後半戦がはじまる。
その初戦となる名古屋戦は、とても重要なゲームになると、僕は思っている。
シーズンの行方さえ決め兼ねないような、そんな大事なゲームだと思う。
何よりもほしいのは結果だ。どんな形であれ、勝ち点3がとにかくほしい。
このゲームは、「美しい死」ではダメだ。「ぶさいく」でも「汚く」でも何でもいい。勝ち残ることだけを僕は求めたい。
広島にとっては、後半戦が始まるといっても、先日浦和と対戦したばかりだし、ナビスコ鹿島戦もあった。
ゲーム間隔が他チームよりは圧倒的に短く、さあ、中断明けだ、という気持ちは持ちにくい。
この日程に関して、「2回の中断でリズムを崩した」というコメントをペトロヴィッチも残していたが、広島にとってはあまりいいことではなかった。
13節清水戦で絶頂のムードの中が途切れてしまった浦和戦の延期。
そして、先日の浦和戦は代表によって選手が疲弊して臨まなければならなかった。
結果論であーだこーだと言えば、広島にとって不運な日程だったと思う。
もし、他チームと同じ日程であったら、状況は変わっていたかもしれない。
だが、これはいってもしょうがない。
名古屋戦にゲーム感覚を持って臨めることは、広島にとっての利点でもある。
敗戦が続いているのでいい感覚、とはいえないかも知れないが、ぶっつけ本番ではない。
課題を見つめ直し修正する時間はなかったが、逆に変更しなかった継続性を武器だと思えばいいのだ。
さあ、再開だ、と変に力が入ることもないだろう。
この利点は、悪くないことだと思う。
名古屋戦から始まる連戦はとても重要だ。
相馬さんがこんな記事を書いていたのを目にした。
「この6連戦はすごく大事。広島や甲府など、監督のサッカーを貫くチームでも8月の連戦に勝ち点が取れないと、9月以降はお尻に火がついて、結果を求めるだけのサッカーを選択せざる得なくなる。内容云々が言えなくなるし、これまで築き上げたチームのサッカーを捨てなくてはいけなくなるかもしれない。」
まったくその通りだと思う。僕が今回言いたいことは、この状況に陥りたくないから、名古屋戦には絶対勝て、と強調したいんだ。
6連戦、広島は対戦カードもあまり良くないと僕は思う。
名古屋はいいとして、日立台でのゲームは難しい。そして、続く大分、横浜F/Mは僕は後半戦の注目チームになるのではないかと思っている。一筋縄ではいかないと思う。
だからこそ、初戦名古屋戦は勝ちたい。
連戦の初戦が大事なことは言うまでもない。その後のゲームに大きな影響を及ぼしてくる。勝ち点が計算できるF東京、横浜FCとのゲームを迎えるときに、チーム状況はどうなのか、勝ち点を積み重ねることができていれば、この2ゲームで一気にジャンプアップできる可能性はあると思うが、勝ち点を取れていなかった場合、かなり厄介なゲームになると思う。
では、名古屋戦に臨む広島の現状はどうなのか。
僕は、良くはないが悪くもない、と思っている。
盛田の離脱で槙野が入るだろうDFラインは、いきなり目の覚めるようなパフォーマンスを見せることはないだろうが、槙野が入りいい意味で刺激となることは間違いない。
最多失点となっている原因究明には手付かずだが、この変化がポジティブな反応を見せてくれる可能性はあると思う。
槙野はそういうチームに影響を及ぼすことのできる選手だと思うし、槙野のパフォーマンスが広島をどこかへ導くような気がしている。
攻撃陣の方は、好調だ。寿人は浦和戦、オールスターとゴールを決め、好きな夏を迎え調子が上向いていると思う。
駒野が右サイドに戻ってきてくれることや、ウェズレイの名古屋戦での相性を考えても、「美しい」攻撃は見られるだろうし、ゴールも訪れるだろうと僕は確信している。
ただ、勝算は五分五分かな。
広島にとって、いつもの不安といつもの確信を持って臨むことになる。
判定やミス、些細なことで決着がつく可能性はおおいにある。
ペトロヴィッチはこの名古屋戦の重要性をこう話してくれた。
「内容のいいゲームもできていたが、このところのリーグ戦は4敗1分の成績だ。我々に必要なものはきっかけとなる1つの勝利だと思う。自信を取り戻すうえで1つの勝利に向かって全力で戦う必要がある。」
お~、まったくその通りだ。
ペトロヴィッチのサッカーに対して、選手起用に対して、言いたい事は少なからずあるけど、あの頑固な御方に言ってもしょうがないだろう。
相馬さんが言われていた状況にならないためには、勝って勢いをえるしかない。
名古屋戦をきっかけにしなければいけない。
勝つためには、寿人は絶対にゴールしなければいけないと思うし、DF陣は90分間一瞬も途切れることなく集中して戦わなければいけない。アオ、陽介、浩司はハードワークし、状況にそったプレーをしなければならない。駒野と公太はサイドの攻防で主導権をとらないといけない。下田のスーパーセーブも必要だ。
だが、まずは強い気持ちだと思う。
勝利に対して異常にまでこだわる、強い気持ちだ。
この気持ちを90分間チームで共有できるかが、何よりも勝つために必要なことだと思う。
今回のゲームに望むことは、ただただ気持ちを見せて勝利のために全力を尽くし、ゲーム終了後に勝ち点3を手にしている姿だ。
その内容は、僕は今回はどうでもいい。