにも、ウェズレイには今節ハットぐらいしてほしいもんだ。
そして広島の最終戦。ビックアーチ。
ここで何らかのドラマを見ることはできるだろう。
ただ、G大阪の優勝というドラマの可能性は、消し去っておいてほしい。
遠藤の出場停止も、祈りたい。
浦和の今節の優勝を、精一杯応援したいと思う。


そて、そろそろ他チームのことを考えるのはやめようと思う。
川崎にどうやって勝つか。それを考えよう。
広島にとって、川崎は別に組みにくい相手ではない。
今季も引き分けたし、昨季も等々力で引き分けた。負けてない。
寿人は相性抜群だし、点を取れるイメージは沸いてくる。選手たちもそうだと思う。
広島のサッカーができれば、川崎の一方的な試合になることはないし、十分勝てる相手だ。
ただ、広島のサッカーができれば、という条件付ではある。


前節神戸戦は、選手たちに重圧が重くのしかかっていることを感じずにはいられなかった。
広島のサッカーはできなかった。
選手に重圧を感じるなというのは無理だろう。だが、それを乗り越えろというしかない。
戸田の不在はその不安をさらに駆り立てるが、自分たちのサッカー人生を賭け、多くの人たちの想いを背負って、やるしかないだろう。
ここで何ができるか、彼らの価値が本当に問われるところだと思う。
乗り越えてほしい。個人としても、チームとしても、乗り越えてほしい。
川崎戦は、まず重圧を乗り越えることが最初のハードルだ。
「自分たちのサッカーをすること」
その上で、相手川崎との戦いになる。


この重圧というポイントで見れば、僕はオリンピック出場を勝ち取って戻ってくる陽介とアオに、大きな期待をしていた。
大一番が続き大変だとは思うが、この2人が動き回ってくれることで、他選手が特に浩司が走れるようになるだろうと。
だが、アオの負傷という災難に襲われた。
だから、陽介には獅子奮迅の活躍を期待したい。
神戸戦で開いた前線と最終ラインの間を埋めてもらてもらうため、サウジアラビア戦で縦横無尽に走り続けた姿を、紫のユニフォームを着て、見せてほしい。
重圧を乗り越えるためには、まず走ることだ。
代わりに出場するであろう一誠は、ここでやらなければ、という気持ちを前面に出して22日の練習を行っていた。
一誠の技術は、アオともまったく遜色はない。
「まず走ること」と本人も話しているように、一誠は重圧を感じる前に無心でプレーできるのでは、期待できる。
一誠は、ここまで不遇のシーズンを送ってきた。プレータイムと残した結果は比例していない。
その分、ここで必ずやってくれると、僕は思っている。


ゲーム展開は、やはり我慢の展開を強いられるだろう。
川崎は縦に仕掛けてくる選手が多く、守備陣に1対1の場面がたくさんできるはず。
そこで、個人が我慢する。そしてみんなで助け合う。これを90分間続けるしかない。
決して個の力では劣っていない。
川崎は、ただ勝利だけを目指して突き進んでくる。
引き分けはいっさい考えていないだろうし、ゴールをこじ開けるために、いろんな手も打ってくるだろう。
セットプレーは要注意中の要注意だ。
最後はやられてしまう、悔しい想いを続けてきた広島の守備陣が、どこまで踏ん張れるか。
もう集大成だ。学んだことを生かし、すべてを賭けて戦ってほしい。


やっぱり先制点は重要だ。
寿人のスピードを生かして、チャンスはたくさんできるだろうから、そこを決めきる。そして、2点3点と積み上げて、後ろの負担を軽減してあげたい。
寿人のゴール感覚は戻りつつあるから、おおいに期待できる。22日の練習ではキレキレだった。
やっぱりウェズレイだ。
ウェズレイが屈強な川崎のCBに勝つ。そして、ゴールをこじ開けてくれないことには、相手から決定打を奪うことはできない。。
ウェズレイは責任を感じ、視野も狭くなっている。プレーに余裕がない。
ただ、コンディションは悪くないので、まず1つ目がどんな形でもいいから訪れてくれれば、今までの鬱憤を晴らす大爆発もあるだろう。
ウェズレイのシュートで相手の息の根を止めてしまいたい。


先行逃げ切りの展開に持っていくのが、広島の今の唯一の勝ちパターンだと思う。
乱打戦は相手に分がある。終盤勝負でも、相手の控えの層の方が厚い。
先制点を奪い、カウンターの打ち合いになるだろう終盤で突き放したい。
1つのゴールだけでは絶対に足りない。そして、1失点しても下を向かないことだ。
現実的に、柏木と一誠は90分もたないかもしれない。
控えの選手のパフォーマンスと、選手の選択の仕方。終盤のしのぎ方。
これらも勝ち点3を取るためには必要不可欠な要素。後手後手を踏む采配にはなってはほしくない。
守ってはダメだ。最後まで攻め抜く姿勢をベンチからピッチに伝えてほしい。


チーム一丸となり、全員がベストを尽くさないと、今の苦しい現状では勝ち点3を取ることは難しいだろう。
ラッキーが転がってくることは考え辛い。
それが勝ち点に大きく影響することはないだろう。
運はとっても大切な要素だが、まずは全員がベストを尽くさなければ。
無心で走り、気力で走り、ベストを尽せ!
そうすれば結果はおのずとついてくる。そう信じて、自分たちを信じて戦ってほしい。
重圧に負けず、自分を表現する。サッカー選手にとって、これ以上大切なことはないだろう。
「残留させることができれば、自分にとって必ずプラスになる」(陽介)
この逆境をみんなで乗り越え、未来へと進んでいこう。


非常にしびれる恐ろしい一戦になる。
「最終戦を勝たなければいけないという状況は本当に厳しい」(寿人)
大宮甲府の結果次第でもあるが、少しでも自分たちで最終の意味をポジティブなモノにしておきたい。

2007年11月25日

J1 33節 vs川崎
最後にみんなで笑おう

入れ替え戦が決まった。
もう、まだ少しでも残っている可能性のために、とかいってもしょうがないだろう。
この段階で決まったことをポジティブに捉え、心身両面で準備していくしかない。
入れ替え戦に勝てばいいんだ。
僕はもう完全に開き直ったね。


川崎戦は、勝てる要素など本当に少ないゲームだった。
「川崎が勝つべくして勝った」とペトロヴィッチが振り返ったように、川崎との差を認めざるえない内容だった。
選手個々の頑張りはチームに還元されず、つながっていない。
1点目も相手の狙い通りの攻撃の前に、集中力が欠け、マークを見失い、ポジショニングを誤った。
川崎のコンビネーションは確かに見事だったが、穴を作ってしまった。
攻撃は駒野頼みしか手がない状態。
徐々に盛り返しはしたものの、非常に苦しい前半だった。
杞憂していた、自分たちのサッカーができるか、という最重要事項は、できなかった、という結論に至った。


でも、1点差でゲームが進んでいれば、流れも変わったと思う。
サッカーはどんな流れでも、突発的な出来事が起こるから。
ただ、その可能性をつぶされた後半0分で、ゲームは決してしまった。
完全なオフサイドだと思う。微妙ではなく、完全なオフサイドだと思う。足を止めるなというのが可哀想なほどに。
ミスジャッチだし、不運だ。これは間違いない。
だが、広島のにも非はある。
なぜ後半開始早々相手に押し込まれたのか。
なぜもっと正確にクリアできなかったのか。
1本目のシュートを下田が止めてくれたのだから、2本目にはDF陣は反応したかった。
そして、もっと、もっと、抗議をしてもよかったのではないか。
もし川崎に同じ判定が下っていたら、5分はゲームが開始されなかったと思う。
絶対ポイントを奪いたいゲームだった。判定が覆るとは思わないが、そういうことは必要だと思う。
後半0分の出来事は、今の広島のチーム状態を表していた。


そしてその後、中村憲剛に決められ、ストヤノフが退場し、大宮が勝ち越した。
広島にとって、今節は一体なんだったのだろうか。
柏には拍手を送りたいし、茂木にも花束を届けたい。
が、悲しさにすべて覆われてしまう。
でも、逆にすっきりした。冒頭に書いたように、完全に開き直った。
勝てたゲームなら悔しさもつのるが、そうではなかったし、もう入れ替え戦と決まってしまえば、そこにスイッチを入れることができる。今までその存在を拒否し続けようとしてきたが、もう逃避をやめることができる。ある意味、楽になった。
入れ替え戦で勝とう。
勝てば、笑って終われるはずだ。


入れ替え戦まであと10日ある。
途中にG大阪戦をはさむが、なことはどうでもいい。
入れ替え戦までにやらなければならないことをしっかりやる時間に、10間を当てるべきだと思う。
まず、疲労を取り除くことだ。
陽介もそうだし、ウェズレイは不調の原因が疲労だというなら、練習もしないでいいから調整しろ。
もし、走れない原因が疲労ならば、コンディションをあげることだけをみんなが考えろ。
ただ、走れない原因は意思疎通の問題でもあるはずだ。
「連動性がなかった」と久しぶりに出場した一誠はこのゲームを振り返った。
なぜ、連動して動けなかったのか。それが広島の最大の特徴であるのに、なぜできなかったのか。
そこは徹底的に突き詰めなくてはいけない。


あとは、気持ちだ。
陽介が涙した意味は、よくわかる。悔しくて悔しくて、不甲斐なくて、涙したのだと思う。
僕はこの日の陽介の頑張りに、涙しそうだった。
あの気持ちを無駄にしてはいけないと思う。
誰がどうとはもう言わない。みんながあの気持ちを持たなきゃいけない。
きれいじゃなくてもいい。
どんな戦いをして、どんな汚いことをして、どんなに罵倒を浴びようとも、俺らが絶対に守ってやる。
サポーターは落胆せず最後までコールを続けた。
ホームチームのお祭りとなった等々力で、最後まで。
選手たちも、報道陣を押しのけスタンドまで行って挨拶をしたように、サポーターの気持ちに応えたい想いを、ずっと胸に抱えているのは、よくわかる。


入れ替え戦は、最後にみんなで笑って終われるラストチャンスでもある。
そこで笑えばいい。
おそらく、めったに経験できることでもないし、相当の歓喜が味わえるのではないだろうか。
(ホッとするだけかもしれないし、胃に穴が開きそうな気もするが)
選手監督は、開き直るしかないだろう?下を向いている暇は、まったくないんだ。
「こうなったのは自分たちの責任」(寿人)であることはしっかりと受け止め、前を向いて進んでいくしかない。
本当にこれは最後の最後だから、できることのすべてを、全部、なに1つ残さず、ぶつけてほしい。
それができれば、「広島どのチームにも勝てる」僕は今でも思っている。

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日程・結果

39節 vs湘南(H) 2-0


天皇杯 3回戦 10/12
 vs大阪体育大学(秋田)

41節 10/25 vs鳥栖(H)

天皇杯 4回戦 11/2
 vs東京V(西が丘)

42節 11/9 vs仙台(A)

43節 11/22 vs草津(H)