むらさき: 2006年09月 アーカイブ

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2006年09月 アーカイブ

2006年09月02日

8月、怒涛の4連戦
見に行けない辛さ

事故
バイクで事故を起こしてしまった。右ひざを骨折してしまい、歩くことはおろか、立つことさえできない状態。
すべてのことが不自由に感じる中、サッカーを観に行くことが日常になりつつあり、最高の楽しみであった僕にとって、スタジアムに行けないことが、僕をもっとも深く傷つけている。
飛び跳ねての応援、ゴールの歓喜、勝利の歌。悔しさや苛立ちさえもが、かけがえのないものに思えてくる。
スタジアムに行くだけで得られていた、ごく普通のものが、恋しい・・・。

大分戦
BSで放送されていた千葉vsF東京戦をベットの上で見ながら、途中経過を気にしていた。
大分、先制と表示される。あ~、これはやばい。先制点がすべてだと思っていたのに。
予感的中、そのままのスコアでゲームは終わってしまった。またもや、ホームで勝てなかった。アナウンサーが、大分が後半早々に1人退場していたことを教えてくれる。
ビックアーチは、大ブーイングが起きたんだろうな、と思った。

G大阪戦
この日は、午後からひざの手術があった。まぁ、手術は無事終わり、18時ごろに病室のベットに戻ると、広島のゲームがBSで放送されることを知っていたので、まだ麻酔が効いていて、頭がボーっとしている中、TVをつけ、チャンネルを合わせた。
前半は、いいゲームをしていたと思う。攻撃には狙いを感じたし、下田がスーパーなプレー連発し、何とか踏ん張り、0-0で折り返せた。
先制点が勝敗を左右する、今の現状で、相手のシュートミスにも助けられた感はあるが、後半に可能性を残せたことは、大きいと思っていた。

後半に入ると、ペースを上げてきたG大阪。ここで、もうひと我慢したかったところだったが、CKから失点を喫してしまう。
きもの、先制点を奪われてしまった。ただ、これは、ある意味い方がない失点だったと思う。あれだけCKを与えれば、いつかは決められてしまってもおかしくない。
問題は、その後だ。ミスも絡まって、立て続けに2失点。明らかに集中力を欠いていた。
徐々に麻酔が切れてきて、足の痛みが強くなり、意識もはっきりしてきたところだった。あっけにとられてしまった。
後半30分、G大阪は遠藤をベンチに下げた。この交代、屈辱感が沸いた。完全に広島はなめられた、と思い、悔しくて仕方なかった。
その後、交代出場の柏木がJ初ゴールを決めると、一気に広島に流れが傾き、ハンジェがゴール。1点差までせめより、同点に追いつくチャンスも作ったが、3-2でタイムアップ。
麻酔が切れ、足の痛みはどんどん増していく。最後に抵抗を見せてくれはしたものの、なんともやるせない気持ちだった。
「遠藤」、この名前は、「仇」として頭に刻まれた。このゲームは、ずっと忘れることないゲームになりそうだ。

鹿島戦
3連敗で迎えたこのゲーム。アウエィに強い広島、相性のいいカシマスタジアム、このゲームは、勝つんじゃねぇのと思っていた。勝たなきゃ大変なことになる一歩手前。楽観視してたわけじゃないけど、勝つような気がしてた。
お互いチャンスを作り出し、決定機も迎えている。どちらにも傾きそうなゲーム展開だ。
広島を、スーパープレーが救ってくれた。青山の35M弾が突き刺さり、先制点をついにゲット。
青山の成長には、目を見張るものがある。前節は失点に絡むミスを犯してしまったが、ゲームをこなすごとに自信を得て、成長し、自らのプレーを表現できるようになってきている。柏木もそうだが、チームに素晴らしい風を吹き込んでくれている。

その後、鹿島の圧力を受けてDFラインが下がってしまい、やられても仕方ないシュートを放たれるが、下田がスーパーセーブを連発し、84分のダメ押しゴールを導いてくれた。
下田の活躍は計算の上。これぐらいは、やってもらわないと。とはいえ、すごいの一言。あたりまくりだ。
ディフェンダーのいない3バックは、完封勝利を飾ることに成功。カズのコンディションも上昇し、戸田も様になってきた。高さという不安は抱えるものの、面白いDFラインが出来上がるかもしれない。
広島の勝利を、目の当たりにできなかった。うれしいんだけど、ちょっと冷めてる自分がいた。

磐田戦
勝って帰ってきたホームスタジアム、ビックアーチ。選手たちに、ホームで勝たなくては、というプレッシャーはあったと思う。もちろん、ペトロヴィッチもホーム初勝利をものにしたい気持ちは強いはず。サポーターは、待ちに待って、待ちくたびれ、もう、その味を忘れてしまっている人もいるだろう。
みんなが期待していた歓喜を、届けてくれたのは、やっぱり、寿人だったね。4ゲームゴールがなかった寿人だが、この日はキレキレ。ほんとに相手にしてみたら、厄介な選手だろう。ウェズレイとのコンビネーションも完璧にあってきたし、これから、2人で何ゴールあげてくれるだろうか。かなりの数字が期待できる。
そして、下田。それにしてもここ数試合、なんか取り付いてるんじゃないの?って思うぐらいのパフォーマンスだ。このまま維持しろってのも無理な気がするほど、怖いぐらいすごい。まさに守護神、神だね。

今のチームの中心は、間違いなく浩司だと思う。つなぎ役、最初のプレス、前線への飛び出し、どれも素晴らしいプレーを魅せている。そして、充実した、とてもいい表情をしている。結果はこれからついてくるはずだ。今のプレーを継続して、若い中盤を引っ張り、広島の顔になる選手になってほしい。
駒野も帰ってきて、さぁ、これからは、反撃だ。上を見て進み、1つ1つのゲームを大切にし、勝利への執念を強く持って、たくさんの歓喜を届けてもらわないとね。
ペトロヴィッチのサッカーが、ようやく本物になってきた。これからは、相手うんぬんではなく、自分たちのサッカーを体現することができれば、いいゲームができるはずだ。

名古屋戦は絶対行きたい!歓喜をリアルに味わいたいよ。
こうやって、スタジアムに行けない状況になって、TVで観ていて、スタジアムの素晴らしさが、よくよく身にしみたよ。

2006年09月06日

名古屋戦プレビュー
ペトロヴィッチサッカーとは

ペトロヴィッチ
W杯の中断期間に、広島のフロントが四苦八苦して、新監督にペトロヴィッチを迎えてから、もう3ヶ月がたとうとしている。
僕自身、その時に彼の名前を初めて聞いたし、なぜ彼なのかという不安感を抱いたことは確かだ。
ただ、今現在、僕の中にその不安はまったく存在しなくなった。
この3ヶ月で、彼が優秀な指導者であることと、サッカーへの情熱を抱いていることは、すでに証明してくれた。

成績は、9ゲームを消化して4勝5敗で、勝ち点12を手に入れた。開幕でつまずき、12節を終えた時点で勝ち点10だったことを考えれば、結果も十分に残してきている。
前節、前々節の鹿島と磐田を下して、今シーズン初めての連勝を飾り、チームは明らかに上昇線を描き出し、ようやく、ペトロヴィッチの目指すサッカーが選手に浸透して、それが結果に現れるようになってきた。
試行錯誤の段階は終わり、その力が本物になってきたと言っていいと思う。

走るサッカー
ペトロヴィッチが広島に持ち込んだサッカーは、とても攻撃的でハイレベルなものだ。
現日本代表オシムと同じように、選手に運動量を要求し、ただ走るだけでなく、考えることも同時に求めた。就任当初から、練習量は格段に増え、徹底したハードワークを選手たちに求めている。
そして、若手に大きなチャンスを与えて、チームに新しい風を吹き込んだ。
この彼のやり方によって、チームは明らかに活性化されたと思う。チャンスは転がっているわけだし、ハードな練習をこなすことによって、プロサッカー選手とは何なのかを、改めて感じた選手も多かったのではないだろうか。

DFライン
彼の志向するサッカーの大きな特徴として、DFラインからしっかりとつないで行く、というのがある。これは、最初のゲームから選手にかなり意識付けをさせ、徹底させている。当初は、適任者を探すのに試行錯誤し苦悩した。そして、ダバツを補強し、なんとカズを右ストッパーにコンバートすることで解決を見たようだ。
戸田を中央に置くこの3バックは、確かに足元の技術はしっかりし、ボールをつなぐことには長けている。だが、ダバツも含め、ディフェンダーとして、高さや強さには不安がある。そこはこれからの課題だと思うし、実際そういう形で失点してしまうことも出てくると思う。
ペトロヴィッチは、その部分にはある程度目をつむるつもりなのだろう。このDFラインに対する考え方に、彼のサッカーは攻撃からを組み立てられていることが顕著に現れている。

たくましくなりつつある選手たち
中盤の選手にはハードワークとリスクを背負う積極性を常に求めているが、ペトロヴィッチは、確実に上向いている手ごたえを感じていると思う。
完全に信頼を得た浩司が、この精神をプレーで表現してチームを引っ張り、青山や柏木が与えられたチャンスを活かして、自信を持ち始めている。
チーム全体に、アグレッシブなプレーが格段に増えた。ペトロヴィッチがチャンスを与え、選手がそれに応える。選手と監督の間にいい関係が生まれてきていると思う。
信じることと自信を持つことの大切さを、改めて感じさせる。

vs名古屋
名古屋とは13節に対戦し、ペトロヴィッチの初陣を勝利で飾った相手だが、あの時とはチーム状況はまったく違う。新外国人ヨンセンの加入により、驚くほどに生まれ変わった。本田や中村や藤田らが能力を発揮しはじめ、フェルホールセンのチームは、ようやく1つにまとまった印象だ。
名古屋戦のポイントは、長身のストライカーヨンセンをいかに抑えるかだ。3バックの真価が問われる。
そして、先制点が鍵を握っているわけだが、もし名古屋に先制を許したとしても、下を向かず逆転する力強さを見せてほしい。
寿人と駒野の出場は微妙で、コンディションが万全でないのは間違い。チーム力が問われるゲームになる。
このゲームに勝てば順位で名古屋をを追い抜くことができるし、ホームで連勝となれば勢いも一気に増す。
ぜひとも勝利をつかみたいゲームだ。

ペトロヴィッチは、指導者として一流なのは見せてもらった。いいグループを作れることも。
あとは、勝負師としての彼の手腕を見せてほしいと思う。

2006年09月10日

J1 22節 vs名古屋グランパス
次のラウンドへ

可もなく不可もなく
両チームの監督、選手共に、ゲーム終了後のコメントには同じような言葉が並んでいる。
両チーム共に、守備面で大きなほころびをつくることなくある程度の手ごたえを得ながら、攻撃面ではアイデア不足を露呈してしまった。
とくに、名古屋の守備意識は高く、寿人とウェズレイの2トップを封じ込んだといってもいいと思う。ファウウルもいとわない厳しいマークだった。
スコアが動けばまた違ったのだろうが、両チーム共に攻撃にかかるときの工夫と積極性に乏しく、こういうゲームで重要になってくるセットプレーも不発に終わった。

自らがゲームを動かすことが出来ない現状が浮き彫りになった格好だ。
流れを引き込むプレーやテンポのアップダウンは少なく、チーム全体での勝負どころの共有がまだまだ統一されておらず、勝負を打てるカードも両チームとも持ち合わせていなかった。
チーム状態は確実に上向いている両チームだが、まだまだチーム作りの過程であり、残留争いから足を踏み出すには、もう少し時間がかかりそうだ。

3バック
このゲームで注目していた、インテリジェンスある?広島のDFラインは、上々の出来だった。
不安視していた、高さを武器とするヨンセンをきっちりつぶして仕事をさせず、スピードが武器の杉本にも、裏を取られることはなかった。
ダバツが競り合いで強いところを見せてくれたのは大きな収穫だ。カズもディフェンダーとしてのプレーに、徐々に手ごたえをつかみ始めているのだろう。
下田を中心に集中力も高く、不安材料はどんどん減ってきている。望むなら、カズには攻撃への関与をもう少し求めたいところだが。
次節、浦和の2トップ、ワシントンと田中に対してどこまで出来るか。ちょっと大きな試金石だ。楽しみになってきた。

攻撃
最後までゴールを割ることの出来なかった攻撃陣だが、コンディションが心配されていた、寿人とウェズレイの動きは、けっして悪くなかった。ただ、相手も研究してきている。2トップを抑えることに全力を注いでいた。よって、サイドに活路を見出そうとしたが、実らなかった。
ペトロヴィッチは、クロスの精度のなさを嘆いていたが、単純に駒野と公太の技術不足、の問題ではないと思う。サイドにボールを運ぶまでの工夫や、さぁ勝負してクロスをあげてくれ、というのではなく、サポートや崩しの手助けも必要だと思う。
それと、広島の中央には、ヨンセンはいない。ピンポイントであわせなければという意識が、悪い方向に行っているのかもしれない。
ただこの2人は、Jの中でも自慢できるサイドアタッカーだ。とくに駒野。オシムにも言われ、ペトロヴィッチにも言われて悔しい思いをしているだろう。奮起を期待したい。

あともう1つ、今の広島には前を向いてドリブルで仕掛ける選手がいない。ドリブルで局面を打開することの必要性は、ドイツW杯で立証されている。
浩司や柏木は、その技術を持っていると思う。仕掛けることで選択肢も広がるし、ファウルも取れる。そして、向かっていくことは、相手にとっては脅威なんだ。
シュートを打つという意識と共に、相手に向かって仕掛けていくことも強く意識してもらいたい。

采配
チームの形は出来つつあり、DFラインの整備は確実に進んでいる。
これからは、勝ち点を取るためのチームへと、もうワンランク、ステップアップしなければいけない。
ペトロヴィッチは、このゲームも交代は2人だけで、それも85分を過ぎてからだ。スタメンとサブの選手にそれほど開きがあると思っているのか、戦術上の交代は極端に少ない。
クロスが上がっていたので上野を投入する手もあっただろう。俊介にもっと時間を与えて、バイタルエリアで彼の個人技を生かすことが出来れば面白かったと思う。このゲームで青山は精彩を欠いていた、一誠を入れたほうがよかったのではないか。

11人では戦い抜くことは出来ないし、采配がゲームを動かすことはよくあることだ。
今までは、11人のグループを作ることで精一杯だったのかもしれないが、これからはその人数を、13人、15人と増やしていってもらいたい。
そして、「勝たせてやれなかったことが、監督として、選手たちに申し訳ない」とコメントを残しているペトロヴィッチ。
そう、監督が勝利に導けるゲームも確かにある。これからのゲームで、その手腕を見せてもらいたい。

2006年09月17日

J1 23節 vs浦和レッズ
個人の差とチームの差

ビッククラブ浦和
得点ランキングトップを走るワシントンと、中盤の要鈴木の欠場を、浦和は余儀なくされていた。それでもピッチに現れたイレブンは、まったくそんなことを感じさせない顔ぶれだ。さらに、山田、相馬、ポンテ、黒部らがベンチを暖めている。実際に敵として目の当たりにして、リーグ屈指の戦力をまざまざと感じさせられた。
そして、4万人近く埋まった埼玉スタジアムは、日本で最もアウェイを感じる場所だ。足を運ぶことができなかったことが、本当に悔やしい(涙)。
監督、選手共に、この場所は特別だと語っている。ゲームが始まる前に、ここ埼玉スタジアムで浦和に勝つことは、広島にとって金星といえる出来事なのかもしれない。そんな気持ちをブラウン管を通してでさえ感じたほどだ。
認めよう、というか、現実だ。浦和はビッククラブである、と。

戦った広島
だが、広島の選手たちは、そんな雰囲気にのみ込まれてしまう事もなく挑むことができていた。個々がそれぞれのプレーを見せ、チャンスも十分に作ることができた。CKの数では浦和を上回っている。広島が勝っていても、そこまで驚くことはないゲームだった。ブッフバルトは、「とにかく勝点3が取れて本当によかった」と語っている。紙一重のゲームであったということだ。 個人の差を、チームみんなで埋めることができていた。
ペトロヴィッチのサッカーが浸透しはじめ、攻撃と守備のときの狙いが、チームとしてまとまってきている。浦和相手に押し込まれるのは仕方ない。ならば、2トップを生かしたカウンターに活路を見出そう、というプランは、みんな描いていたはずだ。
不安は取り除かれ、自信に変わりつつある。ゲームに入る前の心境は、かなり変わってきている。

意外性
広島はチャンスを作れていた。とくに、後半開始からは、浦和ゴールを何度も脅かしていた。ただ、ゴールをこじ開けたのはウェズレイのラッキーともとれる一発だけだった。
その理由は、浦和ディフェンスの強さもあったし、クロスやラストパスの精度という問題もあった。が、今の広島の攻撃に最もかけているのは、意外性だ。
浦和DF陣は、広島の攻めにいやらしさは感じても、予測を裏切られたことはなかっただろう。すべてのプレーが、わずかでも頭の中に浮かんだものだったはずだ。予測の範囲内であれば対処する力を、彼らは持っている。だから混乱することなく、冷静に対処されてしまうのだ。
浦和DF陣の、予測を裏切る、言いかえれば、期待を裏切る、意外なプレーが広島の攻撃にはなかった。
ウェズレイのゴール。あれはまさに、GKの予測を裏切ったものだ。

柏木・浩司
柏木は十分に特徴を発揮し、長谷部と対等に渡り合っていた。浩司もDFに走り回りながら、前線にも顔を出す運動量を見せていた。
だが、浦和の選手たちは、彼らに怖さを感じなかっただろう。
浦和のトップ下を勤めていた小野は、決して機能していたとはいえないが、何をしでかすんだ、という恐怖感があった。その理由は、彼がチャレンジしてくるからだ。
技術があるからこそなのだが、バイタルエリアで前を向いてボールを受けようとし、常に一発で決定的なパスを通そうと狙っているのだ。そういうチャレンジをされることを、相手が嫌がるのも知っているし、自分の技術と才能の活かし方も知っているのだ。
柏木と浩司も、その才能を持っている。だからこそ、もっともっとチャレンジしていってもらいたい。挑んでいってもらいたい。広島の攻撃は、彼らが創造していかなくてはいけないんだ。
チャレンジしなければ、その才能は、日の目を見ることはなくなってしまう。

タレント
駒野は、対するアレックスとの攻防で、完全に主導権を握っていた。運動量、攻撃に加わる回数、クロスを送った本数、どれもアレックスをしのいでいた。だが、アレックスは、1本のクロスで、ゲームを決めるアシストを送り、チームを勝利に導き、自身も勝者になった。
僕は、個人レベルで、ゲームに対して高い影響力与えられる選手を、タレント性がある、という表現をする。
アレックスは高いタレント性を持っている。これは、トルシエ、ジーコ、オシムから選ばれていることからも、正しいと思う。
駒野にそのタレント性がないわけではない。将来性を考えれば、アレックスを超える可能性だって十分ある。ただ、現時点でアレックスよりも劣っている。それがこのゲームでの勝敗に大きく左右してしまった。1人の選手の1つのプレーが、ゲームを決めてしまったのだ。
駒野は相当悔しかっただろう。ぜひ、越えてもらたい。今よりも技術を磨き、結果を積み上げて、ゲームを決めれる選手へと。

結果
優勝争いを戦うチームに、選手層、スタジアム、クラブの規模、すべてにおいて一級品の浦和に乗り込んで、広島の選手たちは、とてもよく戦った。いいゲームを見せてくれた。
だが、結果として得たものは、浦和が3、広島は0だ。いいサッカーを見せても、後一歩まで追い詰めても、内容では負けてなくても、結果がついてこなければならないのがプロの世界。勝負の世界だ。
いいゲームができた。自分たちのサッカーができた。それで満足してもらっては困る。
いいゲームができた。それを勝利につなげなくてはならない。その為にするべきことは、まだまだ山のように積んであるが、そのヒントを得られたゲームだったはずだ。

2006年09月23日

J1 24節 vs大宮アルディージャ
待望のゴール

ビックアーチ
ビックアーチに向かって登る、あの坂道が僕は大好きです。
木々を見て季節感を感じつつ、期待や不安を胸に抱え、早足で登る坂道。また、笑顔がこぼれ、スキップしたくなるような気分で下る坂道。下ばかり見て、無言で下る坂道。
ゲームの、オープニングとエンディングであるこの坂道は、いつも違ったドラマを用意し、いつも違った顔をして、僕らを待っていてくれているような気がします。
この日登った坂道は、とても久しぶりに感じ、とても長く感じました。松葉杖で登ったせいもあったと思いますが、初めて見る顔だったような気がします。
僕と、この坂道の関係が、こうやって深くなっていければいいなぁ、と思います。

スタジアム
スタジアムに入ると、いつもと変わらないチャント・コールが聞こえてきて、紫のフラッグが舞っています。スタジアムに戻ってきたぞ、と1ヶ月半しか離れていないのに、妙な感動モードに入ってしまいました。
ほんとにこの雰囲気はいいもんですね。この臨場感と一体感は、スタジアム独特のものです。
行けない時につのった寂しさが、スタジアムの持つ魅力を再認識させ、よりその気持ちを増幅させてくれました。

大宮
この日、ビックアーチにやってきた大宮は、広島が今シーズン初勝利をあげた相手で、ここ4ゲームで、3敗1分と調子を崩していました。
ですが、三浦監督は、広島相手のプランをしっかり練って、このゲームに挑んできました。激しいチェックを前線から仕掛け、広島のつなぐサッカーを逆手にとり、そこを狙ってきました。
面食らった広島は、ボールが前へも進まない状況になり、悪いうしない方をして、2トップに裏をとられて決定機を作られるなど、リズムがまったく生まれず、ボールさばきの中心である青山にミスが多く、三浦監督のプラン通りの展開になってしまいました。

最終ライン
だが、最後のところで踏ん張れた。これがやはり大きかった。
相手のすばやい2トップに対して最初は手を焼きながらも、決定機では体を張ってしのいだ最終ラインは、日々成長していることを感じさせてくれている。今の3人で固定されてから7ゲームがたった。確実に連携は向上し、手ごたえを感じていると思う。
カズは、読みが生きるようになってきたし、ここ一歩の足が伸びるようになった。自信を付けてきていると思う。このポジションを楽しみ始めたところだろう。
まだ、ビルドアップでぎこちなさを見せたり、攻撃への効果的な関与はまだ見られないが、相手のパワープレーにもあわてることなく対処できるようになった。
サイドをいかに守るか、が今後の課題だろう。1対1にさらされてしまっている場面がまだ多い。それでいいのか、フォローにいくのか、誰がいくのか、をはっきりさせたほうがいい。

浩司
ペトロヴィッチが就任してから信頼を勝ちとり中盤を支えていた浩司は、今まで、いいプレー、気持ちの入ったプレーでチームに貢献していたが、それが数字に表れていなかった。
ゴール前に走りこむでもゴールにならず、守備にも奔走しなければならない。バランスに気を使うあまり、積極的なプレーが影を潜めつつあった。
浩司がゴールに絡み、結果を残せば、広島は一段階ステップをあがる。と僕はずっと思っていた。
どんな形でもいい。FKが壁に当たって入っても、ただ押し込むだけでも、何よりも浩司に結果がつくことが重要だと思っていた。

そのゴールが、ようやく来た。それも、どうしてもゴールがほしいj状況での、理想的な展開からの、得意の左足できっちりコースを狙った、素晴らしいゴールだった。
駆け寄ったチームメイトの喜びようを見て、みんなが浩司のゴールを待っていたことがわかる。チーム全体が、サポーターのみんなが、浩司自身が、待ちに待った待望のゴールが、このゲームを決めてくれた。
浩司に結果がでた。これで広島は、一段上へとステップアップできる。

柏木の可能性
このゲームで、広島の攻撃を創出していたのは間違いなく柏木だった。ゲームをこなすごとに新たな引き出しを開け、プレーの幅の広さを見せてくれている。
ただ、もっともっとできるんじゃないだろうか。厳しいところでボールを受けても、仕事ができるんじゃないだろうか。
だから、もっと挑戦してほしい。限界点を決めてしまわず挑戦し続けることで、可能性はもっともっと広がっていくと思う。
あのルーレットは目に焼きついた。あんなプレーにもっとトライして、今度はゴールに結び付けてほしい。

魅力的なチームへ
面白いゲームだったと思う。勝ったから、というのも当然あるが、内容も充実していた。
ゴールチャンスは数多く作れていたので、後はそれを決めて、歓喜を2度3度と届けてくれれば言うことなかった。
魅力的なサッカー、お客さんが見たいサッカー、というのは、みんなが共通している部分では、ゴール前の回数が多く、当然ゴールがたくさん生まれるサッカーだと思う。
今の広島の歩みは、間違いなくその方向に向かっていると思う。
決して止まることなく、進み続けていってほしい。前へ、上へと。

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日程・結果

39節 vs湘南(H) 2-0


天皇杯 3回戦 10/12
 vs大阪体育大学(秋田)

41節 10/25 vs鳥栖(H)

天皇杯 4回戦 11/2
 vs東京V(西が丘)

42節 11/9 vs仙台(A)

43節 11/22 vs草津(H)