むらさき: 2006年03月 アーカイブ

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2006年03月 アーカイブ

2006年03月06日

J開幕 vs鹿島アントラーズ

小野監督を始め、選手全員が今期の目標をはきっりとタイトル獲得と語り、挑んだ開幕戦。期待と不安が同居する気持ちは両チーム同じで、ただの1ゲームではない重みを持っている。鹿島アントラーズはどこまで自分たちの力があるか試す意味でも格好の相手。勝利することによって自信を掴み取り、弾みをつけたいという思いは、サポーター、監督、選手全員同じだ。

ゲームが始まって主導権を奪ったのは鹿島。新しい監督を迎え、柳沢、小笠原など中心選手が直前に合流したにもかかわらず、中盤の選手が流動的に動き、素晴らしいパスワークを見せる。
完全に後手に回ってしまった広島。小笠原、本山、増田、深井を捕まえることができず、サイドで1対1を挑まれ、ラインを上げることができない。前半は完全に鹿島のペース。3失点を食らうという結果は当然だった。

だが、相手のスキを付いて2点を奪う。ペースを掴めない中でゴールをあげ、後半に望みをつなげることができたのは、昨シーズンにない力強さを感じさせた。ウェズレイと寿人の2トップの力でゴールが奪えるということは大きい。

後半に入り、浩司に変え、ハンジェを入れて、中盤でプレシャーを掛けれるようになりペースを掴むことができるようになる。しかし、柳沢にハットトリックとなるゴールを決められてしまう。この失点が痛かった。
しかし、両サイドから積極的に攻め、カズも高いポジションを取り、ウェズレイがゴールを奪い1点差。寿人を中心に最後まで果敢にゴールを目指すが、追いつくことはできずタイムアップ。
開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。

3-4。負けはしたが悲観する内容ではなかったと思う。後半には修正できていたし、最後まで諦めず攻め続け、ゴールの可能性は十分にあった。ウェズレイ・寿人の2トップはかなり機能しそうだ。2人のコンビネーションもこれから高まればかなりにゴール数が期待できる。
守備に関しては、このゲームでは戸田が、たくさん出てくる鹿島の中盤の選手を捕まえきれず、サイドでも数的優位を作れなかった。戸田には、もっと激しく、広い範囲をカバーしてもらって、カズを前に押し上げてもらいたい。彼の活躍はとても重要だ。

ハンジェが入って、修正できたように、中盤で相手に自由を与えないことがまず重要になると思う。ベットはいいリズムを生み出すプレーをしてくれるときもあるのだが、このゲームでは、ボールを奪われる場面が多かった。ハンジェはハードワークでき、駒野との連携もスムーズなので右サイドに置き、戸田を助けるためにも起用して欲しい。

浩司は守備からではなく、攻撃によってプレーのリズムを作っていく選手だと思う。2トップにもっと絡み、積極的に仕掛けるプレーをしてもらいたい。
カズはこのゲームで小笠原との戦いでは負けていたと思う。流れを変えるような1プレーがほしいし、もっとボールを触りリズムを作り出して欲しい。

公太はルーキーの内田に手を焼いていた。彼の実力はあんなもんじゃないし、次節以降の巻き返しに期待したい。
このゲーム、俊介はベンチにも入っていなかった。やはり、点を取りに行くときには彼の力が必要だし、期待しているファンも多いと思う。せめてベンチには入れてもらいたいし、俊介もゲームに出れるように日々頑張ってもらいたい。

鹿島との力の差を感じたのも事実だが、決して勝てない相手ではなかった。こういうゲームをものにしていく力を、今後つけていってもらいたい。

2006年03月10日

大分戦に必要なのは勝利だ

12日、大分に乗り込み、第2節を戦うサンフレッチェ。ネーミングライツを導入し、九州石油ドームとなって初めてのゲームとなる。昨シーズン、大分でのゲームでは、ガウボンのゴールで1-0と勝利を上げている。
はやく今シーズンの初勝利を上げ、自信を掴み、サポーターを安心させて欲しい。

開幕戦では、常にリードされる展開を強いられながら、最後までゴールを狙う姿勢を持って戦い続けたが、1点及ばず3-4。両チームあわせて7ゴールも入るという予想もしない打ち合いとなった開幕戦は、鹿島に軍配が上がった。
3ゴールを奪うも、4失点。簡潔に課題と収穫が共に出たゲームとなった。

柳沢にハットトリックを決められ、4失点を喫した守備だが、鹿島の中盤の選手に自由にプレーさせてしまったことが、大量失点の1番の原因だと思う。カズ、戸田の両センターMFは、ポジションをチェンジを繰りかえす相手を捕まえきれず、プレッシャーを与えることができなかったため、鹿島に主導権を握られた。
そして、サイドで1対1となる局面を多く作られる苦しい展開となり、最終ラインは完全に後手に回ってしまい、決定的な場面を作られた。

後半、浩司に変えてハンジェを投入し、監督の指示もあり、中盤で激しくプレスにいけるようになって、徐々に広島のペースとなったように、やはり高い位置からプレスを仕掛け、相手に自由を与えないようにしないといけない。
その中盤のディフェンスの中心となってもらいたいのは、戸田だ。センターにきっちりポジションを取って、周りをうまく使い、自らも激しく当たって、最終ラインの前で壁となって立ちはだかってもらいたい。そうすることによってカズを前へ押し上げることができるようになる。今シーズン小野監督が理想とする中盤を機能させるためには、彼の役割は非常に重要になる。闘争心剥き出しのプレーで、チームを引っ張る活躍を期待したい。

攻撃の面では、ウェズレイが早くもチームに馴染んでいる様子で、コンディションも良さそうだ。寿人との連携も問題なく、これから2人のコンビネーションが磨かれれば、かなりのゴールを上げてくれそうだ。
寿人は、昨シーズンの結果と代表に呼ばれたことにより、かなり自信を持ったんじゃないだろうか。ドリブルで相手に仕掛けるプレーも見られ、ゴールへの執着心もすごかった。今シーズンもサンフレッチェのエースとして活躍してくれるのは間違いない。W杯目指してゴールを量産してもらいたい。

そして、今シーズンの鍵は浩司が握っていると思う。開幕戦では45分間の出場となってしまったが、彼が2トップに絡んで攻撃を活性化させることができれば、相手にかなり脅威を与えることができるはずだ。2トップを追い越してのゴール前への飛び込み、左足から放つ強烈なシュート、精度の高いクロスといった、彼の躍動感あるダイナミックなプレーは、チームに勢いをもたらす。
スティーヴン・ジェラードのように、豪快かつ正確なプレーで攻撃の中心となり、闘争心溢れるプレーでチームの顔となる選手になってもらいたい。浩司はスタープレーヤーになれる素質を十分に持っているはずだ。

対する大分は、開幕戦をアウェーでF東京と戦い0-2で破れ、黒星スタートとなってしまった。
マグノ・アウベスと吉田の抜けた穴は相当大きそうで、新加入のオズマールもまだフィットしてはいない印象を受けた。シャムスカ監督も連敗スタートだけは避けたいだろう。どのようにホーム開幕戦に合わせてチームを持ってくるのか、彼の手腕には注目だ。

両チームとも勝って今季初白星を上げ、はやくほっとしたいのが本音だろう。特にサンフレッチェは、3節、ホームに優勝候補の浦和を迎える。勝って勢いをつけ、このビックゲームに挑みたい。
早くも大分戦は、今期の成績を左右する、そして目標であるタイトル獲得を、現実味があるものにするためにも、非常に重要なゲームになる。こけら落としとなる九州石油ドームで、勝利を刻み、勝ち点3を持ち帰ってもらいたい。

2006年03月14日

vs大分トリニータ
終了間際に追いつくことはできたが

九州石油ドームはこの日、大分であるのに、3月とは思えない、震えるような寒さ。
冷たい風が吹く中、大分トリニータの開幕戦に集まった多くのサポーターに、両チームとも勝利を届けることはできなかった。ゲーム内容も寒さを吹き飛ばすような、熱いゲームとは決して言えるものではなっかた。

選手後退が功を奏し、先制点を奪った大分だったが、1点を守りきれなっかた。寿人とウェズレイが意地で同点ゴールをもぎ取り、1-1でゲームは終了した。ゲーム内容からいってもドローは妥当な結果だったと思う。

広島は、前節の大量失点を受けて、守備に重点を置いてゲームに入っていったと思う。特に中盤で激しくプレッシングをかけていくのを、大きなテーマとしていた。そのため、運動量の豊富なハンジェを起用した。

守備は十分修正できていたと思う。皆の守備意識は高く、高い位置からプレッシャーを掛けることができていた。最終ラインも、一瞬のスキを付かれてゴールを許したが、落ち着いて対処できていたと思う。ジニーニョは、広い範囲をカバーし、安定感をもたらせていた。決定的に崩されたという場面はほとんどなく、守備面は及第点の出来だ。

攻撃面では、決してよくなかった。両サイド、特に駒野のサイドから再三クロスをあげるシーンは多かったが、2トップにはきっちりマークが付かれ、ゴールには結びつかなかった。大分のディフェンス陣はクロスに対して、狙いすましてあげられないように、キッカーに対してプレッシャーをかけて、中央でちゃんと跳ね返そうと思っていたのだろう。寿人もコメントしていたように、狙いどころも分かっていたので、あまり怖くなかったのではないか。

このゲームでは、セカンドボールを拾えなかった。2回、3回とクロスを上げるシーンが続けば、マークもずれてくるのだろうが、分厚い攻撃を仕掛けることができない。単発では、よほどの精度が必要だ。
ベットが何回か、クロスに対して飛び込み、惜しいシーンを迎えたが、彼はシュートの場面で、ボールをゴールの枠に飛ばすことができない。ペナルティエリアに入る動き出し、タイミングはいいのだが、得点力がない。彼に決定力が備わりゴールを決めれるようになると、広島はかなり楽なのだが。

そして、ボールを奪ってからのパスミスが多すぎた。相手もプレッシャーをかけていたが、1本目、2本目のパスがつながらないと、ラインを押し上げれないし、ペースを握って、ゲームを進めることができない。
足元へのパスが多すぎるためだと思う。きっちりつないで行こうという意図は分かるのだが、意外性がないので、相手も読みやすく、潰されてしまう。

中盤を新しい形にして、カズにもっと攻撃に絡んでほしいはずなのだが、トップ下の位置でプレーするシーンもあまりなく、まだフィットしてないと思う。このゲームでは、横パスが多すぎた。両サイドを使って攻めるのは広島の形なのだが、どうしてもスピード感が出てこない。

攻撃のパターンが少なく、リズムが同じになってしまう。一発で裏を狙うか、サイドから崩すか。カズには、もっと大胆な、通れば決定的というようなスルーパスもほしいし、自ら局面を打開して、中央をドリブルで持ち上がるようなプレーも必要だ。小野監督もそういうプレーを期待していると思う。

このシステムでは、守備から攻撃へと切り替わったときに、中盤のラインから誰かが飛び出して、バイタルエリアに入ったり、2トップと近い位置でプレーしないと、厚みある攻撃がなかなかできないと思う。
カズ、ベットがこの役割を担って、リスクが多少あろうとも、トップ下に上がっていくべきだ。

同点ゴールのシーンのように、2トップで点を取れるのは強みだ。ウェズレイと寿人のコンビはこれからまだまだ良くなるだろうし、Jリーグでも屈指の2トップなるかもしれない。今後かなりのゴール数が期待できる。

この2トップをカズが操り、ベットと浩司が絡んでいく。駒野と公太が両サイドを駆け上がる。面白い形になりそうなのだが。完成するまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

2006年03月17日

ホームに浦和を迎え、初勝利を目指す

早くも優勝候補筆頭の、浦和レッズとの対戦だ。今の広島のチーム状態では少し荷が重い相手か。

浦和レッズは、このオフの大型補強でJ過去最高といわれる戦力を整えた。まず何といっても小野伸二の復帰が1番の目玉だ。そして、東京ヴェルディからストライカーのワシントン。さらに、相馬、黒部。昨シーズン天皇杯を制し、リーグ戦を2位で終えたチームに、さらにスタープレーヤーを獲得。
Jリーグ制覇は当然のこと、すべてのタイトルを総なめしそうな陣容で、初のビッククラブ誕生かと期待されている。

ゼロックスでは、ガンバ大阪に勝ってまず1つ目のタイトルを獲得し、迎えたJの開幕は、続けての対戦となったガンバ大阪に引き分けたが、2節のホーム開幕戦では、きっちりとジュビロ磐田から勝ち点3を上げ、多方面からの期待を受けるチームは、無難なスタートを切った。

しかし、まだまだチームが機能しているとは言いがたく、豊富なタレントをうまく生かしきれてはいない。ブッフバルト監督は、小野のポジション、前線から中盤にかけての選手の配置、そして、どういうサッカーをしていくのかが、まだ固まっていない状況だろう。
実際、小野のコメントなどからも、まだチーム状態が良くないのはうかがえる。プレーしている選手たちも、もっといいサッカーができると思っているはずだ。

ただ、そのなかでも勝ち点を取っていけるのはさすがだ。やはり個々の能力の高さは、他のチームより一歩抜け出た存在だ。ディフェンスは堅く、セットプレーからゴールを奪えるのは大きい。

広島はどのようなプランを立てて、このゲームに挑むのだろう。やはり、ホームではあるが、守備的に入らざるを得ないと思う。中盤で相手を自由にさせないことが、最も、重要か。

15日、神戸と行なわれたトレーニングマッチでを見ていると、メンバーとシステムは前節と同じだと思う。
このゲームでも、右サイドの攻撃が効果的だった。駒野の調子は良さそうだ。カズは、まだしっくりといっていない印象で、悩み、考えながらプレーしている気がする。

中盤の形は、まだ試行錯誤だと思う。時間が解決する問題かもしれないが、はやく結果もほしいところ。もっとチャレンジし、リスクを犯してでもアグレッシブに行かないといけないと思う。その中で、約束事を選手たちで作っていけばいい。挑戦して失敗する。そしたら、誰かがカバーする。こういうプレーを繰り返して、連携を深めていってもらいたい。

2本目、3本目は、サブ組のゲームだったが、そこでは、柏木がいいプレーを見せていた。中盤からゴール前に飛び出して、あわやというシーンを何度も作っていた。タイミングが良く、躍動感があった。このようなプレーが、今の広島に必要なのだと思う。
浩司と俊介は、元気がないような感じ。あまり彼ららしいプレーは見られなかった。はやくベストのパフォーマンスを取り戻してほしい。

浦和戦では、たくさんの注目点がある。まず、お互い好調の、サントスと駒野のマッチアップ。代表選手同士の戦いは、両チームのストロングポイントでもあり、ゲームの展開を大きく左右しそうだ。駒野には、ドイツへ行くためにも、サントスを圧倒する活躍を期待したい。

小野、長谷部らの中盤の選手を、広島はどのように捕まえるか。相手の強力なセットプレーを、下田を中心に守りきれるか。ワシントンとジニーニョの攻防も見所だ。
広島が守る時間が多くなるのは、ある程度仕方がない。我慢して失点せず、何とか先制点を奪いたい。そういう展開に持ち込めれば、2トップだけでの攻撃でも、相手に十分脅威を与えることができるはずだ。

両チームが、特徴が出しぶつかり合えば、とてもスリリングな好ゲームが期待できる。
広島の選手たちには、アグレッシブに戦い、ゴールを奪い、今季初勝利を僕らの元に届けてほしい。

2006年03月18日

vs浦和レッズ
冷たい雨の中の大敗

前半26分、ジニーニョに退場が宣告された。それがすべてだった。

立ち上がりは、広島の方が良かった。見ているほうも、プレーしている選手もそう感じたと思う。相手の良さをうまく消せていたし、チャンスも作れていた。浦和の選手のミスもあったが、中盤のプレッシャーは良く効いていた。

それだけに、26分のシーンは悔やまれる。始めてワシントンにいい形でボールが入り、うまく前を向かれてしまった。ジニーニョはPKにならないように倒すしかなかった。一発でレッドカードは厳しい気もするが。

このファウルによりあたえたFKをサントスに決められてしまう。下田はこのFKは、絶対止めなければならなかった。前節、同じような位置でのFKを、壁を越してニアサイドに決めたサントスは、今回は壁の横を通しファーサイドを狙ってきた。下田は完全に逆を付かれてしまった。

退場者を出し、これから苦しい戦いになるのに、1点のビハインドまで背負ってしまった。守護神であるなら、なんとしてでも止めなければならなかった。このゲームに希望をもたらし、チームメイトを勇気付けるためにも。
さらに、小村の信じられないミスから失点。ベテラン選手が、苦しい状況を落ち着いて対処し、救ってほしかったのだが。

その後は、持ち直してよく戦っていた。運動量は多く、決定機も作れていたが。ベットはやはりシュートを枠へ飛ばすことができなかった。ウェズレイのように、彼も正確なシュートを打てれば。彼の元にシュートチャンスはやってくるのだが。

浦和は余り良くなく、この時間に1-2にする事が出来ていれば、また展開も違っただろうし、悔やまれる。
徐々に運動量が落ちてきて、ディフェンスラインは苦しい局面が多くなり、3点目、4点目を奪われてしまった。10人の時間が長すぎたか、持ち堪えられなかった。

ウェズレイが開幕から3戦連続となるゴールを決めて、1点を返して、一矢は報いたが、タイムアップ。  今シーズンの初勝利をあげることはできず、1-4での敗戦。決して、点差と力の差が比例しているわけではないと思うのだが。

攻撃が寿人を狙って裏を狙うようなボールが多すぎるように感じた。1人、2人をかわして、局面を打開できるドリブラーがほしい。ウェズレイもキープはできるが、ドリブルでかわしていくタイプではない。俊介と浩司に期待したいのだが、このゲームではベンチにも入っていなかった。彼らの力は必要不可欠だと思うのだが。

このゲームも小野監督は動くのが遅すぎたと思う。3点目を奪われたのは、彼の責任が大きい。いい形は作っていたが、1人少ないので疲れてくるのは当然だし、2点を返さないといけないのだ。ギャンブル的な交代も必要だっただろう。自ら動いてゲームの流れを変えることは、監督の大きな役割だ。ベンチにそういう選手がいないということか。

浦和は、まだまだいいサッカーをしているとは思えなっかた。ただ、セットプレーで先制し、追加点をきっちり奪えるところはさすがだ。18人の戦力という面では、やはり広島より上回っている。

前半42分、戸田がボールを蹴り上げて、警告を受けてしまったシーンが、監督と選手の気持ちを代弁しているような気がした。
うまくゲームを進めている手ごたえはあるのに、失点してしまう。崩されたわけじゃないし、相手に対して劣っているわけじゃないのに、負けている。うまく歯車がかみ合わないことへの苛立ちを象徴していた。

ビックアーチに降り続けた雨は、広島の選手、サポーター共に、つらくて、冷たい雨となってしまった。

2006年03月22日

vs京都パープルサンガ
何かがうまくいっていない

3節を終え、勝点1の両チーム。はやく今シーズンの初勝利を上げたいという同じ思いを抱いた、両チームの1戦は、痛み分けのドローで終わった。

広島は先制点を許すが、寿人の2ゴールで逆転し、今シーズン初めてリードを奪う。しかし、そのリードを守りきることはできず、2-2のドロー。初勝利はまたもお預けで、最後は下田の退場もあり、後味の悪いゲームになってしまった。

J2から昇格したばかりの京都に、タイトルを狙うことを目標としている広島は、全く互角の展開。J1に簡単に勝てるチームはないとは思うが、ゲームを優位に進めれたわけでもなく、どちらが勝ってもおかしくない、一進一退の攻防を繰り広げた。

何かがうまくいっていない。先制点を取られて、苦しい展開を強いられる。なんとかリードしても、追加点を奪って差を広げることは出来ず、1点を守りきれない。

やはり、下田を中心として、守りきれないのがひとつの大きな原因だと思う。どうしても簡単に相手に点を与えてしまっている気がする。下田がファインセーブでチームを救ってくれるプレーもないし、最後のところで寄せきれず、シュートを簡単に打たせてしまっている。『やばい』というシーンで何かあっけなく、ゴールを許している気がする。

小野監督の采配も冴えていない。上野に変えてウェズレイを投入し、追加点を取りに行ったのだろうが、この交代でリズムを崩してしまった。前線でのプレスが緩まってしまい、京都にペースを握られ攻め込まれてしまった。ウェズレイの決定力にかけたのだろうが、結果的には裏目に出た。

チーム全体のリズムやサイクルが、いい方向に回っていないことはあきらかだ。キャプテンがこの苦しいときに出場でず、ジニーニョが出場停止で不安なディフェンスは、開始3分でゴールを許してしまう。
また退場者が出てしまうし。審判に、サッカーの神様に見放されてしまったか。

だが、決して悪いことばかりでもない。寿人の調子はよく、このゲームの2ゴールは、彼個人の力で奪ったといってもいい。ベットもいいプレーを見せていた。相変わらず、決定力はないが。戸田、ハンジェもよく戦っている。

何かひとつきっかけがあれば好転するはずだ。それが勝利なのは間違い。もう一度、自分たちを信じて戦い、守備からしっかりやっていくしかない。
そして、救世主が必要だと思う。その存在は、寿人が今以上の活躍をみせるのか。浩司のゴールなのか、俊介の起用なのか。

次節はG大阪戦。昨シーズン王者に勝てれば勢いもつく格好の相手。だが、G大阪も連敗はしたくないはず。勝ちに広島にやってくるだろう。厳しい相手だが、引き分けではこのリズムを払拭することは出来ない。相手よりも強い気持ちで戦い、絶対勝利して欲しい。

そして、ナビスコもあり連戦が続く。はやくどうにかしないと取り返しの付かないことになりかねない。

2006年03月25日

vsガンバ大阪
何も出来ず、完敗

1-3というスコア以上に完敗。
ディフェンスは、またも我慢できずに先制点を奪われ、ミスも絡んで追加点を与えてしまう。ボールを奪っても、パスを全くつなげず、寿人めがけてロングボールを蹴ってばかり。形も何もない。ゲーム内容は今シーズン最悪。まさしく完敗。相手に歯が立たなかった。

小野監督は、今シーズン初めて3バックでゲームに挑んだ。相手のことを考えて、また、守備を意識しての変更だったのだろうが、失敗だった。
3-5-2で両チームが組み合うと、マッチアップがはっきりし、1対1が重要になってくる。G大阪の選手に対して1対1で仕掛けられては、劣勢になるのは目に見えていたはずだが。

前半から完全にゲームを支配されていた。ただ、G大阪も最後の詰めが甘く、前半はうまく抑えきれるかと思ったが、遠藤にFKを決められてしまう。蹴った遠藤を褒めるしかない素晴らしいゴールだったが。西野監督はほぼ勝利を確信しただろう。

後半に入っても、完全にやられた前半の修正は出来てもおらず、小野監督は選手を変えてもこない。むしろ、選手を変えてきたのは、リードしているG大阪の方だった。後半開始早々ゴールを決められると、ミスで3点目をあたえて、万事休す。

カズがいないとこうもパスがつながらないものなのだろうか。昨シーズンは、カズが全ゲーム出場してくれた為、こんな状態にはならなかったということか。
前節京都戦は、相手の力関係もあり、まだパスがつながり、広島のペースの時間もあった。だが、このゲームでは、パスを回しながら攻めあがる場面は全くなかったといってもいい。10人だった浦和戦の方が、パスもつながり攻撃の形が出来ていた。

最終ラインの3人は、ミスパスが多く、ビルドアップは全く出来ない。特に、中央の小村はひどかった。3バックのセンターは、重要なポジションだ。ストヤノフ、トゥーリオ、ブルーノ・クアドロスは、正確なフィードで攻撃の第一歩となっている。小村にはそこまで求めてはいないが、ボールを最終ラインで回すことさえ出来ず、前線に蹴るだけでは、駒野、服部も高い位置を取れず、攻撃にならない。ペースを掴めるはずもない。

寿人が意地でゴールを奪い、開幕から全ゲームでゴールをあげたことにはなったが、このゴールは返って、完敗という現実をみんなが受け止めるためには、良くなかったんじゃないかとさえ思ってしまった。
寿人と駒野は最後まで諦めず戦っている姿勢が、よく見て取れた。さすがに代表に呼ばれるだけはある。この姿勢と気持ちをチーム全員が持ち、表に出して戦ってもらいたい。

サポーターから、『戦え』、『攻めろ』、『走れ』といったコールが起きていた。そして、『小野やめろ』といったコールまで出ていた。ブーイングの中、挨拶に来た選手たちは本当に悔しそうだった。
下位を争うなんて誰も思っちゃいない。まして、降格なんて考えてもいない。今シーズンは『タイトルを取るんだ』と、期待し、信じていた。

選手、監督、サポーター、クラブ関係者全員、誰もこんなチーム状態になるとは想像もしていなかったはず。みんなが悔しくて仕方がない。
はやくこの状況を脱して欲しい。はやく勝利して欲しい。そして、僕らの前で誇らしげに、勝利を報告しに来てもらいたい。はやくみんなで喜ぼうよ。

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日程・結果

39節 vs湘南(H) 2-0


天皇杯 3回戦 10/12
 vs大阪体育大学(秋田)

41節 10/25 vs鳥栖(H)

天皇杯 4回戦 11/2
 vs東京V(西が丘)

42節 11/9 vs仙台(A)

43節 11/22 vs草津(H)