先輩のほうが上手だった
システムはほぼ同じで、両監督の目指すサッカーも似ている。まったくのミラーゲーム。
ゲームの内容、チャンスの数では、互角といえる展開だったと思う。
ただ、結果は完敗。
オシムサッカーを志して、3年半と2ヶ月の差。選手層、チーム全体の力の差を見せ付けられた。
千葉と同じ土俵に立つことを選んだ広島は、精一杯の抵抗を見せたが、先輩であり、番付でも上の千葉に、土をつけることはできなかった。
新しいものを作るということ
広島は、ペトロビッチが就任してから、まだ2ヶ月もたっていない。
そして、彼は、新しいサッカーを持ち込み、取り組もうとしている。
リアクションサッカーではなく、自らゲームを作り出そうという、攻撃的なサッカーだ。
理想は、かなり高いところにある。「目指せ、バルサ!」は言い過ぎかもしれないけど(笑)
これはとてもいいことだと思うし、選手たちが一丸となって、ペトロビッチのサッカーを表現しよう、というのは、すごく感じる。
ペトロビッチが徹底させている約束事の中で、わかりやすいのが、ボールをつなぐということ。
ロングボールを蹴らず、ショートパスで、少ないタッチで、ピッチを広く使いながら、って感じだ。
ここまでの2ゲームを見ていて、このことに、こだわりすぎ、徹しすぎ、じゃないかなと思う。
浩司のゲーム後のコメントに
「まだボールを回せていない。無理矢理な部分がある。50%以下の確率でも出そうとして、ボールをとられている」っていうのがあった。
僕もそう思う。パーフェクトなパスが5本、6本とつながらないと、ゴール前までたどり着けない状況だ。
これではきつい。はっきり言って、今の現状そこまでの技術と体力は、広島にはないと思う。
緩急と、時には裏に出すロングボールも必要だと思う。
足元ばかりで、相手に完全に読まれてしまっている中では、前へ進むことすら、ままならない。
ちんたらバックパスを繰り返したり、時にはドリブルで突進たり、いきなり裏へ蹴ってみたり。
こういう可能性がないと、相手は怖くないはずだ。
でも、今はそういう段階ではなく、選手たちに、つなぐという意識付けをしている段階なのだろう。
いい形ではまることもあったし、広島の選手の特徴を考えても、素晴らしいサッカー出来上がる可能性は、十分あると思う。期待が持てる要素はふんだんにあると思う。
結果に左右されずに、続けていくことが必要なのだろうが、そうも言ってられない。
自分たちを信じて、一歩づつでも、確実に上へと上っていってほしい。
4失点を、重く受け止めるべき
このゲーム、寿人にゴールのチャンスが2度あった。1つは、普段の彼なら確実に決めていたはずのもの。
あそこで寿人が決めていれば、同点に追いつくことができ、その後の展開がどうなっていたかわからない。
寿人を責めるつもりはないが、寿人が決めなければ、広島は勝てない。
それぐらいの自覚を持ってゲームに挑んでほしいと思う。
そう、寿人ほどの選手であっても、ゴールを奪うことが出来ないときがある。
攻撃は、水ものだ。確実に、毎ゲーム3点を取れるなんてことありえない。
確実なのはDF。失点を防ぐことだ。
点を取られなかったら、負けることはない。この事実、重要さは、ドイツW杯で顕著だった。
DFこそ、チームの基礎であり、支えるもの。
開幕時、DF陣が崩壊し、それによって、チームが崩れ去っていった。
このゲーム、2点取れた。名古屋戦は、3点取って、勝利した。
こんなことに、ごまかされちゃいけない。
今の現状は、チームの基盤が揺らいでいるその上で、不確定要素で勝負を仕掛けようとしている。
かなり、危険だ思う。
基盤を作ることを、おろそかにしてはいけない。
夢はないけど、まず、そこから始めるべきだとも思う。
連戦となる、次の甲府戦は、またまためちゃくちゃ重要な、絶対勝ちたいゲームになった。
この敗戦を、ポジティブに受け止めるためにも、勝たなくては。
最後まで戦う姿勢、カズの復帰や、柏木の可能性という、いい部分もあったわけだから。
絶対に、ここで、つまづくわけにはいかない。