素晴らしいホームゲームだった。
こんなに幸福なホームゲームは、めったにないんじゃないだろうか。
選手たちは、本当に最高のゲームを見せてくれたと思う。
この勝利の意味は、とてつもなく大きい。
主将戸田がチームを鼓舞するゴールを突き刺し、陽介が、ようやく決めてくれた。
たくさんのものを手に入れたゲームになったと思う。
ペトロヴィッチが、このゲームは我慢だ。と言っていたように、本当に苦しい時間帯が長く続いたゲームになった。
平繁は必死にがんばっていたし、運動量多く戦っていたと思うが、ウェズレイ不在、やはり埋まるものではなかった。ウェズレイの存在感を改めて思い知ったゲームにもなったと思う。
平繁にとっては、これまでのゲームの中で一番難しいゲームになったと思う。
だが、そのまま何もせずに終わらないところが彼のすごいところだ。
戸田の決勝ゴールをアシストし、しっかりと結果を残した。
ペトロヴィッチもさすがだ。よく我慢して交代させなかった。
このあたりが、若手が育つ秘訣なんだと思う。親心を感じるよ。
ベンチにFWが1人もいないのいは、やりすぎだと思うけど。
平繁は、日曜日からフランス遠征へと旅立つ。自信をつけて帰ってきてもらいたい。
まだまだ彼の力はこんなものじゃないと思う。それを示すチャンスはまだまだ絶対あるから。
我慢比べの様相を呈したこのゲーム。
先に我慢できなかったのは広島の方だった。はっきりって、かなりやばいと思った。
強引にチョジェジンにゴールをこじ開けられてしまったわけだけど、清水のきれいな攻撃はなんとか防いでいたが、強引なパワープレーに屈してしまった。
やはり力強さが今のDFラインには足りない。ここは改善点だ。
ブロックをつくり穴をふさいでも、パワー勝負を局面で挑まれたとき、勝てるようにならないと。
まあ、僕らには下田がいるから、なんとかなるんだけどね。
それにしても、1点リードされてからの広島の選手が見せたアクションは、素晴らしかった。
なぜ、あそこまで出来たんだろう?不思議なぐらいだ。
誰1人下を向くことなく、あきらめていなかった。
横浜FC戦で、学んだことが生かされていたと思う。
あの敗戦、、、無駄ではなかったということだろう。
戸田のゴールはあまりにも美しく、その4分後には、ようやく待ちに待った陽介のゴールが飛び出した。これもまた美しかった。
ただ、この2ゴールは本当にチームで奪ったゴールだったと思う。
特に決勝点となったゴールは、公太と寿人が、執念でボールを自分たちのものにしたからこそだった。
その気持ちが陽介の左足にのりうつったと思うし。
陽介は「最後は気持ちだ」とウェズレイにアドバイスを受けていた。
このゴールは陽介1人じゃなく、みんなの気持ちがこもっていたよ。
あと、ヒーローインタビューで本人も言っていたけど、戸田の攻め上がりはとても効果的だった。
リベロ、といってもいいと思う。
攻めあがる回数こそ少ないけど、確実にチャンスが出来ていた。戦術眼の高さを見せてくれたよ。
今シーズンはイエローも少なく、彼の存在は欠かせないものになっている。
ただ、戸田に願うのは失点数だよ。
まあ、個人のがんばりと集中力を切らさないことが、なにより大事になってくるだろう。
そのあたりをしっかりしめて、高めていってもらいたい。
課題は課題としてもちろんあるわけだけど、このゲームで得た収穫はとてつもなく大きいよ。
順位の上でも、G大阪とはまだ7ポイント。4チームが並ぶ4位グループにつけることが出来た。
13節を終わっての去年と考えれば、向いている方向が違うからね、素晴らしい。
そして、ウェズレイという大エースがいない中で勝てた。
2トップに抱きかかえられて上にいるわけじゃないことを、少しは証明できただろう。
陽介がゴールを奪ったということ。これはチーム全体の自信につながるよ。
1ゴールですべてが変わるとは思わないけど、一歩を踏み出せたことは大きい。
それと浩司にも、火がついただろう。
ヒーロー浩司の座が危うくなってきているからね。
まあ、2トップが抑えられたら終わり、というチームから脱却する兆しが見えたことがよかった。
これで2トップも仕事がやりやすくなるはずだ。
ナビスコを勝ち上がって上位の清水を倒し、勢いが増しに増したところで、3週間ゲームがないのはさびしい。
この調子でドッカーンと勝ち続けたかったけど、少し水をさされた感じはする。
今の浦和の状況を考えても、時間をあけずにやっておきたい、という気持ちもあるし。
ただ、トゥーロンに3人も旅立ったし、疲れているだろうし、この休養をプラスに出来ればいい。
僕も、大変気分のいい時が3週間も送れる。悪くない。
次は鹿島戦、とても重要なゲームだと思う。ナビスコ前哨戦でもあるし。
こんなことが言えるようになるとは!
本当に、楽しみが大きく膨らんだ1週間だった。
殻を突き破り、新たな扉を開いた。それが自信となり、チームが好転し始めた。
清水戦勝利は、とても大きな意味があった。
あのスタジアムの興奮を、これからも選手たちは演出してくれると思う。
そう信じさせてくれる、素晴らしい勝利だった。