浦和との相性は、よくない。
通算成績は11勝1分18敗と7つ負け越しており、1997年3月27日にビックアーチで上村、フォックス、藤本、久保のゴールで4-1と大勝して以来、勝っていない。もうかれこれ10年はたってしまっている・・・
さらには埼スタでは3戦3敗。いまだ1つも勝ち点を奪えていないスタジアムなんだ。
相性という言葉を簡単には使いたくないが、さすがに10年たっていると使わずにはいられない。
嫌な話をしたところで、ついでにもう1つ。
今節は累積警告のため戸田とカズが出場停止だ。さらには代表組の駒野と寿人の出場も危うい。代表に関しては浦和も同じなのだが、はっきりいって選手層のレベルが違う。ダメージを比べるまでもない。
今節12節は、浦和がA3参戦のため8月1日に延期されたもの。スケジュール発表当初はU-20がトゥーロンに招集されていたことから、広島にラッキーな延期だと思っていたが、結局トゥーロンでは予選敗退し早々に戻ってきたし、あの時期の浦和のチーム状況と、広島のチーム状況をを考えると・・・
この延期は、広島にとってどう考えても、いい巡り合わせとはいえない。
さて、どうしよう。
6月の悪夢を終え、チーム史上初の決勝トーナメントを戦った7月は、鹿島相手に敗れたとはいえ収穫を手にすることができた2戦だった。代表不在をチーム全員で埋めて勝利した一戦目は、感動を呼ぶものだったといっていい。
そして、浦和戦まで2週間強の時間が与えられた。
チームの雰囲気は決して悪くなかった。
カズと戸田の代役探しがこの期間の最大のテーマになったが、選手は大きなモチベーションをもって練習に取り組んでいた。
ケガや体調を崩した選手もいたし、寿人と駒野は当然おらず、ウェズレイも26日からの合流で、27日から29日までの3日間はU-22に4人も持っていかれた。
練習試合も2ゲーム組まれたが2ゲームとも負けた。
だが、こんなことをいってもどうしようもない。
ペトロヴィッチが選択した戸田とカズの代役は、戸田の変わりに3バックのセンターを務めるのが槙野。3バックの右に入るのが一誠だ。
洋次郎のセンターバック起用もほのめかしてはいたが、ほぼ槙野と一誠で決まりだろう。
これは僕の考えだが、浦和のワシントンと田中の2トップを考え、競り合いに強い槙野と、スピードに対応できる一誠をチョイスしたのではないだろうか。
槙野は吉弘や洋次郎よりも高さに強い。一誠は吉弘よりもスピードがある。理にかなった選手起用ではある気がするが、ディフェンダーを本職にしている吉弘がこのチャンスにスタメンで出場できないというのは、きついものがあるような。
槙野のセンターも適正だとは思えないが。
しかし、槙野にとっては大きなチャンスだ。
カナダから帰ってきて、「余裕をもってプレーできるようになった」と成長を口にし、「とにかく広島でレギュラー獲得を目指す」ためのアピールの場がさっそく待ち構えていたんだ。浦和相手となれば宣伝効果はこれ以上ない。このチャンスを生かさない手はないだろう。
(広島にとってはありがた迷惑な話ではあったが)U-22の合宿に招集された。この浦和戦は槙野のサッカー人生において大きなターニングポイントになるかもしれない。
これはもちろん一誠にもいえる。ペトロヴィッチの厚き信頼に、もうそろそろ結果で応えなけなければならない。もうそろそろ、結果で。
この2人の活躍なくして浦和戦勝利はまずありえない。逆にこの2人が活躍し勝利を収めれば、広島は勝ち点3以上の大きなものを手に入れることになるだろう。
寿人は出場を志願するだろう。駒野はさすがに休養が必要か。そうなればハンジェが右サイドを埋めることになる。ウェズレイのコンディションは多少不安だが、ウェズレイは寿人とコンビを組むと数倍テンションが上がる。誰よりも寿人を待っているのはウェズレイなのだから、そういう意味でも寿人には出場してもらいたい。そしてためてきた鬱憤をウェズレイと真っ赤な中でパフォーマンスを決めて、しっかり晴らしてほしい。
陽介は好調だ。昨季埼スタで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたから、今年はさらに期待できる。Jではここ4ゲームで3ゴール、このいい流れを続けてもらいたい。
広島が勝利するために必要不可欠なことは、まず守備だ。
個人能力の高い相手に対して、1対1の局面が多くなると厳しい展開になる。切り替えを早くし、前線から全員で守備をすることは最低限必要なことだ。
そして、決めるべきところで決めること。
最強2トップと好調な陽介がいるからこの部分はあまり心配していないが、少ないだろうチャンスを決められるかは、本当に重要なポイント。
浦和相手に、先制点を決められるときつい。
最強2トップには、酷なようだが、ファーストチャンスでゴールを奪ってほしい。
そして、みんなで守る守る守る。これしかないだろう。
勝てば順位は3つ上がる。また上位に顔を出すというモチベーションもおおいに湧き上がってくる。だが、負けると13位のままだ。リアルに後ろが見えてくる。
このゲームは大きな意味がある。今後の対戦相手もタフな相手が続くから、浦和戦で得たものが大きく響くことになるだろう。
浦和を踏み台にすることができれば、いや、しなければならない。
真っ赤な中で勝利する。
そして、もう2ヶ月も見ていない槙野と陽介のパフォーマンスを見てみんなで喜ぶんだ。
槙野、これ以上目立てる舞台は絶対にないぞ!
全国放送、全国紙、ジャックしちまえ!