とても残念な結果になった。
僕はこの結果を受けてかなりダメージをおってしまったようだ。
今はその現実を徐々にだが受け入れはじめているけど、この傷は簡単に消えそうにもない。
ナビスコカップに負けた。
それは致し方ないと思う。ここまでよくきたと思うし、現状のメンバーでよく戦った。
下を向くこともないし、逆に胸を張ってもいいと思う。
が、やはり負けたという現実はショックが大きいもんだ・・・
台風と共に北上していった今回の遠征道中。
試合が延期される可能性もありながら、駆けつけた広島のサポーターの方々は大勢いた。
だが現地へ行くことを断念した人も多かっただろう。
試合は予定通り行われたが、すごい風の中で小雨が降り続ける悪条件だった。
広島にとっては、初の決勝トーナメントであり、ベスト4を決める90分が行われるアウェイでの記念すべきゲームだ。
もっと普通の条件でこのゲームに挑みたかった。
選手にもそれは言えるが、特にサポーターの方々に、(確かに残念な結果には終わったけども)たくさん駆けつけてもらい、この特別な舞台をみんなで共有できていたらと思う。
そうなれば、結果をも覆せたかもしれない。可能性はあっただろう。
天候のことを言ってもはじまらないとは思うが、残念でならない。
本当に風はすごかった。
風向きは一定せず、選手たちはとてもやりにくかっただろう。
この悪条件はピッチにたった22人が平等なので、どっちに不利有利は言えないが、たくさんの場数を踏んでいる鹿島の選手に有利に働いた部分は少なからずあったと思う。
この「経験」をもっとも感じたのは、このゲームから鹿島に復帰した小笠原だった。
落ち着きが他の選手とまったく違った。際立っていた。
鹿島は、小笠原がボールを触ることで落ち着き、小笠原が1点ビハインドで始まったゲームを焦らずコントロールしたことで、鹿島の選手たちは試合序盤から余裕を持ってプレーしているように見えた。
だが、うまくゲームに入ったのは広島だったと思う。
先週からメンバーを変えず戦い方も統一されていた広島が、しっかり跳ね返しウェズレイを基点にカウンターを狙う、という戦術に鹿島をはめ込みはじめていた。
しかし、マルキーニョスに抜け出され決められた先制点は、一瞬のスキをつかれて決められてしまった。時間も早かった。
崩されたわけではなく、一発の縦パスにやられてしまっただけに、悔いが残る。
3バックが並んでしまい、オフサイドを取りそこなってしまった格好になったわけだが、相手の抜け目のなさとそれを結果に変える能力を賞賛すべきだと思うが、あっさりやられたな、という今までの失点パターンの印象を抱かせるものだった。
2失点目もまったく同じだ。
迎えた後半、喜んでいいのかはわからないが、陽介と平繁がベンチに控えていてくれるのは頼もしかった。
そして後半頭から陽介がピッチに立つ。
桑田に代わってそのままFWに入ったが、戻ってきた陽介は陽介らしさを全快に見せ攻撃を活性化させてくれた。
だからこそ、ここからだ、という時のあの3失点目はあまりにも痛かった。
判定の問題は、文句を言いたい、と書くぐらいでは収まるものではない。
が、いつものように言っても仕方のないことなんだ。
ああいったプレーが起こった後の、中の対応が拙すぎた。
この失点も今季の広島を象徴していた。
陽介が入って可能性を大きく見出した攻撃は、平繁投入によりさらに活気付いた。
ターゲットがウェズレイだけでなくもう1人増えたことで鹿島CBに的を絞らせなくしたこと。平繁が個人で突破してくれたこと。陽介が中盤に下がり前を向いてボールをもてたこと。
この3点がゲームを動かし鹿島を自軍に釘付けにする。
そして、ウェズレイのゴールがやってきた。反撃の狼煙があがった。
その後も、いいチャンスを作り、ゴールが生まれそうな雰囲気を作り出した。
だが後一歩、本当に最後の最後の詰めに欠き、鹿島に逃げ切られてしまった。
これも今季の広島がもっとも頻繁に見せる姿だった。
鹿島の「決めるところは決める。守るところは守る」。という強さがよく現れた90分だったと思う。
逆に広島は、1戦目ももう一点を取るべきところで取れなかったし、このゲームでも3点をスキをつかれて奪われ、決めるべきところで決めることはできなかった。
鹿島は勝ち上がる資格のあるゲームをしたと思う。素直に思う。
小笠原と柳沢の復帰に、ファボンや中後も帰ってきたタレント陣を、オリヴェイラ監督はうまく使いこなしていた。
これから後半戦がとても楽しみなチームになった。
一方広島は、この2戦で敗れはしたがハンジェや一誠、桑田の台頭があった。チームの一体感も生まれた。
ペトロヴィッチのサッカーがチーム全体に浸透し、誰が出ても戦えることを示したし、若手が自信を持ったことで、今後の練習でも激しいアピール合戦が繰り広げられるだろう。
どこかでキャンプをするよりも、とっても有意義な2戦だった。
チームのレベルは深みを持ち、上昇したと思う。
それだけに、まだまだゲームをしたかったのだが・・・
今年は、決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げた。
階段は一段一段登っていけばいいんだ。
来年はベスト4へ。そして、国立へと登っていけばいい。
そのためのステップという意味として、今回の鹿島戦を受けとめたい。
選手たちには、この悔しさは忘れてほしくないし、野望を抱いてほしい。
もう一皮向けることで、もっともっと大きな舞台へ立てるようになるんだ。
やらなければいけないことも見えただろうし、自分たちはできるという自信も少なからず掴んだだろう。
僕は自信を持っていいと思うし、胸を張ってもいいと思う。
頂点を見据えてもいいよ、と言われたが、まだ足りないものを教えられ、やらないといけないことを突きつけられた。
そんな2戦だったのではないだろうか。
こういう風にポジティブに捉えようとは思う。が、悔しい。
なんで、こんなに文句が言いたくなるような天候やら判定やらが影響して負けなくてはならないんだ・・・
どうせ負けるんなら普通に負けさせろよ。