むらさき: 2007年08月 アーカイブ

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2007年08月 アーカイブ

2007年08月02日

J1 14節 vs浦和レッズ
悪いこと

一体何が悪いというのだ。
1-4というスコアどおりのゲーム内容ではなかったはずだ。
先制するまで完璧なゲーム運びをしていた。100点満点だったといっていい。
なのに、あれよあれよと4失点。リーグワーストの失点数になってしまった。
まただ。今季を象徴するゲームであり、これまでこんなゲームは何度も見てきた。
だから、だからこそ、一体何が悪いのだ、ということを真剣に考えなければいけないと思う。


まず、こういう結果になった、60分過ぎから足が止まり集中力を欠いてしまった原因は、代表に多くの選手を取られ調整が不十分になっただけでなく、疲れまで引きずってしまったことがもっとも大きな原因だと思う。
ペトロヴィッチは、今まで「私は文句をいう監督ではない。現状でやれることだけをやる」といっさい言い訳はしてこなかったが、今回に限ってはこの状況に苦言を呈した。
「代表の監督は我々が1日に試合をすることを知っていたはずだが、アオは90分プレーし、陽介と一誠は怪我をして戻ってきた。この事を疑問に思う」と。


それは当たり前だ。もしU-22代表合宿の招集が見送られていたら、陽介と一誠は怪我をすることなく、青山の足が止まってしまうことはなかっただろう。チーム作りにおいて、自分の力が及ばないところで妨害されてしまう辛さは痛いほどわかる。愚痴の1つも言いわなければ治まらない。
だが、こればかりは言ってもしょうがない。
ペトロヴィッチがここまで言ったことには意味があると思う。
今後への布石を打つためにも言う必要さえあったと思う。
しかし、このゲームの結果がこうなった原因として、1番に取り上げることじゃないと思う。


もっともな原因として、今回のゲームを見て強く思ったことは、チームの意思統一がスコアが動くと曖昧になるところだ。
この浦和戦でも、3バックの中央に駒野、右に槙野を配置したぶっつけ本番DFラインでも、寿人がゴールを奪うまで素晴らしいデキで、広島のサッカーができていた。
しかし、待望の先制点が訪れた後の戦い方が大変まずかった。
「先制した後DFラインが下がってしまい相手に押し込まれたことが敗因だった」(槙野)のだ。
ラインを下げて守る時間帯ではなかったし、先制したからといって、自分たちがこれまでうまくいっていたサッカーを、変える必要はまったくなかったのに。


確かに前述した理由からくる疲れも、ラインが下がった大きな原因だとは思う。
だが、みんなで意思を統一しラインを上げることを心がければ、こういう事態には陥らなかっただろう。
先制した後、この1点を守りきって勝とう、と思った選手はいないはずだ。だが、どういう戦い方をリードした状況で戦うのかは、不明瞭だったと思う。
その中で浦和は、失点した後スイッチが入ったように両サイドを押し上げ、闘莉王を前に上げて、チームとしてゴールを奪いに来た。
で、またもや、闘莉王のゴールを目の当たりにさせられてしまった。


まあ、ここまではしょうがないとしよう。
決勝点も、あれは僕はPKではないと思っている。その前のCKを与えたことがいけなかったのだが、浦和の前半終了後の抗議に影響され、埼スタの雰囲気に呑まれ審判は笛を吹いてしまった。広島にとって不運以外の何物でもない。
で、1-2となった。ここからの戦い方がもっとも問題だった。
もちろんこのままでは負ける。点を取りにいかないといけないのは当然だ。
だが、ここで一気に仕掛けてリスクを犯す必要はなかった。
何よりまず自分たちのリズムを引き戻すことを大切にすべきだった。


点を取るためにがむしゃらに攻撃を仕掛けるのではなく、まずこの1-2の状況をキープすることを考えるべきではなかっただろうか。
1点差をキープしてさえいれば、終了間際に同点ゴールを奪えた可能性もある。
浦和にPKが与えられていたのだから広島にもその可能性は十分にあったんだ。
だが、田中達也にカウンターからドリブルを許し、3分後に1-3とされてしまった。
この時点でゲームは終わってしまったのだ。
4つのどのゴールよりも、このゴールを許してはいけなかったし、このゴールを奪われてしまうことが、今季広島が勝ちきれない大きな要因ではないだろうか。


不運な判定からの失点だったし、気持ちがガクッと沈んだ部分もあっただろう。
先制するも逆転され、またそこから逆転し勝利する。そいう考え方が、広島の選手の頭の中には沸いてこなかったと思う。
そういうゲームをしてきていないから、そういう成功例が少ないから想像することが難しいのだ。
経験といっても、負けた経験ももちろん教訓として今後にも生かされるだろうが、勝った経験はその倍以上今後に生かされるものだ。
勝ち方を知っているチームは、苦しい状況でも勝ち方を思い描くことができる。
その経験の少なさが、広島にとって欠けているものであることも間違いない。


90分のゲームの中でスコアはどちらに動く。
その状況に沿った戦い方を、選手が思い描きそれがチームとして統一されていないと、今回みたいなパニック状態の時間を過ごさなくてはならなくなる。
リードした後の戦い方。失点した後の戦い方。それは0-0の状況とは変わって当然であり、時間帯によっても大きく変わる。
そういった状況に沿った戦い方を、全員が同じ想いを持って戦うことが広島には何より今求められることだと思う。
難しいことだとは思うし、一気に改善されることではないと思うが、声を掛け合い、時間を共有していくことが大切だろう。
ペトロヴィッチにも、その道筋をしっかりと示してもらいたい。
そして、1つ1つ勝利を積み重ねていくしかないんだ。


この苦しい状況の中、本当に素晴らしいゲームができていたと思う。
だが、やはり負けてしまっている。本当に悔しい。
13位だ。このゲームが終わって正真正銘13位だ。
絶対にふさわしい場所ではない。
交代した後、怒りを表に出して悔しがっていた陽介の姿が、それを表している。
次節名古屋戦、絶対に勝たなければならない。


僕はこのゲーム前に「かなり厳しい状況だ。失点してしまうと一気に崩れる可能性がある」とかなんとか話していた。
まったくその通りになりやがって・・・言うんじゃなかったよ・・・
頼むから、あんなことを言わせないでくれ。微塵にも想わせないようにしてくれ。

2007年08月10日

J1 19節 名古屋戦プレビュー
勝ち点3が必要

後半戦がはじまる。
その初戦となる名古屋戦は、とても重要なゲームになると、僕は思っている。
シーズンの行方さえ決め兼ねないような、そんな大事なゲームだと思う。
何よりもほしいのは結果だ。どんな形であれ、勝ち点3がとにかくほしい。
このゲームは、「美しい死」ではダメだ。「ぶさいく」でも「汚く」でも何でもいい。勝ち残ることだけを僕は求めたい。


広島にとっては、後半戦が始まるといっても、先日浦和と対戦したばかりだし、ナビスコ鹿島戦もあった。
ゲーム間隔が他チームよりは圧倒的に短く、さあ、中断明けだ、という気持ちは持ちにくい。
この日程に関して、「2回の中断でリズムを崩した」というコメントをペトロヴィッチも残していたが、広島にとってはあまりいいことではなかった。
13節清水戦で絶頂のムードの中が途切れてしまった浦和戦の延期。
そして、先日の浦和戦は代表によって選手が疲弊して臨まなければならなかった。
結果論であーだこーだと言えば、広島にとって不運な日程だったと思う。
もし、他チームと同じ日程であったら、状況は変わっていたかもしれない。


だが、これはいってもしょうがない。
名古屋戦にゲーム感覚を持って臨めることは、広島にとっての利点でもある。
敗戦が続いているのでいい感覚、とはいえないかも知れないが、ぶっつけ本番ではない。
課題を見つめ直し修正する時間はなかったが、逆に変更しなかった継続性を武器だと思えばいいのだ。
さあ、再開だ、と変に力が入ることもないだろう。
この利点は、悪くないことだと思う。


名古屋戦から始まる連戦はとても重要だ。
相馬さんがこんな記事を書いていたのを目にした。
「この6連戦はすごく大事。広島や甲府など、監督のサッカーを貫くチームでも8月の連戦に勝ち点が取れないと、9月以降はお尻に火がついて、結果を求めるだけのサッカーを選択せざる得なくなる。内容云々が言えなくなるし、これまで築き上げたチームのサッカーを捨てなくてはいけなくなるかもしれない。」
まったくその通りだと思う。僕が今回言いたいことは、この状況に陥りたくないから、名古屋戦には絶対勝て、と強調したいんだ。


6連戦、広島は対戦カードもあまり良くないと僕は思う。
名古屋はいいとして、日立台でのゲームは難しい。そして、続く大分、横浜F/Mは僕は後半戦の注目チームになるのではないかと思っている。一筋縄ではいかないと思う。
だからこそ、初戦名古屋戦は勝ちたい。
連戦の初戦が大事なことは言うまでもない。その後のゲームに大きな影響を及ぼしてくる。勝ち点が計算できるF東京、横浜FCとのゲームを迎えるときに、チーム状況はどうなのか、勝ち点を積み重ねることができていれば、この2ゲームで一気にジャンプアップできる可能性はあると思うが、勝ち点を取れていなかった場合、かなり厄介なゲームになると思う。


では、名古屋戦に臨む広島の現状はどうなのか。
僕は、良くはないが悪くもない、と思っている。
盛田の離脱で槙野が入るだろうDFラインは、いきなり目の覚めるようなパフォーマンスを見せることはないだろうが、槙野が入りいい意味で刺激となることは間違いない。
最多失点となっている原因究明には手付かずだが、この変化がポジティブな反応を見せてくれる可能性はあると思う。
槙野はそういうチームに影響を及ぼすことのできる選手だと思うし、槙野のパフォーマンスが広島をどこかへ導くような気がしている。


攻撃陣の方は、好調だ。寿人は浦和戦、オールスターとゴールを決め、好きな夏を迎え調子が上向いていると思う。
駒野が右サイドに戻ってきてくれることや、ウェズレイの名古屋戦での相性を考えても、「美しい」攻撃は見られるだろうし、ゴールも訪れるだろうと僕は確信している。
ただ、勝算は五分五分かな。
広島にとって、いつもの不安といつもの確信を持って臨むことになる。
判定やミス、些細なことで決着がつく可能性はおおいにある。


ペトロヴィッチはこの名古屋戦の重要性をこう話してくれた。
「内容のいいゲームもできていたが、このところのリーグ戦は4敗1分の成績だ。我々に必要なものはきっかけとなる1つの勝利だと思う。自信を取り戻すうえで1つの勝利に向かって全力で戦う必要がある。」
お~、まったくその通りだ。
ペトロヴィッチのサッカーに対して、選手起用に対して、言いたい事は少なからずあるけど、あの頑固な御方に言ってもしょうがないだろう。
相馬さんが言われていた状況にならないためには、勝って勢いをえるしかない。
名古屋戦をきっかけにしなければいけない。


勝つためには、寿人は絶対にゴールしなければいけないと思うし、DF陣は90分間一瞬も途切れることなく集中して戦わなければいけない。アオ、陽介、浩司はハードワークし、状況にそったプレーをしなければならない。駒野と公太はサイドの攻防で主導権をとらないといけない。下田のスーパーセーブも必要だ。
だが、まずは強い気持ちだと思う。
勝利に対して異常にまでこだわる、強い気持ちだ。
この気持ちを90分間チームで共有できるかが、何よりも勝つために必要なことだと思う。


今回のゲームに望むことは、ただただ気持ちを見せて勝利のために全力を尽くし、ゲーム終了後に勝ち点3を手にしている姿だ。
その内容は、僕は今回はどうでもいい。

2007年08月13日

J1 19節 vs名古屋グランパスエイト
信頼と自信

もう敗戦について書き連ねるのに、飽きてきた。
というか、いつもいつも敗戦の理由が同じで、いまさらもう書くこともない。
3失点してたら勝てねぇ。寿人が決めないと勝てねぇ。
もう何度いい続けてきたことだろう。
この2つなんだ。どっちを重く捉えるかはペトロヴィッチの自由だが、両方とも無視することはできない。
一方が解決することで、もう一方も解決する可能性はある。
どちらに重点を置くべきか。いまさらいう必要もないと思う。


とっても大事な連戦初戦に負けてしまった。
こうなるとズルズル負けが込み、チームがバラバラになる危険性がある。
ストヤノフ加入はとってもいい話だが、それ以外にいい材料を見つけることはできない。
さあ、どうしよう。
まずは、もう一度信じることが何より必要なのではないだろうか。
自分たちのサッカーを。ペトロヴィッチを。チームメイトを。
この基盤が揺らいでしまえば、根本から崩れてしまうことになる。


疑問に想っていることもあるだろう。腹の立つこともあるだろう。
なら、腹に収めず言ってしまえ。1人が必ず正しいわけではないんだ。監督であっても。
発言することは責任を持つことになる。言うだけ、なヤツほどかっこわるいヤツはいないから、発言したヤツは頑張らないといけない。
相手の耳が痛いことかもしれない。
でも言わなければチームがバラバラになる。
そこで年齢や力関係の序列が出てくる世界ではないだろう。そうであると信じている。
カズ、浩司、この状況から逃げていていはダメだ。中心にならないといけないのは、この2人だと僕は思う。


まあ、暗い話はもうやめよう。
さっきも書いたがストヤノフの加入は、チームにとって大きなプラスになるだろう。
能力は申し分ない。チーム戦術にもフィットすると思う。
ようやく待望のディフェンダーの登場だ。
チーム戦術や選手起用に幅が出る。システム変更も、かなり可能性は低いがあるかもしれない。楽しみは増えた。
ストヤノフ自身もかなりの意欲を持って広島にやってきただろうことは感じ取れたし。期待したい。
ただ、何より「若い選手が多く~。補強をしていない~。」というペトロヴィッチお決まりの敗戦の弁が1つ減ったことが、うれしい。


さて、柏戦。
かなり厳しい戦いになることは安易に予想できる。
その理由ならすらすら書き連ねることができる。
ただ、そんなことはやめておき、ポジティブなことを書いてみよう。
浩司の調子が、僅か微々たるものだが向上しているような気がする。
浦和戦でのアシストや名古屋戦でのCKなど、結果がついてきている。
過度な期待をすることはおすすめできないが、期待してみてもいい。
あとは、駒野かな。そろそろ怒りが頂点に達しようかとしている感じだ。
スーパーなプレーでストレスを発散してもらいたい。
それは寿人やウェズレイにしてもそう。大爆発するための充電は、もう漏れるほどにたまっている。


鍵はどこまで走れるか。2点目が取れるかだ。
ディフェンス面は目をつむり、走って相手より多く点を取るしかない。
失点しても下を向くことなく、倍返しする意気込みで臨んでほしいと思う。
気持ちを切り替え、いい意味で開き直ってしまえ。
ゲームを戦う前、サッカーは何が起こるかわからないのだから。
もう精神論しかない。
勝ちたいと思った方が勝つ。信頼と自信だ。
仲間を信じ勝てると確信して、ピッチに登場してほしい。
勝利という扉を開けば、目の前はパッと明るくなる。

2007年08月16日

J1 20節 vs柏レイソル
もう選択の余地はない

下を向かないでいること、があまりに難しいゲームだった。
ペトロヴィッチがいうように、敗因は得点が取れなかったことだ。
そう、寿人が決めなかったことだと思う。
「相手より多くチャンスを~、相手は少ないチャンスで~、ミスから失点に~」
同じことを何度も繰り返すな。修正してこそプロだろう。
頼むから、治せるところから治していこうよ、少しずつでもさ。


ついにゴールを奪うことさえできなかった。
これはもう本当に大問題である。
が、これが1つのきっかけになってくれないだろうか。
もう現実的なサッカーをするしかないだろう。
確かに内容は悪くはなかった。が、もうそんなことはどうでもいいんだ。
6月から、9戦1勝8敗。
この1つの勝利はどんなゲームだったか、思い出してほしい。


そう、守りに守った。
あのメンバーでできることは、「守ってカウンター」オンリーだった。
誰もがそれを口にし、そのためだけにみんなで頑張った。そして、結果を手にした。
で、今のメンバーだと、生半可に点を奪えたり、ボール回しができたりする。
だから、欲が出てやることが増える。で、いろいろ中途半端になってしまう。
あと少し頑張って攻めにいけば点が取れるかも。だとか、つなげるからボールを失わないようにしよう。とか。
そんな色気が出てしまう。
もう捨ててしまえ、いらねぇ。美しくなくていいから、死ぬな。


J最強の2トップは、今はいない。
日本を代表する駒野も、疲弊している。
陽介は、素晴らしいがまだゲームを決定付けるには周りの力が必要だ。
下田は神に完全にそっぽを向かれている。
ならば、どうするよ。
今は難しいこと、理想の高いことをやっていてはダメだ。
まず、簡単なことを全力でやり遂げることこそ必要。
ノーゴールが薬となってくれれば、このゲームの意味が見出せる。


迎える大分戦。
陽介は出場停止。ウェズレイも出場は難しいかもしれない。
なんでこうなってしまうんだろうか。悪い時には悪いことがどんどん降ってくる。
完全に負のスパイラルにズッポリはまり込んでしまったようだ。
さて、守るしかない、要素が増えた。
というか、もう選択の余地はないね。
ビックアーチである。ホームゲームである。
不細工なサッカーはできない、などとくだらんことを思う必要はいっさいない。
誰もが勝利を見に来る。それだけを見に来るんだ。
それを絶対に忘れるな。


唯一の希望であるストヤノフが、大分戦から出場可能になる。
柏戦でもチームになじむために帯同しサポーターへ挨拶にやってきた。
まだまだコンディションは整わないだろうが、起用するのも1つの手だろう。
なんらかの変化がほしい。
だが、もしストヤノフが出場しても何も変わらなかったとしたら、こんな恐ろしいことはない。
ならば、ストヤノフが全快になり、連携を高めてから出場した方がいいかもしれない。
ストヤノフには、救世主になってもらわないと困るんだ。


俊介との初対戦だ。
とっても楽しみにしていたんだが、そんなことに気を使ってる暇がなくなった。
シュン、わかってるだろうな。

2007年08月19日

J1 21節 vs大分トリニータ
走ることの大事さ

パーフェクトなゲームだった。
試合前、浩司とアオの欠場を知った時、とても難しいゲームになることが予想された。
だがこのゲームの勝因は、桑田、ハンジェ、一誠らの新しく入った選手の活躍だった。
「やる気満々だったので、とくに声はかけなかった」と戸田が話したこの3人は、今まで出場機会に恵まれなかった悔しい想いをぶつけ、自分たちの価値を見せ付けてくれたと思う。
「ベストの布陣で臨んだ」と言い切ったペトロヴィッチの信頼にしっかり応えてくれたことが、このゲームの一番の勝因だった。


ペトロヴィッチはレギュラー陣に絶大な信頼を置き、ベンチ要因の組み分けをはっきりしてきたが、これで1つ風穴が開くんじゃないうだろうか。
「非常にいいプレーをした」(戸田)。「最後の最後まで走ってくれて、活性化させてくれた」(カズ)「新しく入った彼らの違った良さが出せた」(寿人)。
みんなが賞賛の言葉を並べ評価した。
陽介、アオ、浩司の心中は複雑だろう。認めるしかない素晴らしいサッカーを目の当たりにしたのだ。
「危機感だとかが生まれて、いい競争が生まれると思う」とハンジェは自信を持って話してくれたが、この日の彼らにペトロヴィッチはしかっりと応えてあげてほしいし、ハンジェ、桑田、一誠には、チャンスをモノにしてほしいと思う。
そして、陽介、アオ、浩司の奮起にももちろん期待したい。


彼らのプレーを見ていて、広島に足りないものが何だったのか、浮き彫りになった。
やはり、走ることなのだ。
桑田やハンジェは、2トップを後ろからサポートするだけじゃなく、追い越していくことで、2トップのマークも緩くなり、余裕が生まれていた。
またディフェンス面でも、激しさが中盤のゾーンであったことで、最終ラインの負担がとても少なかった。
高い位置でボールを奪うという、いい攻撃につながる守備も、僕は久しぶりに見たような気がする。


陽介やアオは、確かにテクニックに優れ、アクセントをつけたりと違いを生み出せる選手で、浩司も(めっきり影を潜めているが)ゴールを奪う力がある選手。
しかし、そんなことよりも何よりも、やっぱり走ってなんぼなんだ。
彼らは疲れの影響もあって、この日の3人と比べると走れていなかった。
広島には、強烈な2トップがいる。この2人と駒野と服部の両サイドという武器を生かすためには、中盤でのハードワークと運動量がなければならないことがよくわかった。
それにしてもだ。一誠の今日のパフォーマンスは一体なんなんだろう。なんであの実力がありながら今までベンチに座っていたのだろう。
まあ、素晴らしいプレーをしてくれたのだから文句をつけたくはないが、少し腹立たしくもあるよ。やっと、やっとだから。
どこまで信じていいのかわからないが、ほんとこの機会に高く高く評価されてきたその実力を、継続してだしてもらいたい。


そして、今季2度目の零封。初の完封勝利だ。
今日の3バックは完璧だった。
槙野は、珍しくペトロヴィッチが個人名を挙げて褒めるほど素晴らしいプレーをしていた。高松に仕事をさせず、攻撃参加しPA内にドリブルで向かっていく。
ああいう姿勢がチームに活力を生むんだ。
槙野の価値は単なるディフェンダーとして以上に大きいと思う。
それはもちろん試合後のパフォーマンスを含めても。


今日は、みんな良かったと思う。
その中でも僕は、カズがカズの力を見せてくれたことが何よりうれしい。
今日はまったく危なげなく90分間を守り抜いただけでなく、攻撃にも関与してくれた。
2点目を演出した寿人へのロングフィードこそが、カズがあそこのポジションにいる意味なのだ。
「サポーターは見捨てず励ましてくれた。今日は一番サポーターに感謝したい日」
カズにとっては忘れられない日になっただろう。
ほんと、ほんと良かったよ。
これからも継続してカズらしさをどんどん出していってほしい。
「俺たちの誇り」だからね。


最後に寿人へ。
鬼気迫るものを感じた。やはり前節柏戦での敗戦は相当に堪えたのだろう。
1点目もそういう気持ちがあったからこそ、足が伸び公太の前に落ちたのだ。
ゴールこそなかったが、寿人は最大限チームに貢献し、勝利を導いてくれた。
ウェズレイと寿人のパフォーマンスを見れる。
ビックアーチに最高の幸福を届けてくれた。


このゲームは、たくさんの好材料を手にすることのできたゲームだった。
補強したストヤノフも出場していいパフォーマンスを見せてくれた。
やっぱり落ち着きがぜんぜん違う。頼もしい存在になってくれそうだ。
若手が活躍し、完封して、連敗を断ち切った。また自信を取り戻すことができる。
これからまた上を向いて進んでいけるのだ。

2007年08月24日

J1 22節 横浜F・マリノス戦プレビュー
楽しみにしたい

横浜FM戦、とても楽しみにしている。
まったく光が見えなかった大分戦までは、どうやって危機感を煽ろうか考えていた。
しかし、大分戦に勝利したことで、今はそこまで危機感を抱く必要はない。
せっかく泥沼から脱出したのだから、変なプレシャーを感じることなく、サッカーを楽しみたい、と僕は思う。
選手にもそういう気持ちで臨んでほしいよ。
もちろん、ゲームが終わっても楽しい気持ちでいたい。そのためには勝利は必要不可欠な要素なんだけど。


横浜FM戦は、楽しめる要素もたくさんある。
まず、相手が強い。たぶん今もっとも充実しているチームだろう。
中断明け3連勝しているのは横浜FMだけだし、只今4連勝中だ。
2強への挑戦権を獲得し、リーグを面白くさせてくれている。
日本一のCBコンビが支え、果てしない運動量と攻撃的な姿勢を出しているサッカーは、見ていて面白い。
そして、代表でもゴールを決めた山瀬兄は、スーパーだ。
おそらく横浜FM陣営は、広島に負けることなど考えていない。


この強敵と広島は戦うことになるわけだが、チームの雰囲気は前節連敗を止め明るくなったとはいえ、ウェズレイの出場停止。アオと浩司のケガ。寿人、駒野、陽介が代表に招集されチームを離れるなど、良くない材料が様々な角度から沸いてくる。
だが、この状況の中でも、ポジティブな要素も沸き出てきているのだ。
まず、ストヤノフの先発が濃厚だ。
大きな希望を背負って加入した新外国人の実質広島デビュー戦。当然期待は高まる。


このストヤノフの起用法だが、ペトロヴィッチはこう話す。「戸田とタイプのよく似た選手だ。戸田と縦の関係を築き、ポジションチェンジをしながら、後ろから数的優位を作っていきたい」
前節僅かな時間で見せたストヤノフのドリブルでの攻めあがりは、今までの広島にとってなかったものだった。そして、戸田の攻撃参加が有効なのは今までのゲームが証明している。前節は槙野までドリブルで持ち上がりチャンスを作った。
ああいったシーンがこれからどんどん見られるようになるのだろう。


ただ、ストヤノフが最終ラインに入るのかその前ボランチに入るのか、ペトロヴィッチは頭を悩ませている。
僕の考えではストヤノフは、ボランチの方がいいと思う。
競り合いに強く危険な場所を察知する能力に長けていることは、今まで千葉で再三見せてきた。
ストヤノフがDFラインの前で防波堤の役割をし、的確なカバーリングに回ることで、DFラインの負担は大きく減ることになる。
ストヤノフのボランチ起用は、広島の弱点を補い、さらなる可能性を見出してくれることになるはずだ。


でも僕の考えには反して、戸田がボランチに入ることが有効なようだ。
最終ラインにストヤノフが入ると、連携面、マークの受け渡しなど、結果につながるポジションだけに不安はつのる。
まあ、ボランチでも運動量など問題はあるけど、リスクは少ないように思うんだが。
ただ、戸田のボランチにも大変魅力はある。
ゲームの中で試行錯誤しながらベストな状況を見つけてしていくしかない。


また、前線の形がウェズレイの出場停止もあり、寿人の1トップが濃厚。
トップ下に陽介とハンジェが入ることになりそう。
寿人が孤立してしまわないかが一番の懸念材料になるが、後ろからどれだけ絡んでいけるかだ。
その点では、守備面での負担が少なくなったアオのプレーに期待したい。
陽介のパフォーマンスにもおおいに期待したいし、ハンジェはレギュラーを獲得するチャンスだ。そろそろ今シーズンの初ゴールを決めてくれないだろうか。
なんだか、不思議と点は取れるような気がする。(根拠はない)
だから、このゲームは守備が機能するかにかかっているんだ。


横浜FM戦、広島の「新しいサッカーが見える」ゲームになると思う。
いい戦いをして、内容面でも希望をもたらしてもらいたい。
そして、もちろん勝利も期待している。
横浜FMに勝てば、FC東京、横浜FCと続くゲームには勝ちが見込める。
そして、浦和を迎える。とても面白いことになりそうなんだが。
とにかく、楽しみにしている。

2007年08月27日

J1 22節 vs横浜F・マリノス
収穫のある引き分け

守護神と得点ランキングトップのストライカーを欠き、浩司とアオはケガからなんとか間に合った状態。
陽介、駒野、寿人はウィークデーに代表のゲームがあった。
ストヤノフもまだまだベストの状態には遠い。
広島にとって、横浜FMという強敵を相手にするにあたって、チーム状態は決して良好とはいえない状態だった。
言い訳にすることはできないのだが。


その中、ペトロヴィッチはストヤノフをCBで起用し、戸田とアオをダブルボランチに。
そして前線は、寿人を1トップに陽介と浩司を2シャドーに並べる布陣で臨んだ。
このシステムは、苦肉の策ともとれれば、これからの広島の新布陣とも考えることができる。
元々本職は中盤の選手が多いので、彼らを生かす意味では理にかなったシステムということもできるだろう。
ぶっつけ本番の感はあったが、ペトロヴィッチの思考はよく伝わってきた。


で、機能したかどうかだが、僕は十分機能していたと思うし、今後への展望も開けたと思う。
ウェズレイが復帰すればまた2トップに戻る可能性は高いが、このまま眠らせておくのはもったいない。
2つのゴールは、このシステムの理想的な展開から生まれ、失点も相手の個の力に押し切られてしまっただけで、守備組織は崩壊していなかった。
ダブルボランチにすることでビルドアップに安定感が増し、中盤の選手の距離感がよく、1人1人のタッチ数が少なく、有効で危険なパス回しができていた。
何度も駒野が抜け出すシーンがあったが、あれはチームとして作ったシーンだ。
駒野にいつもキレが戻りさえすれば、ゴール量産は間違いない。
ストヤノフのコンディションがあがり、もっと意思疎通が図れるようになれば、バリエーションもどんどん増えるだろう。


ただ、障害というかギャップというか、寿人への負担は計り知れないほど大きい。
が、そこはエースの宿命だし、寿人がいるからこのシステムが成り立つともいえる。
頑張ってもらうしかない。
この日の寿人は、素晴らしいプレーを見せ、チームのために90分間奮闘してくれた。
さすがのパフォーマンスを披露してくれた。
だが、欲をいえば、中沢からなんとかゴールをもぎ取ってほしかったんだ。
ようやくもう1人のエース?浩司のゴールが飛び出し、明るい光が指してきた。
これからは今までのツケをしっかり払ってくれるだろう。
寿人と浩司がゴールを奪うことは、ただ1点が記録されることとは、わけが違う。
チームに流れを呼び込み、活気づくんだ。
それがエースの責任であり、最大の醍醐味。
やはり数字に残る結果を常に求めたい。


このゲームは、前述した苦しい状況の中で、監督が解決策を選手たちに与え、選手たちがそれに大きく応えたゲームだったと思う。
確かに勝ち点は1つしか持ち帰れなかったし、またも2失点してしまい、勝ち切れない今季のここまでの戦いを、なんら修正できていないという見方もできるだろう。
しかし、選手たちは現状でベストを尽くし、走れていた前半は監督の要求に応えるプレーを見せていた。
寿人の頑張りはいうまでもなく、浩司と陽介の運動量があった前半は、僕の予想をはるかに超えた連動性を見せてくれていた。
前半は完全に広島のゲームだった。


後半は、足が止まり横浜FMのプレシャーがきつくなってきたから、前線へのロングボールが多くなり、寿人と中沢の1オン1に託すしかなかった。
だが、それも致し方ない。あの状況ではベストの選択だったとも思える。
いうなれば、前半のうちにもう1点ほしかった。悔やむならそこだろう。
1点を守りきれなかったことも悔やまれるが、今季初出場の木寺は落ち着きのあるプレーを見せ、まったく不安を感じさせないパフォーマンスを披露していた。さすがベテランだ。
僕は同点に追いつかれたことよりも、勝ち越し点を奪われなかったことにチームの成長を感じた。


勝ち点1をしっかり奪って帰れたことは、これまでになかったこと。大きなことだ。
これまでなら、あそこで一気に流れを奪われ、何も得ず帰らなければならないゲームが多かった。
この勝ち点1は、今後につながるはずだ。
横浜FMの調子のよさ。広島の厳しい状況。
これを踏まえても、引き分けという結果は悪くない。
悔し想いをしてきた今までの経験が、少しづつ身になってきていると思う。
チームの成長を感じたし、失望よりも今後への手ごたえを多く得ることができたゲームだった。


中2日での連戦が続く。
広島に帰って水曜日にF東京と戦い、土曜日にはまた横浜遠征、横浜FC戦だ。
この2戦は、残留を決定付けるため大きな意味を持つ重要な戦い。
殺人的なスケジュールが続くが、この日の手ごたえを積み上げていくと同時に、結果も残さなければ。
まずは、とにかく回復することだ。
広島のサッカーは走れないと成り立たない。
どれだけ疲れを取り除くことができるかが一番の鍵になると思う。


最後に。
このゲームに文句をつけるつもりはないし、監督はいい選択をし、選手はみんな全力を尽くしていたと思う。
ただ1つだけいいたいことがある。
この日、途中出場した一誠は素晴らしいプレーを見せていた。
自信を持ってプレーしていることがわかるし、一誠のもたらしてくれる前への推進力は、大きな武器になり、チームに流れを呼び込める。
大分戦、横浜FM戦と続けて素晴らしいプレーを見せてくれた一誠は、今覚醒する時なのかもしれない。
ペトロヴィッチにはもっと出場機会をあげてほしい。一誠のプレーをたくさん見たい。
この連戦を乗り切るには、11人の力だけでは難しい。
そしてベンチには、ペトロヴィッチの育てたいい選手がいる。
もっと積極的に自らゲームを動かしてもいいのではないだろうか。

2007年08月31日

J1 23節 vsFC東京
やってはならない姿

何を書くか、迷うこともない。
プロあるまじき敗戦だった。
疲れやなんやら、言い訳がたくさんあるのはわかるが、ホームであんなゲームをしてはならない。
みんな広島の勝利を見に来ているのはもちろんだが、勝負事だから負けることがあるのはわかっている。
だから、みんな広島の姿を見に来ているといってもいい。
それなのに、あの醜態だ。怒るのは当たり前、いや怒るべきだ。


ゲームの展開を振り返るのはやめよう。
もし、浩司のダイビングヘッドがネットに突き刺されば、勝負はどうなるかわからなかった。
とかなんとか、そんなことはどうでもいい。負けるべくして負けた。
ミスによる失点。チームが同じ方向を向かないバラバラ感。
今季の広島らしい究極の敗戦とでもいえようか。
ペトロヴィッチは涙さえ浮かべているような表情で記者会見に現れた。
選手が犯した罪はとても大きいんだ。
自らの価値をおとしめ、サポーターに醜態をさらし恥をかかせた。そして監督をも裏切ったんだ。


集中力を欠きミスを繰り返す。同じことを何度も何度も。
この状況で、監督は何ができよう。
サポーターが何をサポートすることがあるのだろう。応援すれば言いというのか?
選手たちはしっかり考えてもらいたい。
これで終わりではないし、下を向きすぎてはいけない。
切り替えることも大事だが、絶対に忘れないことこそ必要だ。
逆に捉えれば、貴重な経験をしたともいえる。
この経験を今後糧にできるか。
これ以上の底はないわけだから、よじ登っていくだけだ。


「選手個々がプロとしてこの試合をして恥ずかしいと思わないといけない。この悔しさ個々がピッチで出すことが大事」(寿人)
「選手も大人だしプロの選手なので、自分自身がよくわかっていると思う。それぞれが見つめ直して、切り替えて次のゲームに臨んでほしい」(ペトロヴィッチ)
挽回する場所はあるし、その機会を与えてくれる監督だ。
次節横浜FC戦、勝敗はもちろんだが、広島の姿に期待したい。


広島の問題点は、そこかしこに存在しているし、今回はペトロヴィッチを糾弾する気にはなれないが、あの采配を見せられた後で、擁護する気にもなれない。
次節までは、修正する時間、回復する時間もない。
だがウェズレイが復帰する。得意の力技で弱点を隠してしまえばいいのだ。
寿人とのコンビが大爆発してくれることを祈ろう。
そして他の選手は、足が動かない身体を気持ちでカバーすればいい。
それができないなら、話にならん。


まだまだ貯金があるから、(5月の勝利は残留争いのために貯めたものだったのか?)降格を直視しなくてもいい。
そんなプレッシャーを感じる前に、1つの勝利、1つのプレーに集中することだ。
横浜FC戦に勝利すれば、降格の2文字は遠のく。
もし負けたら?
単純に広島は、残留争いをするべきチームだということだ。


時間を置いて冷静に書こうと思ったが、こんな内容になってしまった。。。

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日程・結果

3/7 1節 vs横浜FM(A)

3/15 2節 vs大宮(H)

3/22 3節 vs鹿島(A)

3/25 ナビスコ1節 vs浦和(H)

4/4 4節 vsG大阪(A)